第17話 韓浩 (曹操)
「袁紹が、裏で糸を引いているのでしょう」
荀彧がそう答えた。
「袁紹は、私を東郡太守任命を天子に上奏しておきながら、私が
曹操からの問いかけに、荀彧の隣にいた
「袁紹としては、潰し合いをさせて自分だけが無傷でいようとしていたのでしょう。これで
「よし、胡毋班の親族に直ぐに連絡しろ。
そう言って曹操が、椅子に座り直した。
「かしこまりました」
曹仁、曹洪、夏侯惇、夏侯淵が声を揃えて返答した。
「また
「ははは。奉孝(
「勿論でございます。仲康(許緒の字)殿のような勇敢で、熱い知将を好まれます。そして、東郡太守(曹操の位)と同じように元譲(夏侯惇の字)殿も同じ趣向をされています。それは、東郡太守(曹操の位)を敬愛しているから似てくるのでしょう」
「ははは。そうなのか?元譲(夏侯惇の字)?」
「はい。申し訳ごさいません。東郡太守(曹操の位)よりも先を越してしまいました」
「構わんよ。有能な人材がいると聞けば、会って話を聞きに行くのはいい事だ。これだと思う人間にはなかなか出会えない得難い物だ。限られた人材の中でヘッドハンティングするしかないだろう。それが例えそれが敵であれ、味方であれ」
曹操が、そう言ってニヤリと笑った。
「韓浩は、正にそういった人材なのです。確かになかなかの人物です」
「そうか。そのような人物なら我が軍に是非欲しいものだ。元譲(夏侯惇の字)、おまえに対応を任せる」
曹操が再び立ち上がると叫んだ。
「大勢が整い次第、
「おう!」
全員が鬨の声を上げた。
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