第104話 虎太郎さんの参加(10/16〜10/21、サイコスレッジハンマー)
パパも大柄で強そうな
その後、明日奈さん、莉子さん、光司くん、明人くんを呼び、虎太郎さんを軽く紹介し、そのまま変異体の情報共有会を開いた。
その間、寝ている
「この写真の化け物が、例のゾンビウィルスが変異したという変異体なのか?」
パパがスマホで撮った写真を一通り確認して次の人に回し、実際に遭遇した僕と
明日奈さん、莉子さんも怖がりながらも目を通す。
「うん。実際の大きさも
「そいつはヤバいな。今現在、この変異体が一体どのくらい日本にいるのか……発生する条件や頻度は? 種類は? 知能はあるのか? わからない事だらけだな……」
「僕のサーチ範囲内には他にいなかったから、まだ数は多くはないんだと思うけど……」
「これから増えて来るのかも?」
「怖いわね……」
「「……」」
明日奈さん、莉子さんが怯えた様に呟く。
光司君と明人くんは言葉も無い様だ。
「冴賢、変異体がここの壁を越えて中に入れると思うか?」
「それは……多分だけど無理だと思う。土壁のバリケードは固定してあるからミサイルでも壊せないし高さは10mもある。それに何と言っても白蛇さんの結界を破らないと中には入れないからね」
それを聞いて女性陣は少し安心したみたいだった。
ーーーーー
その後、
パパの指示で、当分の間というか変異体の詳細が分かるまで、僕は
これには明日奈さんと莉子さんも大賛成で、僕一人だけだと何かあった場合にずっと心配だったという事だった。
二人には心配を掛けていた様で申し訳なかったと思う。
虎太郎さんの家にも必要な家具・家電・衣服などを揃え、生活が出来る様に整えていった。
ーーーーー
数日後から僕と
まずは移動用に最適な、絨毯での飛行に慣れてもらう事に。
「
「思ったよりも怖くないな。もし、落ちても大丈夫なんだろう?」
「はい。僕が一緒である限り
「いや、絶対痛いだろ!」
冗談を言い合いつつも
それから僕は一つ試したい事を実験してみる事にした。
「
「何だこりゃ。あの時の武器か?」
僕は超能力で生成した青白く輝くサイコブレードを
僕以外の人が持って使えるのかどうか? ずっと知りたかった事だ。
「これは僕の超能力で作った武器です。痺れたりはしないと思うんですけど……もし怪我とかしたら治療出来ますので……」
「何かの実験か? まあ良いだろう」
どうやら普通に持てるみたいだ。
「持てましたね! どんな感じですか?」
「何か凄く軽いな。プラスチックで作った玩具の剣みたいだ」
もしかして僕が認めたから? それとも誰でも持てるのかな?
詳細はわからないけど、他の人が使えるなら戦略の幅が広がるかも知れない。
「じゃあ次はそれで何か斬ってもらえますか?」
僕は周囲を見渡し、その辺にある木片を
そして
「どうですか?」
「全く手応えが無いぞ。斬れ味はいいとは思うが……」
一応、実験は成功というか僕以外が使う事も出来て、斬れ味も悪く無いみたい。
だけど、何となく虎太郎さんは剣は好きじゃないみたいだ。
「
「そうだな。俺は、バットみたいな殴る武器だな。ただ、バットだと小さいからもっと大きな物がいいんだが……」
長さも2m以上あって打撃面の直径も1mぐらいある。
「これなんかどうですか?」
「おっ! 巨大ハンマーか、かっけえな! さっきより少し重さもあっていい感じだぜ!」
威力を試す為に、また僕が木片を探し出して地面に立てる。
そして
「ははっ! こりゃあいいぜ!」
物凄い威力だった事を笑い合う僕と
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