お勉強
クラス替えで四人とも別々のクラスになってしまったが、でも今でも仲良し四人組なわたし達。
功太もなっちゃんのこと好きじゃないってわかったからなっちゃんと舜くんが一緒にいても、心苦しいことも無くなった。
四人で下校中、わたしはふと疑問に思うことがあり、三人に質問をしてみた。
「あのさ、なんで三人はそんなに成績がいいわけ?」
と。
するとまさかの…
「「「勉強してるから」」」
という返事をくらってしまった。
なんていう言葉の破壊力…
わたしの心が一瞬で砕け散った。
「あー…」
もう、あー…しか出てこない。
え?
でもさ、のんびりタイプっていいんだよね?
亀さんだってのんびりさんじゃん?
「あのさ、わたし亀だから大丈夫なんだよね?」
とみんなに聞くと、
「かづの亀は、のんびりだけどほんとののんびりだよね?頑張ってて、のんびりでもコツコツ進んでたのんびり亀さんじゃないんだよね?」
と鋭い功太のツッコミ。
「ゔっ…そ、それは…」
「ま、これからコツコツとやっていけばさ」
となっちゃんが背中を押してくれた。
なっちゃーん!
そんななっちゃんに背中を押されて一応受験勉強を頑張った。
頑張ったけど…でも功太と同じ高校には、入れそうもない。
でも、功太が受ける高校とわたしが受ける高校は、最寄駅が一緒。
だから、同じ高校じゃなくなるけど一緒に登校出来るかもって思うんだ!
なっちゃんと舜くんは、同じ高校…かと思いきや進路が違うからそれぞれ自分に合った高校に行くそうだ。
でも、絶対別れないから大丈夫♡とお互いに言っている。
す、すごいなと思うし羨ましくも思う。
あーあー…、ちゃんと授業聞いときゃよかったー…
授業の様子毎日携帯に配信してくれないかなー。
そしたら、転がりながら動画見て勉強するんだけどなー…。
たぶん。
…
きっと。
…
ま、やるしかないか…
で、寒い冬に勉強した甲斐があってみんな第一希望の高校へと入学が決まった。
そして入学式
なっちゃんの高校は、わたしの高校よりも少し近い。
なので、わたしのほうが早くに家を出る。
階段をお姫様気分で降りた。
…うん。
お姫様気分は、味わえた。
つもり…
さてと‼︎
行きますか‼︎
玄関のドアをガチャっとあけると朝日が爽やかで気持ちいいー。
「はぁ〜、いい天気ー。」
すう〜ツ
思いっきりう〜んと手を伸ばして伸びをして空気を吸った。
「プッ、新しい制服はち切れんぞ?」
⁉︎
「こ、功太ー⁉︎どうしたの?どうしたの?」
「どうしたのって…電車一緒だから一緒に行ってやろうと思ってさ。そしたらいきなり怪物みたいな人が世界中の空気吸い込もうとしててびっくりしてる」
「はぁー?一緒に行くまではよかったけど、わたしが怪物だぁ⁇違うでしょ?ほら、新しい制服よ♡」
とかわいいポーズを決め込んだ!
すると功太が…
功太が…
続く。
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