【Side 11】村での出来事(チェルシー視点→村長の息子視点)

「聖女様、大変ですっ」


 あたしが村にいた時からの付き合いの神官のスチールさまが声をかけてきた。


「どうしたの? 神官さま」


「……気を、確かにお持ち下さいね、聖女様」


 深呼吸をしながら、スチールさまがあたしをじっと見つめた。あたしを見つめたから、たくさん重ね掛けした魅了魔法でスチールさまの顔は相変わらず赤いけど、いつもより少しだけ青くて、不思議に思ったあたしは目を何度も瞬いた。


「聖女様が生まれ育ったダブ村からの連絡が途絶えました」


「え?」


 いきなりのことで、言葉が出なくて、あたしの頭が真っ白になる。

 どういうこと?

 村からの連絡がなくなったって、そうしたら、あたしの……。


「……お金は? お金はどうなるの?!」


 あたしは動揺して、スチールさまの服を掴んだ。

 王都は、村と違って、出費がすごい。

 貴族はそうでもないけど、平民は贅沢ができなくて、一日生活するだけでも大変だ。

 せめて下っ端の貴族の暮らしのように生活したくて、スチールさま達のように魅了魔法に掛かった神官達や近所の人達に、助けてもらえる。

 お父さんもお母さんも王都に住み続けるために働いてくれる。

 その中で一番助けてもらってるのが、生まれ育った村――ダブ村のみんなからのお金だ。

 スチールさまが定期的に魅了魔法を掛けた方が良いとアドバイスしてくれるので、一年に一回はダブ村にスチールさま達パーシモン教団の神官と一緒に行って、魅了魔法を掛ける。

 そのおかげで、あたしは王都で暮らせている。

 ダブ村から王都までは遠くて、早くこの生活から抜け出したい。

 大きな城で、広い部屋に、きれいなドレスを着て、美しいヴァーミリオン王子とぜいたくをして暮らしたい。

 それまでのしんぼうだと思えば、少しだけがまんできる。

 けど、一番、お金を助けてもらってるダブ村の連絡がなくなったのはとっても困る!

 まだ、あたしは下っ端の貴族達のような生活だけど、それでも今さら王都に住む他の平民のような生活は嫌だ。

 あたしはこの世界のヒロインで、聖女で、ヴァーミリオン王子と結婚して、将来の王妃様になる女の子なのに、他の平民のようなみじめな生活はしたくない。


「……連絡が途絶えたので、部下にどうなっているのか確認させてます」


 スチールさまがあたしを安心させるように言ってくれる。


「……そう。でも、お金、どうしよう……」


 スチールさまの言葉を聞きながら、あたしは家の床を見つめる。

 あたしが生活するためのお金のほとんどがダブ村からのお金だ。

 それがなくなるのはとっても困る。

 このままだと、王都に住めなくなってしまう。


「……でしたら、まだ魅了魔法に掛かっていない、近所の人達に魅了魔法を掛けたら如何ですか? ダブ村より王都の住民の方が人数も、収入も多いのですし」


 スチールさまの言葉を聞いたあたしは顔を上げる。

 確かに、隣に住んでいたアイスのように、あたしの家の周りに住む人達は魅了魔法を掛けた。

 でも、王都は村と違って、住んでいる人が多い。だから、まだ近所の人達で魅了魔法を掛けていない人達もいる。

 その人達に掛けたら、ダブ村より多くお金がもらえる、ということ……?

 ナイスな考えじゃない!


「そ、そうだねっ! そうしたら、ダブ村のお金がなくても、王都に住めるね!」


 あたしが笑顔でうなずくと、スチールさまは顔を赤くさせて、笑った。


「ええ。私達パーシモン教団のカーディナル王国支部も、聖女様の近所に住む者達も、聖女様が困るようなことはさせません」


「ありがと、スチールさまっ!」




◆◇◆◇◆◇




 俺が領主様のところから帰って来た時には、村は悲惨なことになっていた。


「……何が、起きたんだ……?」


 呆然と、生まれ育った村――ダブ村一帯を見回して、立ち尽くす。

 二週間前に村を含めて、この辺りを治めている領主様に半年に一回ある、村で採れた農作物についての報告会へ村長の息子である俺は向かった。

 その時には何もなかった。

 普段と変わらない、平穏な日常。

 のんびりとした長閑な村で、村に住む者達は皆、顔見知りで、家族のような存在だ。

 少し変わっているのは、ダブ村の皆がみんな、この村で生まれ育った、今は王都に住んでいる女の子にご執心なことくらいだ。

 確かに、その女の子は子供の絵本に出て来るようなお姫様のような可愛らしい顔立ちだった。

 その女の子を見た俺の家族や友人、老若男女問わず、ダブ村の皆が夢中になっていた。

 俺も見掛けると、可愛いなと思うくらいで、家族や友人、村の皆のようにそこまで夢中にはならなかった。そもそも、その子と俺は十歳離れているし、五歳の女の子をそういう対象として見る気もなかった。

 それから日に日に、その女の子を見掛けると、吐き気を催してくるようになった。

 だからなのか、俺だけダブ村でだった。

 それが村長の息子だと余計に目立つ。

 異質に思われると、ダブ村の小さな村では暮らせない。

 なので、俺は家族や友人達の前では擬態して、誤魔化した。悟らせてはいけない。

 お陰で、その女の子も村の皆も気付いていない。

 見掛けると体調を崩すようになったので、俺はその女の子と極力会わないように家の自分の部屋に引き籠もるようになった。

 読書が好きで、体調不良で引き籠もるにはちょうど良くて、様々な本を読むことが出来た。

 引き籠もっている間に、ダブ村の皆がその女の子とその家族にとんでもない約束をしているとは知らなかった。




 それから二年後くらいに、女の子は両親と一緒にダブ村を離れ、王都に行くことになった。

 女の子が居なくなると、俺の体調不良はすっかりと改善されて良くなり、外へ出られるようになった。

 出たら、少し雰囲気が二年前とおかしくて違和感はあったが、その雰囲気は一週間くらいするとなくなった。

 女の子とその両親が王都に行って、二週間後。

 ダブ村に常駐していたパーシモン教団の神官のスチール様が王都に異動することになった。

 出世だと俺は我が事のように喜んだが、村の皆は違った。

 村の皆は口々に、王都に行ったら女の子にコレを渡して欲しいと言って、お金が入った革袋を渡していた。中をちらりと覗くと、村で見ることが滅多にない金貨がたくさん入っていた。

 お金は銅貨、銀貨、金貨、白金貨で、銅貨十枚が銀貨一枚。銀貨百枚が金貨一枚。金貨百枚が白金貨一枚になるが、俺が持ったことがあるのは銀貨までだ。

 金貨は村の税を納める時に、父である村長が用意したのを見たことがあるだけだ。

 それをたくさん、村の皆がそれぞれ用意していることに怯んだ。

 後々知ったが、村の皆は定期的に、その女の子へ金貨がたくさん入った革袋を時折やって来る神官のスチール様に渡していた。

 渡していたところを見掛けると、スチール様も、村の皆の顔が女性も含めて、そこはかとなく赤い。

 俺は二週間前に消えたはずの吐き気が胃から込み上げてきた。

 擬態しないといけないと、胃の辺りに手を当てながら、慌ててそれらしく演じた。

 神官のスチール様が王都に行ってからは、俺の中ではとても平和だった。

 村の皆は女の子に会いたいと口々に言っていて、俺は少し引いた。





 それから一ヶ月後、村の中でちょっとした騒ぎがあった。

 ダブ村に住む女の子の母方の祖父母が病気で亡くなった。

 二人揃って病気で亡くなったが、隣の町に住んでいる医者に診てもらうと、特に流行り病ではなく、たまたま同時に亡くなっただけだった。

 ちょっとした騒ぎは、女の子の祖父母の病気ではなく、二人が遺したモノだった。

 女の子の祖父母の家に二歳の男の子がいたことだった。

 二歳の男の子は、女の子の弟だった。

 王都に行く時に女の子の両親は、生まれたばかりの男の子を連れて行かずに、祖父母に預けた。

 その遣り取りを見ていたらしい、祖父母の隣に住むおばさんが口にした。

 理由は、両親は女の子が大事で、男の子はいらないと言っていたらしい。

 それを激怒した祖父母がその男の子を育てていたそうだ。

 その祖父母を亡くした二歳の男の子をどうするのかということで、騒ぎになった。

 村の皆は口々に、あの女の子を育てるなら受けるが、二歳の男の子は育てないと言い始めた。

 更には王都にいる二歳の男の子の実の両親さえも、あの女の子は育てるが、その弟は育てる気はないと返事が届いた。

 実の両親と村の皆の心無い言葉に、俺と村長である父、母が憤り、俺達が二歳の男の子を育てることになった。

 その男の子は名前をクラウディと名乗った。

 後々、聞いたことだが、俺の両親はクラウディを育てたら、姉である女の子に会えるのではないかと思い、育てることにしたらしかった。両親を心底軽蔑し、俺がこの子をしっかり育てようと思った。






 クラウディが俺の歳の離れた義弟となり、一緒に遊んだり、小さな子供向けの絵本を使って勉強を教えるようになって四年が経った頃、突然、ダブ村にクラウディの姉である女の子と神官のスチール様がやって来た。

 俺とクラウディ以外はこぞって女の子の方へ行った。

 クラウディは姉である女の子の顔を見ても、不思議そうにしていた。

 それは仕方ないと俺は感じた。

 クラウディは赤ん坊の時に両親と姉は王都に行ってしまい、置いていかれた。姉である女の子を覚えている訳がない。

 ただ、女の子の姉弟というだけあって、六歳になったクラウディの顔立ちは女の子と似ていて可愛らしかった。

 似ているのに、姉弟なのに、村の皆はクラウディには冷たい。

 それが俺は義兄として許せなかった。






 クラウディの姉である女の子と神官のスチール様は、一年に一度やって来るようになった。

 その度に、村の皆は騒ぎ出す。その中には俺の両親も入るようになった。

 いつの間にか、女の子はスチール様や村に常駐していた神官様に“聖女様”と呼ばれるようになっていた。

 それが一気に村中に伝播して、女の子は村の皆から“聖女様”と呼ばれ始めた。

 俺もクラウディもそれを受け入れることが出来ず、話題にはほとんど出さないが、“聖女様”ではなく、女の子――“チェルシー”と二人の時は言い、人前でも話題に出さないが擬態するように“聖女様”と呼ぶようにした。










 俺が二十五歳、クラウディが九歳の時、十五歳になったチェルシーがまたやって来た。


「……義兄さん。アレが、僕の姉、なんだよね?」


 パンを持ったまま、クラウディが家の窓から覗いて、呟いた。

 その顔は、酷く冷めていて、九歳の男の子がするような顔ではなかった。

 俺とクラウディ以外の、村長である父と母も、お手伝いさんも、朝食をそのままにチェルシーの元へと革袋を持って、駆けていった。

 朝食時にやって来るのは、王都の常識なのだろうか。

 俺が子供の頃は、朝食時に席を立ったりすると両親に怒られていたんだけどな。


「……そうだな」


 荒んだ心をそのままに、俺はクラウディに頷く。

 チェルシーがいない時は、村の皆は普通なのだが、やって来ると皆おかしくなる。

 俺やクラウディがおかしいのか? と悩むこともある。


「……僕の家族は、ラスカス義兄さんだけでいいや」


 何かを諦めたような顔で、クラウディは俺を見て笑った。


「俺の義弟はお前だけだよ、クラウディ」


 クラウディの頭を撫でてやりながら、空になった義弟のコップに牛乳を淹れる。








 それからまた一年が経ち、ダブ村を含めて、この辺りを治めている領主様に半年に一回ある、村で採れた農作物についての報告会へ次期村長として俺は初めて向かうことになった。

 正直、こんな村の村長をしたくない、というのが俺の心境だ。

 大事な義弟クラウディを苦しめているチェルシーやスチール様に正直なところ、村長として対応したくない。会いたくない。話したくもない。

 だが、本で学んだ知識しかない俺としては村を出ても高が知れている。

 それに、義弟のクラウディをこんな村に置いて、村を出る訳にもいかない。

 なので、仕方なく、諦めて次期村長になるしかなかった。

 そんな村に二週間とはいえ、クラウディを置いていくのは不安だった。

 何かあったら、俺の部屋の書庫という名の隠し部屋に引き籠もり用に念の為、一ヶ月分の食糧を置いてあるので隠れるようにとクラウディに話し、俺は報告会へ向かった。




 それから、初めての報告会を済ませ、足早にダブ村に戻ると、村は悲惨なことになっていた。


「……何が、起きたんだ……?」


 呆然と、生まれ育った村――ダブ村一帯を見回して、立ち尽くす。

 二週間前には何もなかった。

 普段と変わらない、平穏な日常。

 まだ可愛らしいあどけない十歳の義弟のクラウディの成長が楽しみになっていた。

 チェルシーの話題を出すとおかしくなる以外は、ごく普通の、村の皆がそこかしこで倒れていた。

 近くで俯せで倒れている友人に近付き、片膝を地面に付ける。友人の身体をそっと仰向けにして、呼吸を確かめるように、口元に手を当てる。


「息を、してない……。クラウディ……ッ!」


 慌てて立ち上がり、義弟がいるはずの自宅へと駆けた。

 至る所で村の皆が倒れており、避けながら自宅へ走る。

 自宅に着くと、リビングで両親とお手伝いさんが倒れていた。

 念の為、三人共、呼吸を確かめると、やはり息はしていない。

 血の気が引く思いで、二階のクラウディの部屋へ向かうが、義弟の姿はない。

 焦った俺は何かあったら、書庫という名の隠し部屋に隠れるように伝えていたことを思い出し、自室へ向かう。

 自室に入り、自室から繋がる書庫へと入ると、中でクラウディが膝を抱えて、怯えた顔で震えていた。


「クラウディ……!」


 声を掛けると、クラウディは勢い良く俺の方に顔を向けた。


「ラスカス義兄さんっ!」


 立ち上がってクラウディは俺に抱き着いた。


「クラウディ、無事で良かった。怪我とかしてないか?」


「僕は大丈夫。でも、村長さんや村の人達が……!」


 ポロポロと涙を流しながら、クラウディは怯えた顔で俺に抱き着く。


「……あ、ああ。見た。何があったんだ?」


「分からないんだ! 義兄さんが領主様のところに行って、二日後くらいに皆が突然、胸を押さえて、苦しみだして……! 僕は何もなかったけど、村長さんや村の人達が……! 怖くなって、義兄さんに言われた通りに、ここで義兄さんが帰って来るまで隠れてたんだ」


 とてもショックだったのか、クラウディの顔が青ざめている。

 こんなことになるなら、一緒に連れて行けば良かった。

 ここにいてもどうにもならないと思い、必要最低限の荷物を持って、クラウディと共に自室を出る。


「義兄さん、何処に行くの?」


「何が起きたのか、俺も分からないから、領主様に報告しようと思う」


「そうだね……。でも、僕達が犯人ということにならない?」


「俺達には力は何もない。王族の方や貴族様、騎士様、魔術師様のような力がないのに、約五十人はいる村の皆を俺達が無傷で殺せる訳がないだろ? やましいことは何もしてない。なら、次期村長として、報告するのが身の潔白になる。逆に逃げると疑われる」


「……うん。ごめんなさい、気が動転してた……」


「俺より、目の前で見たクラウディが混乱するのは当然だ。辛かったらすぐ言うんだぞ。俺が守るから」


 安心させるように、クラウディの頭を撫で、自宅を出ると、男性の人に声を掛けられた。


「すみませんが、これは何が起きたのか教えて頂けますか?」


 振り返ると、鎖骨に掛かるくらいの、明るい灰みの赤系の色――紅梅色の髪を右肩に緩く結い、蜜柑色の目をした高貴な貴族様のような、淡い神々しい光を背後に纏った青年が静かに村一帯を見渡しながら、俺達に声を掛けてきた。


「ああ、名乗っていませんでしたね。私はドラジェ伯爵家の長男、ロータス・モーブ・ドラジェと申します。実は、私の主である、高貴な方からダブ村を調べるようにと仰せ付かりまして、伺ったのですが……何があったのです?」


 年下で、どう見ても、場違いな服装の貴族様――ドラジェ伯爵令息様は俺達を見る。その目は特に俺達を疑っているという訳でもなく、状況を知りたい、そんな目だった。

 ドラジェ……というと、俺達が住むダブ村がある領地の隣にあるドラジェ伯爵領だ。

 そのご子息様にわざわざ調べるようにと命令出来るということは、伯爵以上の爵位の方だと分かった。

 ということは、虚偽ではないが、ドラジェ伯爵令息様に虚偽と判断されたら、俺とクラウディの命はない。

 そう感じた俺は、俺とクラウディが知る範囲の状況を説明した。嘘偽りはない。

 すると、ドラジェ伯爵令息様は静かに聞いて下さった。


「……成程。そういうことですか。ラスカスさん、クラウディさん。二人は私と一緒に来て頂けますか? このままだと、二人の命も危ない。安全を確保した後、私の主にお会い頂けますか?」


「命が、危ない? ただの村の次期村長とその義弟ですよ? 貴族様でもない、ただの平民なのに……」


「そうでもありませんよ。二人に声を掛ける前に見て回りましたが、ダブ村で暮らす約五十人の住民は、残念ながら皆さん命を落とされてます。二人はこのダブ村での状況を知る重要な生き証人です。それを置いても、私の主は二人のような辛い思いをされた方にはとても同情的で、優しく、救おうとなさる方なのです。それを知っていて、助けなかったら、私が何と言われるか……」


 肩を竦めて、穏やかに微笑み、ドラジェ伯爵令息様は俺とクラウディに手を差し伸べられる。

 ドラジェ伯爵令息様の言葉に、この方の主、という方はどんな方なのだろうと思う。

 俺より年下の、まだ十代だと思うドラジェ伯爵令息様がここまで信頼、尊敬、心酔されるような人柄の方なら、俺達のような平民でも、俺はともかくクラウディだけでも助けて下さるのではないかと感じた。


「そういう訳ですので、まずは安全を確保するために、私の住む、ドラジェ伯爵邸にお越し頂けますか? それから落ち着かれてから、私の主にお会い頂けますか?」


「はい、宜しくお願い致します」


 俺とクラウディは小さく頷き、ドラジェ伯爵令息様の手を取った。








 その後、助けて下さったドラジェ伯爵令息様の主が、まさかのこの国の王族で、八歳で伝説の召喚獣のフェニックスを召喚獣にしたといわれるヴァーミリオン第二王子殿下と知り、しかも言葉を交わすことになり、俺もクラウディも腰を抜かすことになるのをこの時は知らなかった。

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