第1話
目を開けるとそこは学校だった。
「好きな子にそんな簡単に好きになられたらつまんなくね?」
と廊下で男子はゲラゲラと笑っている
そんな話を顔の色1つ変えずに私は通り過ぎる。
男子という生物は未だに理解できないし、理解したくもない。
瞬きをするとまた場面が変わった。
「ずっと前から好きでした!」
あぁ。これは私が初恋の人に告白したときの場面だ
「二度と俺に関わんな」
そこからが地獄の始まりだった
「あいつ俺に告白してきたんだぜ?マジでウケるんだけど!」
「うわぁ!あのブスが?笑える!」
「あんなのと付き合うのはまっぴらだぜ!」
瞬きするとまた場面が変わり今度は体育館でクラス対抗ドッチボールをしているときだった。
私は初恋相手にわざと顔面をものすごい速いスピードの球に当てられ顔をしかめる。周りの女子は血相を変えて私の元へ来る。すると初恋相手が
「ブスは何度も当てられとけよ!その汚い顔潰してから整形したほうがいいんじゃねぇーの?」
「大丈夫!?目が腫れてる!!先生!!」
瞬きするとまた場面が変わる
「お前キモいんだよ!」
と蹴られそのあとに顔を殴られる。
あぁ、私はこんな人を好きになってしまっていたんだ
恋愛は人を大きく変えてしまった
そして私は醜い
恋愛なんかただのおままごとだ
私なんか好きになってもらえなくてあたりまえの人間だ
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