知ってた?

 功太のどっちも好きの意味は、わからないままだった。

 

 …

 

 あー…、そういえばなっちゃんは舜くんのことを好きなんだよね。

 わたしは、功太が好きだけど今までなっちゃんには、好きな人いないって気を遣っていたけど、もうなっちゃんに正直に打ち明けてもいいんじゃないかなって思う。

 

 最近は舜くんも変な発言してこないし、それになっちゃんといい感じだから久々に女子会楽しもっと!

 

 てなわけで、なっちゃんに久々に恋バナしよって言ったらいいよって快く承諾していただいた。

 

 なので、改まってなっちゃんに、

「実は…わたしずっと功太が好きなの」

 と手汗をかきながら頑張って伝えた。

 

 するとまさかの

「うん。知ってたよ」

 

 …

 

 え?

 

 アレっ⁉︎

 

 わたし前にもなっちゃんに言ったっけ?

 

「あ、わたしってなっちゃんにもう話してたっけ?」

 と慌ててきくと、

「ううん。聞いてないけど、なんとなくそうかなって思ってたよ」

 と優しく微笑んだ。

 

「あぁ、そっかー。あははぁ……。あ!それよりさ、最近なっちゃん舜くんとすごくいい感じじゃない?」

 と目を輝かせてなっちゃんを見るとなっちゃんも

「うん!そうなの」

 とおめめキラキラだった。

 

 あーやっぱり舜くんはなっちゃんのことが好きなんだとわたしは、改めて思った。

 

 だってずっと前に、告白の練習もわたしとしたじゃない?普通好きな人に告白するのに、本人で練習する人なんてまずいませんからね!

 

 それに、かわいい的なことよくわたしに言ってきてたけど、それもほんとはなっちゃんに言いたかったけど恥ずかしくて言えなかったってことだよねー。

 

 んもー、完全に好き避けしてただけじゃーん。

 

 

 ⁉︎

 待って…

 

 てことは、二人は両思い…。

 

 そうなると功太は…功太は自動的に振られてしまうわけだよね。

 

 切ない…。

 功太大丈夫かな…。

 

 

 そんな心配をしていたある日、わたしのクラスだけが遅くてもうすでに三人は、お揃いで昇降口で待っていた。

 

 そして、まさかのイベントがほぼ決定しかけていた。

 

 そのイベントとは、五月の連休にみんなで遊園地に行こう‼︎というものだった。

 

 あー…遊園地。

 

 うん。

 

 そりゃもちろん行きたいよ?

 でも、功太は…功太はなっちゃんと舜くんの仲良しを目の前で見ていて辛くないのだろうか…。

 

 大丈夫なの⁉︎

 功太ー‼︎

 

 

 続く。

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