『男女の友情』が成立しない理由

1話：ハッピーエンド

　2023年5月21日。僕の2回目の恋は8年の月日を経てハッピーエンドを迎えた。

　この話を最後まで聴いてくれた人にとっては”ハッピーエンド”という結末に違和感を抱くだろう。「どこがハッピーエンドなんだ？」、「美談にしたいだけだろ」と嘲笑してくれても問題ない。

　正直これを書いている今この瞬間の僕の気持ちとしても”ハッピーエンド”かどうか分からない。分からないというか分からなくなってしまった。性格上、本当に心の底から"ハッピーエンドを迎えた"と思っていれば「この物語の小説を書こう」なんて発想には至らないはずだから。

　完成させる過程で少しずつ自分の気持ちを見つけていこう。このモヤモヤした気持ちの正体を知りたいのか、自分の物語に共感してほしいのか、ただ知ってほしいだけなのか、はたまた作品がヒットして収益化したいなんて夢物語を抱いているのか。

　おそらく僕は作品という形に昇華することでハッピーエンドを迎えると思っている。それこそ美談じゃないかと突っ込みをいれたいところだ。