カップルの不思議

 功太は、多分なに⁉︎

 

 もしかして、なっちゃんは…功太がなっちゃんを好きだとわかってるのかな…。

 

 でも、多分わたしのこと好きっぽいとか自分では、言いにくいもんだよね…。

 

 だからあの時、言うの途中でやめたんだろうな…。

 

 自惚れとか言われたら恥ずいもんね…

 

 ま、自惚れじゃないんだけどさ…。

 

 だって…

 功太は、なっちゃんが好きなんだもんね…

 いつもなっちゃんを褒めるし…

 なっちゃんの心配もしてさ…

 

 …

 

 でも、

 なっちゃんは、舜くんが好き…

 

 舜くんは、誰か好きな人がいて告白しようとしている…

 

 そして、わたしは…功太が好き。

 

 なに⁉︎

 もう、どうしたらそんなことになるわけよ⁉︎

 

 …やっぱり世の中、そんな上手くいかないもんだよねー。

 

 運命の相手とかってそうそう巡り会えるわけないんだよねー…!

 

 だれかが自分を好きになってくれて、自分もその人を好きになるって…ありえなくない⁉︎

 

 カップルってよく見かけるけど、相当の確率で出会って恋するわけじゃん⁉︎

 

 なぜに、世の中にはカップルがたくさんいらっしゃるわけ⁉︎

 

 どうしたらそんなに上手いこといったのだろう⁇と不思議でならない。

 

 …

 

 

 ところで舜くんは、誰が好きなんだろう…

 

 やっぱり同じ小学校出身の人なのかな⁇

 今度聞いてみよっと。

 

 色々考えてたら、のぼせてきちゃった。

 わたしもお風呂出よっと。

 

 そして、さっぱりぱりっとレモンアイス食べよっ。

 

 

 

 そして、月曜日…の放課後

 

 

 やっぱりなっちゃんと功太のクラスは、まだ来ない。

 

 あ、そうだ!

 なっちゃんのためにも舜くんのリサーチしましょっと。

 

 ボーっと待ちぼうけする舜くんに質問タイム開始!

「ねー、舜くん」

「んー?」

「好きな人のタイプ教えて?」

 と聞いてみた。

 

 すると…

「性格は、明るい子。で…容姿は…かづきちゃんみたいな人だよ」

 とニッコリする舜くん。

 

 へ?

 なに⁇

 

 どういうことー⁉︎

 

 容姿って…

 

 よくわからないけど…とりあえず、

「あー、そうなんだ。」

 と答えた。

 

 …

 

 え?

 ええ⁇

 

 意味がわからない。

 

 そこにちょうどなっちゃんが登場した。

 

「お待たせー」

 と。

 

 舜くんは、

「今日も先生の長話おつかれー」

 となっちゃんに、ねぎらいの言葉をかけていた。

 

 で、なっちゃんも

「ねー、ほんとだよー。」

 と眉を下げて答えていた。

 

 いつも通りのなっちゃんにみんなは、見えるだろう。

 

 でも、わたしには分かる。

 

 なっちゃんかなしい顔してるって。

 

 どうしたんだろう…。

 

 なっちゃん…大丈夫かな…。

 

 なにかあったんだね。

 

 先生の長話で疲れただけじゃなさそう…だよ?

 

 

 続く。

 

 

 

 

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