ど、どうするのっ⁉︎
無邪気かー…。
昔は、よくみんなで回し飲みとか平気でしてたのにな。
アイス一口とかさ…。
あーあー。
夕飯のハンバーグをチビチビ食べながらふとなっちゃんのハンバーグをみると…完食していた。
えっ⁉︎なっちゃん食べるのはやっ‼︎
とびっくりしていると今度は立ち上がり冷凍庫をガサガサ漁って、ビックアイスをテーブルにボンっと置き、パクパク食べ出した…
お父さんは、唖然として持っていたコップを握りしめたままフリーズしていた。
もちろんわたしもお母さんもお箸を持ったままフリーズしていた。
こ、これは…やけ食いなんじゃ…。
最近わたし達は、恋バナ女子会をしていない…。
というか、あえてわたしが違う話をふっている。
かわいい動物の動画とか、面白い漫画の話とか…。
なっちゃんも、あえて恋バナをしてこないし、わたしの話をうんうんと楽しそうに聞いてくれている。
やけ食いのなっちゃんは、お腹をこわした。
なので次の日からは、やけ食いをやめた代わりに、猛勉強し始めた。
…わたしは、勉強嫌い。
だから、また暇つぶしに功太の部屋にいくと…
ふわぁ〜んと、甘い匂いが部屋中に漂っていた。
んっ⁈
こ、この甘くて癒される匂いは‼︎
「イチゴのポッキーじゃん‼︎一本ちょーぉだい」
とポッキーの箱に目をやると功太は、
「んっ」
と言いながらくわえたポッキーをわたしに向けてきた。
えっ⁉︎
何⁇
だって功太…前にわたしのジュースの飲みかけ断ったじゃん。
なんでこんなこと…するの⁉︎
あーっ‼︎
ゲームか。
よし‼︎のってやろうじゃないのっ‼︎
どうせ来ないだろうと余裕かましてポッキーをくわえている功太にわたしは、目の前までいきカプリと反対側のポッキーをくわえた。
えっ⁉︎とびっくり顔の功太。
てか、てかさ…意外と距離ちかっ‼︎
こ、こんなに近いの⁇
距離感…距離感が…
これ、もっと食べたらもう鼻くっついちゃうんじゃないの⁉︎
ど、どうしよう。
よし‼︎
意を決して一口前に進むと功太は、一瞬
えっ⁉︎って顔をした。
でも、功太も一口…いや、二口も進んできたじゃん‼︎
んーっ…
どうしよう…、このままじゃキスしちゃうよ⁉︎
遊びのキスなんて…そんなのイヤだよ…。
って思ってたら功太がわたしの髪を触りながら優しく頭を支えてポキポキとどんどん食べ進んできたじゃない…っ。
功太…どうするつもりーー⁉︎
続く。
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