どっちも⁇
功太は、わたしの手を握ったかと思うと手に持っていた本をわたしからゆっくり取り、
「おまえ…本破いたのか?」
と本をペラペラめくりながら聞いてきたじゃありませんかっ‼︎
「はぁっ?」
「だってごめんって」
なんだ。そういうこと…。
…
「あー、違う。よだれ垂らしただけ」
とウソをついた。
「きったねーなぁ。なら本破いた方がマシだわ」
「アハハ」
「笑い事じゃねーよ」
と言いながら優しくわたしの頭を本でコツンとしてきた功太。
あーびっくりした。
なんかバレたかと思ったわ。
とほっとしていたら功太は、いきなり
「オレ、好きだよ」
と言い出した。
はぅっ⁇
いきなりの好き宣言⁉︎
何を好き⁇
一瞬好きなんて言われてキュンってしちゃったけどさ…
待って…
こ、この告白は…
…ま、まさかなっちゃんを…なっちゃんを好きなんです宣言された⁈
…
グサつ、グサグサっ
好きな人から別の人好きです発言…
これは、非常に傷つきます…
あー…、もしかして功太ってわたしが功太のこと好きって気づいてた?
で、今遠回しにお断りされてる?
優しさのかたまり?
自分で使ったティッシュを捨ててって頼まれて一応手が汚れないように汚れがないところが持てるように渡してくれる感じの優しさ?
…
そんな優しさいらないです。
でも、優しさは優しさか……。
優しさの配慮してくれたのにいらないってのも失礼か。
てかさ、
「…えっ?好き…なのってやっぱり…」
のわたしの質問に功太は、
「うん。ポニーテールもおろしてるのも」
と言い出した。
はい⁇
…
⁉︎
功太は…いったい何宣言をされたのでしょうかね、、、、
…
よくわからなかったけど、一応
「あー、そうなんだー」
とこたえておいた。
えっとー…
どういうことーーっ⁉︎
えっ?
はいっ⁉︎
ま、まさか功太…
ん?
なっちゃん諦めてわたしでもいっかみたいになりつつある?
ポニーテールもおろしてるのもってさ、なっちゃんもわたしも⁇みたいな⁉︎
功太…
え…
なっちゃん最近たしかに舜くんと仲いいけどさ…
距離があの二人かなり縮まったけどさ…
でも…
…
…ところでなんで功太は、なっちゃんと舜くんが仲良くなるように仕向けたんだろう。
?
わからない…功太なに考えてるんだろう。
続く。
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