コーヒーゼリー
なーんか…功太の部屋に行きづらくなっちゃったなー。
てなわけで、一人お散歩がてらコンビニへ新作のスイーツ漁り。
おぉう‼︎
なんて美味しそうなコーヒーゼリー。
…でも少しお高い。
うぅっ、どうしよう
でも、食べたい。
よし!
買いましょう‼︎
意を決していざレジへ‼︎
あぁ…つ、ついに買ってしまった。
お小遣いよ…。ありがとう。そしてさようならです。
お小遣い制のわたしにとって百円玉が数枚お財布から旅立つのはかなり大きい出費なのであります。
そんな百円玉たちとのお別れを告げて…
いざ‼︎
いただきますっ‼︎
プルプルとするゼリーにクリームが纏っていらっしゃる。
さあ、わたしの元へ
パクリ。
う〜ん。苦さの中にもクリーミーな甘さ。
なっちゃんは、今デート中だから帰ってきたら、このコンビニスイーツの美味しさをぜひ教えてあげたい。
なので、とりあえず写真をパシャリ。
…どうせ撮るならコーヒーゼリーとツーショットもパシャリ。
「プハハ、何してんだよ⁉︎」
ビクッ
‼︎
功太⁉︎
「えっ⁉︎功太…」
「おうおう、かづきさんよ。最近オレの部屋に来ないと思ったらまさかのコーヒーゼリーとツーショット写真なんて撮ってイチャイチャしてたとは。」
と功太がわたしとコーヒーゼリーの仲を邪魔しにきたわ…。
「あ、功太ー…急に来ないでー。びっくりするからー。」
「あー、それはごめん。てか、それうまそうじゃん」
「うん。すっごく美味しい!はい、あーん」
どうせいらねーって言われるんだ。
だって間接キスになっちゃうもんね。
だから、冗談であげてみた。
すると功太は、わたしの近くに寄ってきて「マジ⁉︎いただきます」
と大きな口をあけてパクリと食べた。
…はわわゎ。
た、食べた…
功太がわたしとの間接キスを嫌がらずに…た、食べた。
「う〜ん、うめー‼︎」
わたしが動揺している隣でコーヒーゼリーに絶賛癒され中の功太。
えっとー…功太は、やっぱり壊れてる?
それとも、ヤケになってる?
…
さらには…、もうなっちゃんのそっくりさんでもいいとでも?
コーヒーゼリーに絶賛癒され中の功太を見ながら色々考えた。
じーっ
…
そんなわたしの視線に気づいた功太は、
「かづってさ、よくオレのことみつめてるよなー。ま、オレに惚れてるのは昔から知ってたけどぉ」
とニヤけた。
⁉︎
え…
それは冗談⁉︎
それともガチの方⁉︎
えっ⁉︎
続く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます