違った⁉︎
焦る功太をみてわたしは、
「功太、わたしは誰にも告白されてないし付き合わないよ」
と、とりあえず功太を落ち着かせた。
すると、
「あー、そうなんだ。でもなんでいきなりそんな質問したの?」
と少し安心したけど不思議顔の功太。
「あのー…だって…」
ん?
みたいな功太の顔を見ていたら、もう我慢が出来なくなりうっかり功太に聞いてしまった。
「功太は、なっちゃんのこと好きだったくせに、なんで告白もしないで舜くんとくっつけたりしたの?」
と。
すると功太は、
「は?何それ⁈オレは、菜月のこと人としては好きだけど、恋愛の好きはないよ?」
なんてキョトン顔をされてしまった…。
あ、あれっ⁇
え?そうなの⁉︎
「あー…のー…、え?功太なっちゃんのとこ好きなんじゃないの⁉︎」
「うん。別に」
…あー、なるほど。
あー、わたしの勘違いってやつか。
…たしかにそう言われるとそうなる?
わたしの勘違い…
だからなっちゃんと舜くんで、ドリンク券あるなら一緒に行ったらいいのに、なんて提案したのか。
あれは、別に功太がなっちゃんに好き避けしてたわけじゃなくて、ほんとに純粋に二人で行けば?ってことだったのか。
あれ?
でもさ…
「でも、功太…なっちゃんに前に間違ってドッキリで抱きついたとき…めっちゃなっちゃんに申し訳なさそうにしてたじゃん?」
「あー、あれはだってかづだと思ったからさ。
だから、ヤベッて思ってさ」
「へー。わたしならいいんだー?」
「えっ、あー…てかさ、なんなんだよ⁉︎これってなんの質問なわけ?」
と功太は、わたしをじっと見てきた。
ウッ…
そんなジーっと見られたら…
見られたら…
「あー、ただの暇つぶしだから気にしないでっ。じゃ」
といい、わたしは家に帰った。
…功太ってなっちゃんのこと好きじゃなかったんだ。
…じゃあ、功太ってとくに好きな人いないのかな?
いないからこそ、焦らずのんびりってことなのかな。
無理して好きな人つくるのもおかしいもんね。
…
あー、そっかー。
功太…そうなんだねー。
少しなんだか安心したわたしは、ボスっと枕に顔を埋めていたらいつのまにか夜になっていた。
あ、やば…勉強やってないや。
ま、わたしは、お勉強にはのんびりタイプだからいいやーなんてのんびりしていたら、あっという間に三年生になり進路決めの時期になっていたのであります。
…
のんびりしすぎましたっ‼︎
どーしよー…
…
続く。
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