タコ焼き

 功太も舜くんもなんなんだろー…

 

 あーあー…

 

 きれいな花火をみながらモヤモヤ〜。

 

 バンバン、パラパラパラパラ…

 ヒューッ、バーン

 

 あー、やっぱり花火キレイだわー。

 

 ま、でも花火キレイだし美味しいものたくさん食べたしいっか!

 

 帰り道わたしは、とある提案をみんなにした。

 

「ねぇ、みんなで手繋いで帰ろうよ」

 と。

 

 なぜって…

 それは功太への恩返しのつもり。

 

 今日は、わたしのために色々してくれたからさ…

 

 ほんとは功太は、なっちゃんとがよかったのにわたしと手を繋いでくれたり食べものも半分こしてくれたからさ。

 

 だから、みんながいいねって言ってくれたから早速なっちゃんと功太の手をギュッとしてもらい、反対側のなっちゃんの手を舜くんに。

 そして、わたしは功太の手を繋がせてもらった。

 

 舜くんの手繋いじゃうとさ…

 なんかね…。

 

 それに功太の手ずっと繋いでいたかったしさ!

 

 そんなわけで、四人仲良くおてて繋いで帰りました。

 

 

 家に帰ると、なっちゃんはお祭りのテンションがまだ続いていたのか、お風呂に一緒に入っていると、

「今日すっごく楽しかったね!舜くんとも沢山手繋げたし」

 と爽やかに笑った。

 

 よかった…。

 なっちゃんが笑顔でさ。

 

「うん、そうだね!花火もキレイだったし、食べ物も美味しかったもんね」

 と答えるとなっちゃんは、

「あー、ね!でもさ、たこ焼きわたしが舜くんにあげる?って言ったらお断りされたのは、少し残念ってか…ショックだったな」

 とへこんだ。

 

 なのでわたしは、慌てて

「それは、きっと恥ずかしかったんだよ」

 とフォローすると、

「えー…、でもかっちゃんのは食べようとしてたよね?」

 と。

 

 … 

 

 ‼︎

 

 功太もはじめは、わたしとのジュースの間接キス断ったよね…。

 舜くんもなっちゃんとの間接キスを断ったんだよね…。

 

 てことは…、え?

 

 うーん。

 やっぱりわかんないっ‼︎

 

 功太は、なっちゃんが好きだからわたしを拒絶したわけだよね。

 

 でも、舜くんは…わたしのはよくて…でもなっちゃんのは、お断りしたんだよね⁉︎

 

 舜くんは…なっちゃんに対して照れ…?なのか…それとも…拒絶⁇

 

 そして、わたしのは受け入れるってことは…わたしを女として全く見てないのか、それともほんとにわたしが好きで好意的に⁇って事?

 

 えぇーっ…。

 

 わかんないなー。

 舜くんは、ほんと謎だわー…!

 

 謎のまま、またわたしはお風呂でのぼせたのである。

 

 続く。

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