遊園地

 三人は、とても遊園地が楽しみって感じだった。

 

 …

 

 功太…楽しそうに笑ってるけど、ほんとは心で泣いてる?

 

 功太の笑顔をじっと見ていたらそれに気づいた功太が、

「ん?かづは、行きたくない?」

 と聞いてきた。

 

「えっ、あー…ううん。行きたい!楽しみだねっ」

 と慌ててみんなに話を合わせた。

 

 大丈夫かな…功太。

 

 功太の心配もありつつ…なっちゃんも応援したい気持ちもあり、とっても複雑。

 

 その数日後、偶然功太と階段で一緒になったから功太に聞いてみることにした。

 

「遊園地…楽しみ?」

 と。

 

 すると功太は、

「あったりめーじゃん!」

 とほんとに楽しみにしている感じだった。

 

「あー…、ならいいんだ」

「えっ?どうした?かづは、行きたくない感じ?」

 と心配そうにする功太。

 

 …逆に心配されているわたし。

 

「ううん、まさか!そりゃ行きたいに決まってるじゃーん」

 と明るく振る舞ってみた。

 

 …

 

 もしかして、功太も一生懸命明るく振る舞ってるのかもしれないな。

 

 なら、もう詮索しないでお互い楽しむしかないよねっ!

 

 

 

 というわけで、遊園地当日。

 

 朝からとってもいい天気。

 それに、春らしい心地よい気温。

 

 遊園地に着くとさまざまな乗り物がゴーゴーと音を立てて動いている。

 

「まずは、アレに乗ろう‼︎」

 と舜くんが指差したのは、ミニジェットコースター。

 

 わたしの隣になっちゃんが座った。

 あー…、なんか楽しみもあるけどドキドキするーとワクワクドキドキで座ると意外とあっという間に終わってしまった。

 

 あー楽しかったー‼︎

 

 怖いかもなんて思ってだけど、意外と楽しくて安心した。

 

「次は、アレ楽しそう!」

 となっちゃんが指差したのは、高いところでのサイクリング。

 

 おおぉ…

 

 あんなところでサイクリングなんて、よく考えたなぁと感心していると、誰と乗るかこれで決めよ!とあみだくじを出してきたなっちゃん。

 

 ⁉︎なっちゃん…

 いつのまにかこんなものをつくっていたなんて…。

 

 さすがなっちゃんだよ!と改めて感心した。

 

 

 そして…ドキドキのクジの結果は…

 

 ⁉︎

 

 あ、功太と一緒だぁ‼︎

 

 てなわけで早速自転車に二人で乗り込んで走り出したわけなんですが…

 

 えっ⁉︎

 

 …

 

 乗るときは屋根とかもあって下も見えてなかったから余裕だったけど…

 

 いざ進むと…こ、怖いかも…。

 

 どうしよう…

 

 続く。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る