10人産んだら1人殺せる(村田沙耶香)
【記憶に残った文章】
私たちはいつ死ぬかわからない日々の中を生きている
いつ殺すともわからない日々を生きている
【私の感想・解釈】
1人殺すために自分の人生を捧げられるか、この本から突きつけられるテーマだ。
確かに、スポーツに、研究に、社会を良くするためなどに、人生を捧げ、教科書に載るような人生を歩む人は素晴らしいと思う。
逆に人を殺すことに人生を捧げることが悪いこと、と理由を交えて誰かを説得できるかと言われると、私はYES、と言える自信がない。
今後日本において人口減少が加速していく社会が訪れると言われている。
加速していく過程でタイトルのような社会が素晴らしい、と言える時代が来てしまうかもしれない。
近年、猟奇的殺人をするような人が「無敵な人」と呼ばれることがあるが、子供をたくさん産んで何十人も殺めるような「無敵な人」が尊敬される時代が来るかもしれない。
そしていつか私も、殺す側だけなく、殺される側になってしまうかもしれないという恐怖を感じながら読み切った本だった。
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