第92話 地の精霊王と無の精霊王

 突然だが、朝、というか早朝、気配を感じて目を開けると見知らぬ少年がにこにことベッドの横に立っていた。

 俺、寝惚けてるのかなと、自分でも思うくらい、頭が働かない。早朝だからだろうか。外はまだ空が白んでいる。

 王城の南館の俺の私室は、侵入するのが難関なくらい色んな意味でガードが堅い。

 関係はないが、前世で、「ガードの堅い女性の攻略方法は、案外と、正面を切って口説くのが落とすコツだぞ」と従兄弟のお兄さんが言っていたのを頭の隅でふと思い出す。あくまで、従兄弟のお兄さんの意見だが。

 そんな、ガードの堅い南館を目の前の見知らぬ少年は難なく、誰にも気付かれずに侵入出来ている。

 従兄弟のお兄さんが言っていたように、目の前の見知らぬ少年は正面を切ったのだろうか。

 それはそれで、今後の南館の守備を考えないといけない。

 そんなことを俺が考えているとは知らない、目の前の見知らぬ少年はふわふわとした天然パーマのような薄香色の短い髪、琥珀色の大きな目をしていて、一瞬、女の子かと見紛う顔立ちだった。

 それだけで、個人的に親近感を抱く。

 服装は貴族の少年が着ていそうな、白いブラウスと短パン、膝丈の白い靴下。短パンにはサスペンダーが着いている。


『初めまして、ヴァーミリオン王子。ボクは地の精霊王。朝早くにお邪魔してごめんね』


 茶目っ気たっぷりな笑みを浮かべ、地の精霊王と名乗る少年は小さく舌を出す。


「……あ、いえ。寝衣の姿ですみません。初めまして、ヴァーミリオンです」


 神の俺の人見知りが勝手に発動……というか、寝起きで頭が働かないせいか、上手く言葉が出て来ない。


『朝早くに突然お邪魔して、いきなりで申し訳ないのだけど、ボクをキミの召喚獣にしてくれない?』


 いきなりで、あまりにも軽い提案に、俺は思わず目を丸くする。

 新手の詐欺ではと思うくらいに軽い。


『あ、詐欺じゃないよ! こんななりだけど、ちゃんとボクは地の精霊王だからね! キミならボクの気持ちを分かってくれるとは思うけど!』


 必死に身振り手振りで、地の精霊王と名乗る少年は俺に伝える。

 そんな言い方されるとますます詐欺に感じると言ったら、傷付くかな。

 だが、言い方からその容姿で困ったことがあったんだろうなというのは、俺自身の経験もあり、酷いことを言えなかった。


「……まぁ、そうですね。気持ちは痛い程に分かります。それで、何故、私の召喚獣に? 私を選んだ理由を聞いてもいいですか?」


『理由? それは簡単だよ。キミの魔力が、魂が綺麗だから。ずっと目を付けてたんだよ? 本当は次期風の精霊王と同じ頃にボクもキミの召喚獣になろうと思ってたんだけどね、キミの元家族からの牽制が凄くって。元家族が召喚獣になるまで待てって。だから、遅くなっちゃった☆』


 軽っ! 軽い。

 本当に理由が簡単というか、元女神と似たような理由で、ちょっと、いや、かなり引く。

 それが顔に出ていたのか、地の精霊王は口を膨らませた。


『あー! もしかして、あの困った元女神と似たような理由って思ってる? やめてよ! アレは論外。無理。アレとボクを一緒にしないで! アレは完全に独占欲。ボクは独占欲はないよ。キミは知らないと思うけど、精霊は綺麗な魂や魔力が好きなの。触れて、その人の力になりたいって思うの! だから、ボクはキミに触れて、キミの力になりたい。キミは特に特殊な、変わった運命の巡りがあるから、キミを守らないと色々ヤバイ。世界が潰れちゃうよ』


 凄い言われようだ。確かに、変わった生い立ちだが、俺一人で世界が潰れる訳がない。

 それが顔に出ていたのか、地の精霊王はジトっとした目で俺を見た。


『キミ、忘れてない? キミ、ハーヴェスト様の双子の弟なんだよ? キミに何かあったら、ハーヴェスト様も今度こそ潰れちゃうよ。つまり、世界がなくなる。そのこと、分かってる?』


「……分かってます。そのために色々と考えてます。ハーヴェストをまた一人にはしたくありません」


 だからこそ、トワイライトに側に居てもらうようにお願いした。本当は俺が一緒に居たらいいのだろうけど。今は人間だから難しい。


『うん。分かってるならいいよ。キミを万全に守れば、ハーヴェスト様も、世界も安心だから。そのためのボク達、精霊王だよ。キミは八つの精霊王の内、六つの精霊王を召喚獣にしてる。あとはボクと無の精霊王だね。いっそのこと、無の精霊王も喚んじゃう?』


 軽っ!

 本当に軽いな、地の精霊王!


「喚んで、来るものなんですか?」


『何だかんだで、精霊王達は皆、キミを生まれた時から見てたからね。今の風の精霊王は、代替わりしないといけなかったから、次期風の精霊王になり得る精霊達をキミの元に行かせて、キミに次期風の精霊王を選ばせたけど、それ以外の精霊王は、特に無の精霊王はキミをずっと見てるよ。ちなみに今も! だから、喚べば来ちゃうね。そわそわしてるんじゃないかな』


 ちょっと待った。

 さらりと萌黄が次期風の精霊王になった理由が判明した。

 重要なことをさらりと軽く説明され、俺の頭は混乱した。

 そんな決め方でいいのか、風の精霊王!


『風の精霊王のことは安心して。元々、守護と再生を司る神に選んでもらうように決まってたから。つまり、キミだね。今まではハーヴェスト様が代わりをしてくれてたけど。キミが無事に生まれたから、キミが決める。精霊としてはキミとハーヴェスト様が双子神で良かったよ。そうでなかったら、風、光、闇、聖はこの世界からなくなってたよ。ホント、あの元女神とその母親は最低だよね。ちなみに、火と水、地の精霊王はハーヴェスト様が選んでくれるんだよ。豊穣が関係するからね。風と光、闇、聖、無は守護と再生が関係するんだ。だから、キミが選ぶんだよね!』


 地の精霊王の話を聞きながら、首を傾げる。

 豊穣なら、地はもちろん、風、光、闇も関係するんじゃないだろうか。

 植物を育てるには風も光も闇も必要だ。


『ん? もしかして、豊穣なら風、光、闇もいるんじゃないかって思ってる? 確かにそうなんだけど、それ、植物の話でしょ? 人間や動物が生きるには地、水、火、風、光、闇ももちろん大事。でも、守護と再生にも大事だよ。世界を守るためにね。結局は豊穣にも、守護と再生にも大事なんだけどね。だから、豊穣と創造を司る女神と守護と再生を司る神の二人が選べばいいって決まったんだよねー。選ぶならどちらでもいいって』


「つまり、適当なんですね」


 ちょっとだけ、真剣に聞いて、不思議に思うんじゃなかったと思ってしまった。

 目の前の地の精霊王は答えてくれただけなのに。


『身も蓋もないこと言わないで! 決めたのはボク達じゃなくて、最高神だから! 会ったことないけど!』


 口をぷっくりと膨らませて、地の精霊王は手をバタバタと上下に振る。


『そういうことで、ヴァーミリオン王子。いや、ヴァーミリオン。ボクをキミの召喚獣にしてくれないかな? 無の精霊王も喚ぶよ?』


 オマケに付けちゃうよ、な軽い言い方の地の精霊王が首を傾げて、俺を上目遣いで見上げる。

 この精霊王、何処までも軽い。

 多分、そういう風に見せてるだけのように思う。


『……キミ、やりにくいな。まぁ、人をよく見ているのは大事だけどね。人間も神も裏切るからね。これからも、よく見ておいて。それだけで、色々防げる。これからはボクも見ておくよ』


「さらりと私の召喚獣になろうとしてませんか?」


『むぅ。バレたか。でも、ボクを召喚獣にしておいた方がいいよ。ボク、こう見えて、キミだけは絶対に裏切ることはないから』


「それはどういう……」


『ボク……いや、俺はね、本当は五百年前の貴方の側近になる予定だったんだよ。今のハイドレンジアの位置。俺は、貴方が生まれてくるのを待ってた。初代国王陛下からも、宰相だった父からも、貴方を守り、支えるようにと。だけど、あのクソ……ごほん。頭がイカれた貴族の令嬢のせいで、貴方は生まれずに亡くなった。俺の、たった一人の主君を奪われた』


 小さく、囁くように地の精霊王は俺を切なげに見つめて告げる。

 ……ここにも、俺の仕出かした罪があった。


『どうか、罪と思わないで。貴方は、死してなお俺を救ってくれた方だから』


「……どう聞いても、今の話に、私が救ったという話はないようですが」


『それがあるんだよねー。実は貴方が生まれずに亡くなった時、俺、十歳だったんだけど、貴方の命がどうでもいい貴族の女に奪われたことで、魔に堕ちそうだったんだよね。けれど、あの時、貴方は覚えてないと思うけど、死してなお漂っていた貴方の魔力が俺を守って救ってくれたんだ。だから、魔に堕ちずに済んだ。おかげで、貴方に恥じる生き方はしないと誓えたんだ。そして、人として死んだ後は地の精霊王にもなれた。貴方が生まれるとハーヴェスト様から聞いていたからね。ただ、俺としてはやっぱり貴方のお側に仕えたかったなぁー。だから、ボクをキミの召喚獣にしてくれない? 役に立つよ?』


「……何で、そこで戻すんです」


『いやぁー、こっちの方がボクの姿に合ってるでしょ?』


 目を潤ませて、地の精霊王が首を傾げる。

 素を見た後だと、違和感しかない。


「素を見たら、余計に違和感だらけです」


『えー。これからもこれで行こうと思ってたのに』


「私の前では戻して下さい」


『キミはつれないね。そこも俺の大切な主君らしいけど! じゃあ、貴方も私ではなく、俺と言って欲しい。ずっと見てきたから、王子としての貴方も素敵だけど、普段の貴方の方が俺は良い。ハイドレンジアが羨ましいな、本当に』


 ベッドの横に立ち、地の精霊王は切なげに微笑んで、ベッドの上に座る俺を見下ろす。


『それで、俺を貴方の召喚獣にしてくれないか?』


「……五百年前に関しては、もう、俺に拒否権はないよ。宜しく、地の精霊王」


 苦笑して頷くと、地の精霊王は嬉しそうに破顔した。

 いつもの如く、恒例の名前付けタイムになると踏み、俺は先手を取ることにした。


「名前は、琥珀コハクでいい?」


『……先手を取らないで欲しかったな。アルジェリアン陛下みたいに言いたかったのに』


 口を尖らせて、地の精霊王――琥珀が不満を漏らす。


「先手は取っておくことも大事だよ」


 小さく笑うと、琥珀は何故か目を輝かせた。


『コレだよ、コレ! ヴァーミリオン様のその笑み! 身近で見たかったんだよ! 他の笑顔もだけど! 本っっ当にハイドレンジアが羨ましいっ!』


 いつの間にか、俺の呼び方が様付けになっていた。


『そういう訳で、ヴァーミリオン様。無の精霊王も喚んじゃう??』


 軽い方に戻って、琥珀はにっこりと微笑む。


「軽いのも使う訳だね」


『いやぁ、そういう空気も必要な時はあると思うんだよね。だって、今まで見てきたけど、ヴァーミリオン様、真面目だし。他の子達も真面目で、おふざけな友人達いないでしょ』


「クラウ・ソラスが……」


『いやいやいや。あれはストーカー気質の性格破綻した剣……ぐえっ』


 琥珀が話している最中に上から頭目掛けて――恐らく瞬間移動と思われる――美少女が降ってきた。


『そろそろ、私を紹介するんじゃないのか、小童』


 鎖骨に掛かるくらいに切り揃えた藍白色の髪、冷めた伽羅色の目で琥珀を見下ろす……というか物理で潰している美少女が不満を募らせた声で言い放った。


『うぐ……そこは色々と雰囲気とか大事かと思って、場を温めていたのに……!』


『するなら、早く温めろ。長い。そして、自分の主君に対してウザいぞ、小童』


 虫を見るような目で琥珀を見下ろす美少女は、彼の背中をぐりぐりと踏んでいる。

 傍から見たら、前世の姉から聞いたことがあるそういう……自主規制しよう。


『ほらほら、落ち着いて! キミ、今、誰の前でそんなことやってんの!』


 琥珀が起き上がろうとするが、力が強いのか起き上がれず、必死に俺の方に指を差して、美少女に訴え掛ける。


『はぁ? 誰の前だ……と……?!』


 美少女の冷めた伽羅色の目が、俺と目が合った途端、柔らかく微笑んだ。


「えーっと、話の流れで、貴女は無の精霊王でしょうか?」


『ああ……いや、はい。私が、無の精霊王です。初めまして、ヴァーミリオン様』


 スッと背筋を伸ばして、騎士の礼を無の精霊王がする。が、足元には琥珀がいて、未だに背中をぐりぐりと踏んでいる。痣にならないだろうか。少し心配だ。

 なので、思わず、気になることをそのまま口にしてしまった。


「初めまして。ヴァーミリオンです。えーっと、お二人のご関係は……?」


『幼馴染みから腐れ縁となり、何故か、婚約者で夫婦になりました』


『ちょっと?! 何故かって何!?』


『私の知らぬ間に婚約者になっていた。そして、いつの間にか夫婦だった。だから、何故か、と言ったまでだが?』


『えっ?! 俺の一世一代のプロポーズ、聞き流されてたの?! 嘘でしょ!?』

 

『初めて知ったが、あのモゴモゴはプロポーズだったのか?』


 目の前で夫婦漫才をされ、こんな早朝に俺は何を見せられているんだろうといった顔をしていたのか、無の精霊王がハッとした顔でこちらを見た。


『も、申し訳ありません! ヴァーミリオン様、私もこの地の精霊王と同じく、五百年前、貴方の護衛兼側近になる予定でした。あのババ……おほん。頭が毒の花畑な貴族の令嬢のせいで、貴方は生まれずに亡くなった。私にとっても、たった一人の主君を奪われました。更には地の精霊王が魔に堕ちそうだったところを助けて下さいました。私はあの時、全く動けませんでした。助けて下さった貴方にはご恩しかありません。だから、地の精霊王同様に私も貴方の召喚獣にして頂けませんか?』


 無の精霊王は懇願するように、俺を見る。

 もう、本当に五百年前の関連は俺に拒否権はない。


「あ、はい。もう、本当に五百年前に関しては拒否権は全くないので、宜しくお願いします」


『それで、私にも名前を、頂けないでしょうか……』


「はい。伽羅キャラ、というのはどうでしょうか? 貴女の目の伽羅色が綺麗なので……」


『ありがとうございます。今後は、この小童共々、貴方をお守り致します。出来れば、普段の口調で話して下さい』


 騎士の礼を嬉しそうに取りながら、無の精霊王――伽羅は微笑んだ。

 この二人、夫婦と言ってたが、その見た目の年齢の時から夫婦なのだろうか。

 ふと気になり、聞いてみる。


「あの、ところで、二人はその見た目の年齢の時から夫婦だった?」


『いえ。夫婦になったのは私が二十五歳、地の精霊王が二十歳の時です。見た目も今よりもう少し大人でした。私達がこの姿なのは、恐らく生まれずに亡くなった貴方に対する想いや後悔から来たものなのだと思います』


 穏やかに微笑みながら、伽羅は説明する。

 姉さん女房なんだ。だから、琥珀のことを小童って呼んでるんだな。年下なら余計に琥珀は尻に敷かれてそうだ。物理でも。


『……ヴァーミリオン様。確かに、彼女の尻に敷かれている自覚はあるけど、物理ではないから!』


 俺の召喚獣になったことで、深いところで繋がった琥珀が必死に否定した。

 今も尚、物理で潰されているから、説得力がない。


『うぐ……。俺、格好良くヴァーミリオン様の召喚獣として隣に立つ予定だったのに……』


『元がヘタレなんだ。最初から見せた方が楽だぞ。それに、どうせ見破られる』


『そんなことは分かってるけど、一応、格好つけたいじゃん?! 俺もこんな顔だけど男だし!』


 必死に訴える琥珀を伴侶の伽羅が冷めた目で見下ろす。


『難儀なヤツだな、小童。ヴァーミリオン様は気にされないと思うが……』


『頼りにされたいって思うじゃん! 特に俺達が最後なんだし! しかも、風の精霊王を除く他の精霊王って、ヴァーミリオン様のご家族じゃん?! ヴァーミリオン様もご家族に頼りがちじゃん? 俺達も頼りになるって思ってもらいたいの!』


 ブーイングを伽羅にして、琥珀は頬を膨らませて、外見相応な表情を見せる。


『そこは適材適所で頼られていると思うが……。まぁ、気持ちは分からなくもないが』


『でしょ?! という訳で、ヴァーミリオン様。俺も彼女も貴方の側近になるはずだったので、是非とも頼って下さい! 俺達は絶対に貴方を裏切りません!』


『そうですね。私も彼も貴方の側近になるはずでした。私達は裏切りません』


 琥珀と伽羅が穏やかに微笑む。

 何だろう、二人の言い方は、俺が信頼している誰かが裏切るような言い方で、少し不安に思う。


『あ、ヴァーミリオン様。ヴァーミリオン様の周りの人達は裏切らないよ。裏切ったのは昔の話。五百年前に、貴方の母君になるはずだったカスティール様の友人だったんだよね。あの毒と呪いを掛けた貴族のクソバ……ごほん。だから、しばらくカスティール様はお子様を失ったことと、友人に裏切られたことで立ち直れずにいたんだよ。それをアルジェリアン陛下とフレイム殿下、タンジェリン公爵が必死に支えて、二人のお子様が更にお生まれになったけど』


『……婚約者や既に結婚しているのにする横恋慕程、見苦しいものはない。しかも、逆恨みで毒や呪い等を友人に平気で行う神経も分からない』


 琥珀と伽羅が五百年前のことを簡単に教えてくれる。

 それは確かに父になるはずだった月白が怒り、血筋を根絶やしにしたのは気持ちとして分かる。根絶やしまではしないけど、ウィステリアに同じことが起これば、俺も似たようなことをしそうだ。


『だから、俺達はどうしても“裏切る”という行為に敏感というか、トラウマになってるんだよね。ヴァーミリオン様には、あの気持ちは経験して欲しくないから俺達でしっかりお守りするよ!』


『そうですね。あのババ……おほん、のようなことは未然に防ぐつもりです。特殊な生い立ちの分、貴方には幸せに笑って頂きたい』


 度々、所々で花葉に毒と呪いを掛けた貴族の女性に対する言葉が悪くなるのが気になりながらも、俺を親身に考えてくれる側近になるはずだった琥珀と伽羅に俺は微笑んだ。


「ありがとう、二人共」

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