異世界ファンタジーをベースにしたミステリーです。そう、ミステリーなんです。異世界ファンタジーだと魔法とか、まぁ、私たちの感覚ではない仕掛けがたくさんあるので、トリックって難しいんですよ。
例えば、魔法を使ったトリックだと、そんな魔法の知識は読者にないから、わかるわけない!という読了感になりがちなんですが、この作品はある工夫を使って、その回避を試みています。
私は、結構いいオチだと思ったんですが、バリバリのミステリー好きには、ちょっと不満が残るかもしれません。でも、それ以外の、特にファンタジーをメインで読む人には、このオチまでの流れは勉強になるかも?と思います。
ちなみに私は勉強になりましたです。はい。