ゆっくりタイプ
功太は、ほんとはわたしの気持ちにずっと気づいてた?
…
えと…
混乱して慌てるわたし。
そして、パニクリとんでも発言をしてしまった…
「え、功太…何意味のわからないこと言い出したのよ。そもそも逆でしょ?功太がわたしをずっと好きなんでしょ?」
と、あるわけないことを口走った。
すると功太が固まった。
ん?
「あれ?功太ー…⁇おーい」
んと…
なんか…
まだなっちゃんのことひきずってたよね…
わたしって無神経だな。
固まる功太の顔の前で手をヒラヒラとさせると我にかえった功太。
「えっとー…オレが好きなのは…その…」
…
「功太…もう無理しなくてもいいよ。」
「はぁつ?なんだよそれ!だいたいオレが好きなのは、その…その…コ、コーヒーゼリーだからっ‼︎いいか、よく覚えとけ!誕プレは、そのコーヒーゼリーな!テストに出るからよく覚えとけ。じゃあな」
と言い残し功太は、帰って行った。
?
功太…⁇
なんだかよくわからないが誕プレで悩まなくて済んだ。
…
いったいなんだったんだろうと思いつつもわたしは、コーヒーゼリーを堪能した。
功太が好きなのは、コーヒーゼリー…って‼︎
それは、食べ物じゃんかよっ‼︎
ほんとに好きなのは、なっちゃん。
いや、好きだったってなる⁇
でも、そんなすぐには諦めきれないよね。
功太は、ゆっくりタイプって言ってたけど…ゆっくりすぎて友達の舜くんとなっちゃん付き合っちゃったわけでしょ?
何⁉︎
ゆっくりタイプって‼︎
もしかして、功太…なっちゃんと付き合う気ないとか?
いきなり十年待ち続けてプロポーズとか⁇
えっ?
そっち⁉︎
だとしたら、ゆっくりタイプって意味が当てはまる⁇
功太がわからない…
いまは、別に好きな人が他の人とイチャイチャしてても平気ってこと?
心広すぎかっ⁉︎
功太の心は、大草原かっ⁉︎
だとしたら…ある意味すごいな。
もう結婚のみに集中ってこと?
てか、そんなに待つって…
もしかして、なっちゃんが他の人と付き合ってそのまま結婚しちゃったらどうするんだろう…。
奪いにいくのかなー?
えー…
今度それとなく功太に聞いてみたいところだけどなー。
うまく聞き出せるかなぁ…
続く。
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