【記憶に残った文章】

「響貴がいればいつでも安心して失恋できるなって」

【私の感想・解釈】

私はパラレルワールド（平行世界）のことをよく考えてしまう。

あの時あの言葉と違う言葉を言っていたら、あの時あの行動と違う行動をしてたなら、今と全く違う人生を歩んでいたかもしれない。

その時違う言葉を言っていた自分、違う行動をしていた自分が歩んでいる世界がパラレルワールドなのかもしれない。

だけど、そのパラレルワールドに生きている自分も何かに悩み、何かを考え、選ばなかった人生を考えているのだろう。

私は、こんなにも、登場人物の幸せを願った本はないかもしれない。

この本の登場人物が選ばなかった人生を、いや、選べなかった人生なのかもしれない、パラレルワールドを考えてしまう人生を歩まないことを願っている。

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