第16話 面接とは

⚠︎今回Vtuber要素皆無です。

興味ない方はブラウザバックを推奨します。


それでもいいよって方はどうぞ読み進めてください!



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扉の奥から、体の大きな男性がこちらを見つめている。


そして、入れ。と言わんばかりに手招きをした。


「し、失礼します。」

と言葉に出して、事務室みたいな場所に入った。

変な緊張感が俺の中で駆け巡る。

やべぇ人だったらどうしよう、、。


しかし、


「さ。どうぞそこにお座りください。」

とわざわざ椅子を用意してくれて、にこりと笑いかけてくれた。

見かけによらず、かなり優しそうな人だった。


「初めまして。私、ここのオーナーの

瀬渡田せとだといいます。」


「あ、はい!

えっと、面接をして頂く小田桐です(?)

よろしくお願いします。」


少し日本語がおかしかった気もするが、気にしてたらダメだ。


「じゃあ早速始めますかね。

…履歴書はありますか。」


「はい。」


履歴書を渡すと、面接が始まった。


「…ふむふむ。

へー。元々自衛隊に入ってたんですねー。」


「はい。今年の4月からたったの半年だけですけど……。」


あぁしまった。ついついマイナスなことを呟いちゃった。


「いやいや、半年も勤めたってすごいことですよ。

私の友人も陸上自衛隊で勤務してたんですけどね。やっぱり体力的にもきつかったみたいですぐ辞めたって言ってましたよ。


いやー、すごいなー。」


……驚いた。


俺が自衛隊を辞めたい。と友人や、ネットの知恵袋に言ったら、


・まだ早い。

・弱虫

・根性なし

・負け組


と言ったひどいことばかり言われてきたのだ。


もちろん俺自身、半年は短いと思ってる。

しかし、すごい。よく頑張った。と言われるのはかなり稀なことだったのだ。


「まぁ、うちは体力なんてあまり関係ないですからね。


元気の良さと、誠実な態度が取れればね。

小田桐くんは多分それが完璧だと思うけどね。」


と言って笑うオーナー。

それに釣られて俺も笑った。

そのおかげか、いつの間にか緊張は吹き飛んでいた。


「えぇーっと。

………あ、深夜勤務希望なんですね。」


「あ、はい。

やはり、本音を言ってしまえばお給料が上がるので…。

次の職が見つかるまでは、深夜帯でも次の朝

用事がある。ということがないのも理由です。」


「なるほど。

まぁ、基本的には深夜帯は固定メンバーが入ってるんですよね。


んで、たまに1人空くことがあるんですよ。

だからそこの穴を埋めようと思って募集してたんですね。」


「あぁ。そうだったんですか。」


「えぇ。ですので、2週間に一回とかになるかと思いますけど、大丈夫ですか?」


「あー。

…いえ、大丈夫です。」


「どちらかというと早朝に入っていただけるとすごく助かるんですけど……。

早朝はやることが少ないけど、やはり朝が早いので誰も入りたがらないんですよ。」


はぁ〜、なるほどねー。

ぶっちゃけ早起きはめたくた得意だなぁ。


だって朝のアレがトラウマ過ぎて鳴る前の

『ツー』って音で起きるもんね。


働かないよりかはマシかと思い、俺は

早朝でも大丈夫です。と伝えた。


……いや、いつの間にか採用されてる?!


「本当?!すごく助かります!

……じゃあこれからよろしくお願いしますね。」


すごく嬉しそうだ。

それもそうか。多分、空いたところはとおーあさんが入ってたんだろうな。


と思いつつ、こちらこそありがとうございました。と伝えた。


そのあとは少しだけレジ打ちを体験して、簡単に機械の説明を受けた後、先輩たちのサポートをして帰り道についた。


なんか覚えること多かったなぁ……。

早速不安になってきた。



家に帰ると、面接どうだった?やら、面倒なお客さんいた?やら色々質問攻めにされたよ。




━━━━へー!

ゆうくんコンビニバイト採用されたんだ!

おめでと!』


《コメント》


漢検2級持ち:

ゆうくんおめでとう!!


ヨシオ:

おめ〜!


ねりまきの翁:

コンビニバイトがんばえ〜〜。



早速モニカちゃんのところで報告した。

案の定みんなお祝いしてくれて、心も気分も

絶好調だ。


『だったら、もし私がコンビニ行った時に

ゆうくんが店員さんの可能性もあるんだね。


私の声って結構特徴的だから身バレしちゃうかも〜!』


《コメント》


ヨシオ:

いやいや、まさか…ね。


漢検2級持ち:

そもそも住んでる地域は同じなのか。


ねりまきの翁:

何分の一の確率なんでしょうねえ?!


『わかんないじゃん!案外近いかもしれないじゃん!

なんなら誰か私と会ってるかもしれないじゃーん!』


その後もこんな感じで配信は進んで、賑やかなまま終了した。


……ピロンっ!


ん?なんや?


『小田桐くん。

こんばんは!セブントゥエルブ瀬渡田通り店のマネジャーです!


早速ですが、明日の早朝に研修という形で

お願いしたいのですが都合は如何でしょうか。


いきなりのご連絡だったので、もし返信が

間に合わないようでしたら無視していただいて構いません。また後日連絡致します。』


お!研修か!いくいく〜。


すぐに

大丈夫です!と送って、すぐさま明日の準備をする。


ピロンっ!


『良かった!

では、明日の早朝よろしくお願いしますね。


明日は小田桐くんと同い年の『森元もりもと』さんと一緒なので、色々教えてもらってください!

よろしくお願いします!』


……え?!

2人ですか?!大丈夫?


てか、森元『さん』って女の方ですか?!


ひょえ〜。いきなり女性と2人きりはキチィ

ですわ〜。



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ここまで読んで頂き、ありがとうございました!


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