4,死ぬほどくだらない言い争い お題:ほんとどうしようもない

「やっほー、できる凄腕魔術師(笑)さん。今日も魔術の研究かい? 精が出るねぇ」

「うっわ……能力使わないと碌に呪術も使えない出来損ないがなんか言ってんだけど」

「は? 今なんて言った?」

「頭の切れる天才軍師さんがなんか言ってるなーって言ったんだよー」

「棒読みなのわかってんだよこっちは。んで、何してんのこんな所で。まさか暇持て余してるなんて言わないよね」

「まさか。今日は非番だから魔術書でも漁ってるってだけ」

「なるほど暇と」

「用がないなら出ていってくれないかな、地下図書館はおしゃべりをする場所じゃないんだけど」

「え、やだ。君を冷やかしに来たんだから帰らないよ」

「ほんっっとに碌でもないよねキミ!! 殴っていい!?」

「君だってこの前僕の笛邪魔しただろ!?」

「それとこれとは話が別なの!!」

「どこが!? 変わんないっつーの!!」

「キミと同じレベルとかは反吐が出る!!」

「それはこちらのセリフなんですけど!!」


 ——マーリンとクリシュナによる小競り合いより、引用。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る