聞いてみる?

 功太の結婚作戦は、少し無謀な気がするんだよなー。

 

 なので、久々に功太の部屋に行っていざ真相を暴きます‼︎

 

 と、探偵並みに気合を入れてごー‼︎

 

 

 …功太は、お勉強中だった。

 

「あ、功太勉強してたんだ。」

「うん。かづも勉強してた?どこかわからない問題聞きに来た?」

 なんて言われてしまった。

 

 …勉強なんてしておりませんし、脳内は功太でいっぱいです。とも言えず…

 

「あー、勉強ねー…」

 と功太のノートをみると…

 

 ウワッ、丁寧な字でたくさん書いてるー…と感動。

 

 なっちゃんのノートもこんな感じで綺麗なんだよねー。

 やっぱり功太となっちゃんて共通するところが多いんだよね。

 

 だから、きっと功太も共感して好きになったのかも知れないなぁ。と改めて思った。

 

 …でも、略奪はよくないからねー。

 

「あのさ…功太」

「うん。何?」

「そのー…ちょっと言いづらいんだけどー」

「あ、オレお金の貸し借りとかはやらないよ?」

「ちーがーう‼︎」

「そ?ならよかったー。」

 と安心する功太。

 

「普通、中学生がお金の貸し借りなんかしないでしょ!」

 と返すと、功太は

「あー、でもかづコンビニスイーツ買いすぎて金欠なのかなーってさ。」

「そんなに食べません!てか、ちゃんとお小遣い計算して買ってるから大丈夫‼︎」

 って…

 

 そんな話をするためにきたんじゃないのにっ!

 

「じゃあ、なんのはなし?」

「あのさ…功太は恋愛のんびりタイプって言ってたじゃん」

「あ、えっ…うん」

 急にあたふたする功太。

 どうしたんだろう…?

 

 

 …?

 

 続けてもいいよね?

 

「そのー、それってあれかな…うんと、付き合わないで一気に結婚みたいな?」

 というと功太は、

「ん?それはのんびりタイプじゃなくね?」

 と首を傾げた。

 

 違うのか…。

 

「じゃあさ、好きな人が誰かともしも付き合っちゃったらどうする?」

 わたしのその言葉を聞いて功太は、目を大きくして、

「えっ?かづもしかしてだれかに告白とかされた?」

 となぜか慌てた様子で持っていたペンを置いてわたしに近づいてきた。

 

 え?

 何⁈

 功太は、なんでそんなに慌てているの?

 

「功太?」

「なに?で、だれに告白されたの?」

 となにかを勘違いして少し必死な功太。

 

 もしかしたら、予備的なわたしも誰かと付き合ってしまうと思って焦っているのかな?

 

 わたしは、なっちゃんのダミーじゃないんだけどなー…

 

 

 続く。

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