第2話
就職できないかもだって?
知ってる。
自分はそんなに賢くない?
それも知ってる。
自分は普通以下だって?
ああ、知ってる。俺はそんなお前を全て受け入れてるんだ。
どれだけ長い仲だと思ってるんだよ。
俺はずっとお前の味方だからさ。
・・・・・・。なんでかって?
俺は
お前の笑顔が好き。
それだけで対価は取れてる。お前はそう感じなくても
俺はそうだと思ってる。
だから気に病むな、そしてもう泣くのはやめな。
その悲しそうな顔は見飽きた。
全部分かってるから
お前が影で頑張ってる事も、全て知ってる。
だからずっと側で笑って欲しい。
楽しそうにしているお前を見ると、
嫌な事が忘れられる。
そう思えるから。
――――――――
―――
―
「じゃあさ頭撫でてやろうか?」
「うー、いらないよ。そんな子共じゃないんだし」
ぐずぐずと泣きすぎて顔はもう赤くなっている。
「泣いてる時点で子共だろ」
茶化してやれば
「五月蠅い」
とキッパリふられる。
「事実なのになぁ」
そう小さく零して、雨が降る公園の土管の中で君の雨雲が晴れるまで側にいる。
きっとさ、ため込んだ分綺麗な虹が見られるよ。
だから負けないで。
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