10膳目:料理レシピに著作権はあるのか・ひき肉じゃが

 チラシの裏に書いた文章でも、手慰みに作った不格好な粘土細工でも、思いつきの鼻歌を録音した場合でも、創作物には作られた瞬間に自動的に著作権が生まれます。


 他人の創作物を勝手に自分が作った物だと公表するのは、著作権法違反、犯罪になります。そんなことは、文章を書く人なら常識として知っているはずのことですね。


 では、料理レシピ自体に著作権があるか?


 たとえば、定番の肉じゃがを作るとして、誰に許可をとったらいいのでしょう? そもそも、誰が最初に考えて作ったのかわかる人はいるでしょうか。


レシピは言わばアイディア。アイディアには著作権がありません。

「一般的な調理方法などは、誰が作っても、おおよそ同じようになり、創作物とは言えないから」という理由で、料理レシピには著作権がありません。


 ですので、このエッセイに掲載しているレシピを、自分のものだと主張して公開しても、私は文句を言えないわけです。


 そういう私も、ここに掲載しているレシピは、完全なオリジナルではなく、祖母や母などの先人の教えや、料理本やネットなどの情報を基にして、自分なりにアレンジしたものです。


 ただし、私が書いている文章や撮影した写真には著作権があります。

 料理本としてまとめられた印刷物には著作権が発生しますし、著作権ではありませんが商標登録や特許登録されたものは、当然勝手に使うことはできません。


 法律のことを理解するのは難しいですが、「料理レシピには著作権がない」というお話でした。

それゆえに、門外不出の「秘伝のレシピ」や「秘伝のたれ」などが存在するわけです。


 今回は肉じゃがの例を出したので、挽き肉を入れた肉じゃがをご紹介します。

 これも4膳目で話題にしたアルモンデ。たまたま冷凍庫にあった挽き肉を使って煮ました。


 冷凍したお肉は、冷凍したまま使うと臭みが出るので、冷蔵庫で解凍します。

 挽き肉は傷みやすいので、わが家では炒めてから冷凍しています。


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【ひき肉じゃが】


 近況ノートに写真があります

https://kakuyomu.jp/users/kukiha/news/16817330661366552330


 ▼材料 2~3人分▼

 じゃがいも 中3個

 玉ねぎ  中1個

 豚ひき肉 100g

 ごま油 大さじ1

 カレー粉 小さじ1/3

 だし汁 カップ1.5杯

 砂糖 大さじ1杯

 濃口醤油 大さじ2杯

 酒 大さじ1


 ▼作り方▼

 1)じゃがいもは一口大に切って水さらしし、ザルに上げて水を切る。

 2)玉ねぎは2cm幅くらいに切る。

 3)鍋にゴマ油を熱し、挽き肉、カレー粉を入れて炒め、挽き肉の色が変わったら、玉ねぎも入れて炒める。

4)じゃがいもを入れてサッと混ぜ、だし汁、砂糖、酒、醤油を入れて煮る。

 6)じゃがいもが柔らかくなって、煮汁がなくなったら火を止める。


 ※私の煮物には、味醂は使わないことが多いです。お好みで加えてください。

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