第4話 らくらくスキル獲得

「ただいまー」

「ブルン」


 俺は素材回収を終えてアンナのところに戻ってきた。


「よし、じゃあ家でも作りますか」


【クラフトメニュー】を開いた。


【作成可能なアイテムがあります】

・木の家


 押せなかった作成ボタンが押せるようになっていたので、もちろんクラフトしていく。



「よし、これで完成だな」


 俺が作ったのは木製の小さな小屋だった。

 中に入ってみると、何もない。


(あたりまえか)


 今作ったのは家だけなんだから。

 ここからはベッドとか必要なものを作っていこう。


【クラフト】

・木のベッド


必要材料:木材×5

品質:★4

説明:シンプルな木製ベッドに藁を詰め込んだだけの簡易的な寝床。

寝心地はあまりよくない。


「うん、作ってみるか」


 そうして作成していく。

 材料は小屋を作るときに取ってきたあまりで足りそうだ。


 ついでにほかの家具なんかも少し作ってみよう。


「まずは机と椅子かな」


 作業台の上に材料を置いていく。

 必要な材料をそろえたらさっそく作っていく。


「うーん、どうせならおしゃれにしたいよな」


 俺は机の上に花瓶を置くことにした。


「さて、作るか」


 まず、水瓶を作った。

 水をためておくためのものだ。


「あとは、テーブルとイスっと」


 そして出来上がったものがこちらになる。


【木のダイニングセット】

品質:★6

耐久値:∞/∞

効果:耐久力無限/破壊不可

説明:主人公が作成した木製のダイニングセット。

シンプルながらも丈夫なつくりとなっている。

また、耐久力が無限なので壊れる心配もない。


「なかなかいい感じじゃないか?」


 俺は完成したものを見て満足していた。


「次は何を作りましょうかね」


 俺は次のクラフトに取り掛かった。


「とりあえず、かまどとキッチンは必要だよな」


 火を起こすには薪がいるし、料理をするにもコンロがないと不便だ。


「というわけで、竈を二つと、流し台、あと調理器具一式をクラフトするか」


【クラフトメニュー】を開いて、レシピを確認する。

【製作できるアイテム一覧】

・石の竈(小)

・鉄のフライパン

・まな板

・包丁

・鍋

・おたま


「ふむ、こんなものかな」


俺はその中から一つを選んでクラフトを開始する。


「えーっと、石を三つ、鉄を五つ、木の枝を十本、薬草を一つっと」


 次々に材料を投入していって合成させていく。

 するとあっという間に立派な竈が完成したのだった。

 大きさ的には五メートル四方くらいだろうか? かなり大きいが、今の俺なら軽々と持ち上げられる重さだった。


「よし、次々行くぞ!」


 その後も次々と新しいものを作り出していった。


「ふぅ、こんなもんか」


 一通りのものは揃ったと思う。


 そうやって作業を終えるころには日が暮れ始めていた。

 どうやら日は登って落ちるし、朝も来て夜も来るらしい。


「あとひとつ大事なものを忘れてたな」


 俺は日本人だ。

 日本人といえばやっぱあれでしょう。


「ブルン?」


 首をかしげて不思議そうな顔をしているあんなに答える。


「風呂を作ろう」


 とびきり大きいのをね。


 と思って探してるととんでもないものが見つかった。


【クラフト】

・古代王の風呂桶

必要素材:石材×100

品質:★7

耐久値:∞/∞

効果:耐久力無限/破壊不可/スキル獲得

説明:古代王が作ったとされるお風呂。古代王の秘められた力が宿っているとされている


(なんだこれ、こんなのあるんだ。古代王の剣を持ってるから作れるのかな?ま、これでいいか)


 そう思いながらクラフトした。


「よし、できたぞ」


 俺はさっそく中に入ることにした。


「おぉ、これはすごい」


 中に入ってみると、そこはまさに天国だった。


「あー、生き返るわ」


 俺は湯船につかりながらくつろいでいた。


「ブルルン♪」


 アンナも一緒に入っている。

 気持ちよさそうにお湯に浮かんでいた。


 ふぅ。


 湯船のふちに頭をのせてきれいな星空を見上げた。


「今日はいい夢が見られそうだな」


 そんなことを思いながら俺は目を閉じた。


『ピロン♪』

『スキル【入浴】を習得しました』

『スキル【水魔法】を習得しました』

『スキル【槍術】のレベルが上がりました』

『スキル【槍技:一閃】を習得しました』

『スキル【槍術】のレベルが上がりました』

『スキル【槍技:二段突き】を習得しました』

『スキル【槍技:薙ぎ払い】を習得しました』

『スキル【槍技:三連突】を習得しました』

『スキル【槍技:四段突き】を習得しました』

『スキル【槍技:五月雨突き】を習得しました』

『スキル【槍技:六爪】を習得しました』

『スキル【槍技:七星斬】を習得しました』

『スキル【槍技:八岐大蛇】を習得しました』

『スキル【槍技:九頭龍撃】を習得しました』

『スキル【槍技:螺旋撃】を習得しました』

『スキル【槍技:大車輪】を習得しました』

『スキル【槍技:閃光十文字】を習得しました』


「って、おいおいおい。なんだよこれは!!」


 入浴しただけでいっぱいスキル覚えちゃったんだけど?!


「いやぁ、すごいこともあるもんだな」


 とりあえず風呂を出ることにした。このまま浸かってたらステータスがバグりそうなくらいスキル獲得しちゃったし。

 俺は今、ベッドの上で横になっていた。

 それで天井を見ながら


「今日獲得したスキルを確認してみよう」



名前:カイン

レベル:2

攻撃力:11

防御力:9

魔力:11

SP:11


スキル:

クラフト 鑑定 槍術lv2 入浴 水魔法


槍術:

スラッシュ 

NEW

一閃 二段突き 薙ぎ払い 三連突き 五月雨突き 六爪 七星斬 

八岐大蛇 九頭龍撃 螺旋撃 大車輪 閃光十文字



 って確認してから俺は寝ることにした。

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