第19話 建国記念式典〜後始末

 建国記念式典で貴族の一部が国王夫妻を襲撃するが、八歳の第二王子主導で鎮圧され、未遂に終わった。その八歳の第二王子は伝説の召喚獣フェニックスと風の精霊シルフィードを召喚出来て、第二王子の魔法と召喚獣達の力によって防いだ。

 ――という話が次の日には国中に広まっており、俺は頭を抱えた。


「いや、こうなるのは想定内だけど、建国記念式典の次の日にしてくる?! 想定内だったけども!」


『仕方ないだろう。貴族達がリオンの価値に気付いたのだ。まだまだこれから増えていくだろうな』


 建国記念式典後、フェニックスの姿からいつもの少し大きな鳥の姿になった紅は、机に突っ伏している俺の頭を羽根で撫でてくれる。


「だからって、婚約者がいるのに、俺に縁談の手紙送ってくる? 他にも側近増やさないか? とか、パーティーに来ない? はまだ理解出来るけど」


 想定内。確かに想定内だった。

 なので、お断りの言葉は「婚約者がいるのでお断りします。婚約者が愛しくてたまらないので側室はいりません」だ。こうすれば、「婚約者がいることは承知の上です。側室でも構いません」と言ってきても、バッサリ切り捨てられる。何より、元日本人としては奥さん以外に他の女性をというのが考えられない。浮気はする気もないし、したくない。ウィステリアちゃんを裏切るようなことはしない。


「……我が君の側室を狙っているのでしょう。我が君はヘリオトロープ公爵令嬢以外の女性に興味がないのは見れば分かると思いますが」


 分かっていませんね……と呟きながら、ハイドレンジアか紅茶を用意してくれる。


「ありがとう、レン。まぁ、あまり公の場に出ないから、俺のことをよく知らない貴族達が多いのは事実だけど、昨日の今日でやって来ないで欲しいね」


 紅茶のお礼を言いつつ、溜め息を漏らしてカップに口をつける。


「こういうのは早い者勝ちですからね。ヴァル様に目を付けてるメイドも多いですよ。わたし以外にもメイドを付けろと国王陛下やヘリオトロープ公爵様に言っている貴族もいるみたいですよ?」


「……メイドはメイドでお手付き狙いか……。俺はメイドはミモザだけでいいよ。ミモザ、有能だし。家族みたいなものだし。あ、でも、好きな人が出来たら言ってね。ちゃんとミモザが相手と会う時間は作るよ。もちろん結婚しない、結婚する関係なくメイドを辞めることとかも自由だから。レンもだよ」


 ハイドレンジアもミモザもセラドン侯爵を捕えたのだから自由になる。俺の側仕えやメイドを辞めるのも自由。


「あ〜……わたしはまだ今のところは……。もちろん、その時はヴァル様に言いますよ。でも、結婚するとなってもヴァル様のメイドは絶対に辞めませんから!」


「私も我が君の側仕えは絶対に辞めませんよ。元々は成人したら何処かで仕事を見つけないといけなかった身です。幸運なことに我が君という素晴らしい主君に出会えたのに、その幸運を自分から捨てるなんて有り得ません。それに、私とミモザ以外に我が君の考えを把握してしっかり動ける者はそういません。正直、アルパイン殿やヴォルテール殿はまだまだです」


 ハイドレンジアの言葉に、ミモザがうんうんと大きく頷いている。確かにそうなんだが。


「アルパインもヴォルテールもまだ八歳だからね」


 俺と違って彼らは身体も精神も八歳だ。俺は精神年齢が二十七歳だから比べたら可哀想だ。


「ヴァル様も八歳です」


「俺は三歳の時点で精神年齢が大人並みに成熟してたから、比べる対象にはならないよ。比べるのは駄目」


 俺がそう言うと、ハイドレンジアもミモザも不満の声を上げた。本当に比べたら可哀想だから、やめてあげて。






 そして、俺は国王夫妻である両親と兄に呼び出された。国王夫妻襲撃が失敗したが、残党がいるとも限らないので、念の為、いつもの姿の紅がついてきてくれた。

 建国記念式典は結局、一ヶ月後に再度行うことになった。今回は防げたが、次防げるかは分からないので、次は国王夫妻や兄の周りは多重結界を予め張っておこうと思う。

 父の執務室ではなく、私室に呼び出された俺は王城の城館、中央棟に向かう。

 私室に着き、扉を叩く。すぐに入室の許可の声が聞こえる。


「失礼します。父上、あの、お呼びですか?」 


 扉を開けながら、父に声を掛ける。


「ヴァル、こちらにおいで」


 声音はいつもの親モードの父の声なのだが、雰囲気が違った。本気で怒られる前のような気がする。それに気付いてしまったので、中に入るのを躊躇する。怒られることに心当たりがたくさんあるので、正直言って入り辛い。

 でも、後悔はしていない。

 両親を助ける。

 それがヴァーミリオンとしての俺の目的の一つだったから。

 俺は扉から少しだけ顔を覗かせ、両親と兄の顔色を窺う。


「……そんな顔をしなくていい。怒らないから」


 それ、怒りますよって意思表示になってるからねと思いながら、恐る恐る俺は父の私室の中に入る。後ろ手で扉を閉め、そのまま立ち、様子を窺う。


「……うーん。何から言うべきか整理がつかないが、とりあえず、昨日は助けてくれてありがとう」


「い、いえ……」


「どうして、セラドン侯爵が私達を狙っていると気付いたんだ?」


 そうだよね、そういう説明がいるよね……。

 想定内だったから、何と言うかは決めてるけど。


「三歳の時に、セラドン侯爵が建国記念式典の時に父上や母上を襲撃すると、他の貴族と中庭で話しているのが聞こえました。その時は誰なのかは分かりませんでしたが、父上や母上を狙っているのは分かったので、止めたいと思って今まで準備しました」


「どうして、わたくし達に言わなかったのです?」


「三歳だから、信じてくれないと思いました。だから、教養も剣技も魔法も学んで、僕が止めると決めていました」


「伝説の召喚獣フェニックスを召喚出来るのはいつから?」


 両親、兄が尋問の如く聞いてくる。気になるというのは分かるし、知っておくことで今後の対応が出来るというのも分かるけど、圧力を感じる。


「三歳の時のセラドン侯爵と他の貴族が話しているのを聞いた後に、僕の友人と召喚獣になってくれました」


「三歳……。召喚獣のことは言って欲しかったかなぁ……」


 溜め息を漏らして、父が頭を掻く。


「とにかく、昨日はヴァルとフェニックス殿のおかげで助かった。フェニックス殿は今、喚べるか?」


「あ、ここにもういますが……」


 右肩に乗る紅を見せると、両親と兄が固まった。


「その鳥が、フェニックス殿、だと……?」


 両親と兄がぎょっとした顔で俺と紅を交互に見る。


「元の姿になってもらいましょうか……?」


 俺は俺で、両親と兄の驚き方にびっくりして、一歩下がった。

 父が頷いたので、紅にお願いすると、元のフェニックスの大きさ……になると部屋がぎゅうぎゅう詰めになるので、元の大きさの二分の一の大きさになってもらった。

 その紅の姿をまじまじと見上げ、父が椅子から立ち上がった。


「……フェニックス殿。ヴァーミリオンと共に私達を助けて下さり、ありがとうございます」


 国王である父が紅に頭を下げると、母と兄もそれに倣って頭を下げる。

 国王夫妻と次期国王が頭を下げる姿に俺は驚いて、呆然と見つめる。伝説の召喚獣だと国のトップが頭を下げるんだ……。紅、凄いな。


『我が主で友であるヴァーミリオンの願いだから問題ない』


 鷹揚に紅は頷き、両親と兄に念話を聞こえるにしてから笑みを浮かべる。


「フェニックス殿に一つお聞きしたい。何故、主として息子のヴァーミリオンを選んだのです?」


『ヴァーミリオンが気に入った。我が主としても、友としても。ヴァーミリオンの魂は綺麗な色をしている』


 紅の話を聞きながら、俺の魂の色が何色なのかすごく気になる。後で聞いてみよう。


「そうですか……。フェニックス殿、これからも息子をお願い致します」


「わたくしからもお願い致しますわ。大切な二人の息子ですが、上の子と違って、この子はやんちゃなので……」


 いやいやいや、俺、そんなにやんちゃじゃないよ?! 年齢の割には大人しいよ。


「私からも弟をお願い致します。可愛い弟だから、本当に心配で……」


 兄が変なこと言っていて、ちょっと反論したくない。


『承った。今までも狙われていたが、今後も狙われることがあるだろうからな』


 どういう意味で?! 今までって、いつから?!


「ところで、ヴァル。昨日のヴァルの頑張りに、褒美をあげたいのだが、何がいい?」


 父がにっこり笑って言ってくる。


「特にありませんと言いたいのですが、二つお願いしたいです」


「何だ?」


「一つ目は将来、王位継承権を放棄することを認めて下さい。二つ目は王位継承権を放棄後に、国所有の田舎の領地の一つを僕に下さい。もちろん、王位継承権を放棄した後も王族としての公務はします」


 俺のお願いが思っていたのと違ったようで、父が固まった。


「……それは、臣下に下るということだぞ、いいのか?」


「はい。ヘリオトロープ公爵令嬢にも伝えてます。僕は彼女と一緒にのんびり領地経営をしたいと思っています。それに、兄上と争いたくないです」

 

「……分かった。全く、そういうのは八歳の子供が言う褒美ではないのだがなぁ。ヴァルの気持ちは分かった。お前の望み通りにしよう」


「……! ありがとうございます」


 俺は嬉しくて満面の笑みを浮かべると、両親と兄が崩れ落ちる。

 俺は笑わない方が良いかもしれない。本気で思ってしまった。






 場所は変わって、俺と紅はヘリオトロープ公爵、シュヴァインフルト伯爵、セレスティアル伯爵の三人と地下牢にいる。昨日、捕えた貴族達の内の一人に会うためだ。本当は俺と紅だけが行こうと思っていたのだが三人に何か起きたら取り返しがつかないからと止められ、一緒に行くことになった。この三人に俺と紅では過剰防衛だと思うし、何か起きたらというのは俺が暴れると思ったのだろうか。心外だ。

 地下牢と言っても捕えた者は全員貴族なので、一応、牢屋ではなく皆、独居房だ。

 牢番にその独居房を案内してもらい、その中の一つの鍵を開けてもらう。

 シュヴァインフルト伯爵が扉を開けると、中の貴族が身構えた。

 シュヴァインフルト伯爵に続いて、ヘリオトロープ公爵、俺、最後にセレスティアル伯爵が中に入る。


「ヴァーミリオン殿下っ!」


 貴族が俺を見て、椅子から慌てて立ち上がり、俺に近付こうとしてセレスティアル伯爵が放った魔法の壁で防がれる。


「こんにちは、ホルテンシア伯爵」


 貴族――ホルテンシア伯爵に向かって、俺は微笑む。

 ホルテンシア伯爵。ハイドレンジアとミモザの実父だ。


「殿下、私は違うんです。私はセラドン侯爵に騙されたのです! 私の息子も娘も殿下に忠誠を誓っているように、私も殿下に……」


 よく聞くセリフだよなぁと思いながら、俺は笑顔を崩さない。


「ああ、そういうのはいらないです。貴方が自らセラドン侯爵に手を貸していたのは知ってますから」


 俺がそう言うと、ホルテンシア伯爵は言葉を詰まらせた。


「僕が聞きたいのは、貴方の子供のハイドレンジアとミモザをセラドン侯爵に差し出した理由です」


 ホルテンシア伯爵が目を見開いて、こちらを見てくる。

 これは偶然だった。俺が四歳の時、紅が王城内の様子を見て回っていた時に、たまたまセラドン侯爵とホルテンシア伯爵が話していたのを聞いたらしい。「息子と娘は妾腹で、後継ぎではないから好きに使って構わない」とホルテンシア伯爵がセラドン侯爵に言っていたそうだ。それから、ヘリオトロープ公爵やシュヴァインフルト伯爵、セレスティアル伯爵にお願いして、ホルテンシア伯爵のことを調べてもらった結果、黒だった。しかも、ホルテンシア伯爵の正妻も息子二人もハイドレンジアとミモザを犠牲にするつもりでいた上に、襲撃事件の準備のため店舗のない、名前だけの架空の商会であるバールリン商会と他国で武器や魔法道具の取引に加担していた。この三人は建国記念式典に参加していないが、昨日の時点でシュヴァインフルト伯爵の部下の騎士達が捕えに行ってもらっている。ちなみに、ハイドレンジアとミモザの母はこのことを知らない上に、正妻に監禁されていた。恐らく、後々、ハイドレンジアを従わせるための人質にと考えていたのだろう。


「二人が妾腹だからですか?」


 ホルテンシア伯爵は観念したように話し始めた。


「……それもあります。側室風情が息子と娘が強い魔力を持っていることを隠していたことが原因です。知っていれば正妻にしてやったのに……! 二人の子供が私より強い魔力を持っていると知っていれば、有能な才能を持っていると知っていれば、殿下や王家との縁を持てたかもしれないのに、あの女は黙った上に、私が知った後も子供にも選ぶ権利があると言って子供と共に姿を隠そうとした。だから、セラドン侯爵に言って、使ってもらおうと思ったのですよ。侯爵なら有効に使ってもらえますから。そうすれば、我が伯爵家も安泰ですから」


 話を聞いて、俺は非常に不愉快な気分になった。

 貴族というより、親としても人としても駄目だ。

 自分の子供とはいえ、子供にも自我があり、貴族でも、平民でも将来を選ぶ権利がある。もちろん、家の後を継ぐという義務はあるかもしれないが、それでも選ぶ権利があるのに、ホルテンシア伯爵はハイドレンジアやミモザに対して愛情がないように見える。子供を道具としか考えていない、使い潰すことしか考えていないようにしか見えない。


「なるほど。妾腹の子供は自分の子供ではなく、愛情もなく、道具と言いたいのですね。親としても、人としてもクズですね。どうりで、ハイドレンジアもミモザも貴方の話題を出さない訳です。こんな親、誇りたくもないですね」


 息を吐いて、俺は静かにホルテンシア伯爵を見据えた。


「貴方と貴方の正妻、正妻との息子二人に関して、王位簒奪を企んでいたセラドン侯爵に協力し、その甘い汁を啜ろうとした証拠、側室を監禁、側室との子供達に対しての脅迫についても陛下にお話します。王位簒奪を協力した時点で、伯爵家は取り潰し、貴方達は恐らく死罪となると思いますが、覚悟の上でしたことですよね」


 死神が宣告するような俺の言葉に、ホルテンシア伯爵は真っ青になる。やっと気付いたようだが、気付いても遅い。


「殿下、お許し下さいっ! 私は王位簒奪なんてそんなつもりはっ!」


「無理ですね。貴方と貴方の正妻、息子二人は私を怒らせた。私の大切な両親、兄、側仕え、メイドに手を出した。例え、陛下が許しても、セラドン侯爵も含めて、貴方達を私は絶対に許さない。どうぞ、仲良く地獄へ」


 恐らく、冷たく笑っているだろう俺は踵を返し、独居房を出た。その後を今まで黙ってくれていたヘリオトロープ公爵、シュヴァインフルト伯爵、セレスティアル伯爵が続く。牢番が鍵を閉め、敬礼をした。





 地下牢から出て、俺は溜め息を吐いた。

 キレてしまった。こうなるだろうと思っていたので、俺と紅だけで行こうと思っていたのに。ヘリオトロープ公爵達に見せてしまった……。


「殿下。ホルテンシア伯爵のことは落ち込まなくても大丈夫ですよ」


「……落ち込んでません」


 ホルテンシア伯爵については全く後悔はない……と言えば嘘になるが、罪を犯したホルテンシア伯爵達はどのみち裁かれる。

 ただ今回、彼に会ったのは俺のエゴだ。俺の大切な家族みたいな側仕えとメイドの兄妹を何故、自分の子供なのに平気でセラドン侯爵に差し出したのか聞いてみたかった。結果は最悪な答えだったが。

 俺が、もし、親なら子供を道具にするような、そんなことは考えられない。前世も含めて、結婚していないし、子供もいないけど、それでも考えられない。前世の倫理観が染み付いているのかもしれないけれど、それでも有り得ない。

 だから聞いてみて、俺にとっては最悪な答えだったから、キレてしまった。

 それをヘリオトロープ公爵達の前でやってしまったことに落ち込んでいるだけだ。


「では、何故、落ち込んでいるご様子なのです?」


 セレスティアル伯爵が心配そうに声を掛けてくれる。


「……皆さんの前で、怒ったからです。子供らしくない怒り方だったので、あまり見せたくなくて」


 少し不貞腐れた気分で、俺は告げた。

 すると、シュヴァインフルト伯爵が大笑いした。


「今更ですなぁ、殿下! 殿下は普段は八歳の子供のふりをしていますが、俺達は一人の人間として貴方に接しているつもりですよ」


「そうですね。貴方に魔法をお教えするようになってから五年経ちますが、殿下を子供として接したりしたことはありません。私達には子供らしくなど考えなくて良いことです」


 シュヴァインフルト伯爵の言葉に頷き、セレスティアル伯爵が優しく微笑む。


「私が殿下によく本当に八歳ですか、と聞くのがいけなかったのかもしれませんが、確認を込めて聞いているだけです。そうでないと、うっかり大人として私が接してしまうので、周りの貴族が怪しむ可能性があります。周りの貴族にいらぬ詮索をさせたくないですし、殿下には平穏無事に過ごして頂きたいですから」


 ヘリオトロープ公爵も二人の言葉に同意するように頷き、俺にいたずらっぽく微笑む。


「それと、昔のシエナにそっくりなのですよ、子供らしくない殿下は。特に怒り方」


 確認を込めて、シュヴァインフルト伯爵とセレスティアル伯爵を見ると、うんうんと頷く。


「え……」


 昔からツンデレな母なのかなと思っていたが、どうやらそうでもないらしい。いつか、両親の若い時の話を聞いてみたいと思った。






 そして、建国記念式典で捕えた貴族達の尋問等が終わった二週間後。

 セラドン侯爵、ホルテンシア伯爵、その夫人、夫人の子供二人を含む、王位簒奪に加担していた主要な貴族は爵位を剥奪、全員死罪となった。

 主要ではない、国王夫妻を襲撃した時に手を貸した貴族達は爵位を剥奪し、全員囚人として、鉱山等の力仕事を三十年課されることになった。彼等の家族はそれぞれ一つ爵位を落とされ、多額の罰金を課されるという判決を国王は下した。

 その際に、妹を人質に取られつつも、妹共々第二王子に救われ、第二王子を守りつつ、必死に黒幕の証拠を集めた功績を認められ、ハイドレンジアは子爵の位を与えられた。

 子爵になった彼は家名をホルテンシアではなく、エクリュシオと改めた。

 

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