壊れた?
功太は、なっちゃんと舜くんに普通に接していた。
動揺しているわけでも無さそうだし、落ち込んでる雰囲気すらない。
功太、かなり無理してるんじゃ…
なっちゃんと舜くんは、お互い恥ずかしそうな雰囲気もありつつも、いい感じな距離感。
はぁ♡
羨ましい…
その日の夜は、もう興奮の恋バナトークでなかなか寝れなかった。
そもそもなんで?どんな感じでキスになったわけよ?
告白が先?
舜くんになんて言われたの?
と、もうわたしはなっちゃんに質問攻めだった。
どうやら舜くんは、息を切らしながら落とし物を渡してくれたなっちゃんに一目惚れだったそうな。
でも、なかなか緊張が解れなくてほんとはなっちゃんに向かって言いたかった言葉を好き避けでわたしに言ってしまっていたらしい。
でもいい加減、心が爆発してしまうくらいなっちゃんが好きで好きでたまらなくなった舜くんは、ついになっちゃんに好きと告白をしたらしい。
わたしも、とっても嬉しい。
なっちゃんに彼氏ができてハッピーな気持ちになった。
ま、功太のことはひっかかるけどね…。
遊園地以来二人は、たまにイチャイチャしている。
あんまり人前でイチャイチャしないんだけど、たまにうっかり目撃してしまうことがある。
功太は、もう二人の仲をみても取り乱さないだろうか…。
心配しながら様子を伺った。
…
意外と普通だ。
と思っていた矢先、功太が意外な行動に出てきた。
なんと放課後、学校の廊下でわたしとすれ違うときにいきなりわたしに抱きついてきて「かづきー、オレの愛をいい加減受け止めろー」って言ってきたのだ。
…こ、これは壊れたか?それともまたあのゲームをしているのか…?
…功太。
ゲームなのか壊れたのかわからないがどちらにせよわたしは、
功太にギュ〜のお返しをしながらも、
「そんな愛受け止められないよー」
と返した。
それを見てなっちゃんと舜くんは、呆れ笑いをいつもしている。
コントじゃんって。
もう…功太が本気でわたしに気持ちを向けてくれているならそれはそれはハッピーだしそんなのもちろん受け止めるに決まっているのに。
功太…大丈夫かな。
やっぱり苦しいんだよね。
ずっと一緒にいた大好きな幼馴染が別の人と付き合っちゃったんだもんね…。
で、好きでもない同じ顔の双子が余っているんだもんね。
複雑だよね…。
ごめんね。功太…
続く。
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