やらかした…っ

 あんまり離せって功太がいうから仕方なく離したら功太は、

「かづは、新手の変態かっ」

 て言い出したの。

 

「え?」

 

「いきなり胸にオレの顔押し付けてきて…そんなん…やばいだろ」

 と。

 

 あ…。

 

「ごめん。」

 やってしまったーーあ…ぁ。

 

 顔がどんどん赤くなるのが自分でもわかる。

 

 あぁ。わたし…わたしったら…もうどうしたら…。

 

 赤くなってるわたしをみて功太は、

「変態さん、せっかくだしもう一回そこに埋もれてもいいっすか?」

 なんて言ってきた。

 

 あはは

 

「やだよ」

 と笑いながらわたしが返すと功太もフッと笑った。

 

 功太…わたしのフォローまでしてくれて。

 

 ほんと 好き。

 

 

「しかし、やっと二人が結ばれたかー」

 と功太は頭の後ろで手を組んだ。

 

 えっと…なんて返したらいい?

 

 わたしがいるよ…とか?

 …

 

「功太は、辛くない…の?」

 

「へ?オレが⁉︎何を辛いの?」

「だって…なっちゃんが…」

 

「んー、まぁ幼馴染に先を越されるってのはあれだけど、オレは焦らずゆっくり派なんでね。」

 なんて言い出した。

 

 えっ?

 はいっ⁇

 

 いやいや…ゆっくりしすぎてなっちゃんが舜くんの元に行ってしまったんじゃありませんかっ‼︎

 

「功太は…マイペースすぎだよ‼︎」

「えー、そう?」

「そうだよー」

 

 …

 

「んー、ならオレたちもキスする?」

 

 ⁉︎

 

 はぁーーっ⁉︎

 

 意味わかんない‼︎

 

 功太ってほんとなんなんだろー…

 

 

「しないよ‼︎ねー、それより功太は舜くんが何を実験してたか知ってるの?」

「あー、いまさらだけど菜月と香月似てるけどやっぱり違うよね⁉︎の再確認だって」

 と教えてくれた。

 

 はぁ…?

 ま、顔がおんなじだからな。

 

「てかさ、舜くんってなっちゃんに好き避けしてたよね?」

「あー、うん。」

 

 …なるほど。

 やっぱりか。

 

 功太も…なんて聞けない‼︎

 それは聞けないよー…

 

「かづは、なつに先越されてやだ?」

「…わたしは、別に…」

「そっかー。」

 

 なぜか功太は、遠くを見つめた。

 

 功太はさ、ショックなんだよね?

 そんなふうに見えないけど…

 

 功太?

 

 そんな功太をみていたら功太がいきなりわたしのとなりに座った。

 

「なー、かづき」

「えっ⁉︎な、なに?」

「やっぱりオレも…」

 と言ったかと思うとじっとわたしを見つめた。

 

 …え?

 

 オレも…?

 何?

 

 なっちゃんが諦めきれないとか⁉︎

 

 功太…

 

 辛いよね。

 わかるよ。

 

 

 続く。

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