第3話 初めての戦闘

 俺はイルミナの言葉を無視してそれからもいろいろ試していた。


 次はそうだな、家でも作ってみるか?


 そんなことを考えていたとき。


【クラフトメニュー】


 を開いた。


【作成可能なアイテムがあります】

・木の家

必要材料:

木材×10

石×2個


【クラフト】スキルだけどやっぱりかなり便利なものらしい。

 大体のものが作れそうだ。このスキル。


「このスキル持ってたのはほんとに原作主人公ナイス」


 賞賛を送りたいよな。

 このスキルのおかげで俺の異世界生活快適になりそうな雰囲気あるわ。

 さてと、足りない材料でも集めに行くか。


「ちょっと出かけてくるな」


 アンナはちょっと不安そうな顔をしてたけど、この神殿の近くは安全な場所だ。

 原作プレイ済みの俺は知ってる。


「すぐ帰るよ」

「ブルン」


 その言葉を聞いて俺は森の中に入っていった。

 森を探索すること一時間ほど。

 必要な資材を集め終わった。


 俺もかなり材料というか素材集めというものも慣れてきたな。


「よし、そろそろ帰るかな」


 そう思いこの森を抜けるためにも歩き出したのだが。


 がさがさ。

 俺の左右の茂みからなにやら音が聞こえる。

 それはまるで何かの動物が移動してるようなそんな物音。


「なんだ、この音」


 俺は警戒しながらその音に耳を傾ける。

 すると、茂みの中からこちらを見ている何かの目が見えた。


(モンスターか)


 原作でもモンスターはいた。

 主人公もいきなりドラゴンとは戦えないので雑魚モンスターを倒してレベルを上げてからドラゴンに挑むことになる。


(なんだこれ、ここの森なら、ゴブリンだろうか?)


 そう思ってるとそのなにかが茂みの中からこちらに向かって飛びかかってきた!


「!!」


 俺はとっさに手に持っていた槍を構える。

 ガキンッ!! その槍はそいつの武器の剣を防いでいた。


【鑑定】がオートで発動してくれた。


 そのおかげでこいつの正体がわかる。


名前:ゴブリン

種族:魔物

ランク:F

レベル:1

説明:緑色の体色を持つ小型の魔物である。

特徴としては集団で行動し、獲物を見つけるとすぐに襲い掛かってくる。

知能は低いが武器を使い、簡単な連携をとることもできる。

また、繁殖力が非常に高く、他の魔物と交配して子供を産むことができるため繁殖力が高い。

また、繁殖力が強いので放っておくとどんどん数が増えてしまうという厄介な性質を持っている。



「ここで出会うか」


 いずれ出会うことになるとは思っていたから心の準備はできていたが。


 だが不幸中の幸いだろう。

 このゴブリンは一匹だけで俺に挑んできてた。


(初めての戦闘、じっくり戦ってみよう)


「ギィィィィィィ」


 威嚇するように声を上げながら剣を振りかぶってきた。


「よっと」


 俺はそれを難なく避ける。

 そして隙だらけになったところを思いっきり蹴り飛ばした。


「ギィッ!?」


 吹っ飛ぶゴブリン。

 しかしダメージはあまりなさそうだ。


「やっぱ武器で攻撃しないとダメか」


 原作でもそうだった。

 基本的に戦闘は武器を使って行われることになっていた。


 そして俺の持つ武器だが原作では最強の武器とそういわれていたのだ。


名前:古代王の剣

種類:片手剣

レア度:SSS

品質:★8

耐久値:∞/∞

効果:攻撃力+120

説明:かつて魔王を倒した勇者が使っていたとされる剣。

装備者の筋力を上昇させる効果がある。

この武器があればどんな敵でも倒せると言われていた。



 そしてこの世界のこの武器の立ち位置は原作通りらしい。


「これならいけるな」


 俺はその剣を構えて、目の前の敵に向き合った。


「おらぁ!」


 俺は思い切り切りかかる。


「グギャァァ!」


 その攻撃を喰らって悲鳴を上げるゴブリン。

 その一撃でHPを削りきったようだ。


「ふぅ、なんとかなったな、さすが最強の武器だ」


 初戦闘にしてはなかなかいい動きをしたのではないだろうか。

 そんなことを思っていると、目の前に光の粒子が集まっていく。


「ん?なんだ?」


 その光はやがて形を成していき、一つの宝箱となった。


「これは、もしかしてドロップアイテムか?」


 ゲームの中ではよくあるシステムだった。

 倒した敵がたまにアイテムを落とすことがあるのだ。


「開けてみるか」


 俺はわくわくしながら箱を開ける。

 すると中には一枚の紙が入っていた。


【スキルオーブ】

スキルポイントを1獲得する。

スキルツリーを解放する。


「スキル、オーブ?」


 どうやらスキルを習得するためのアイテムのようだ。


「とりあえず使ってみるか」


 俺はスキルオーブを使用することにした。

 すると頭の中に文字が浮かんでくる。


【スキルオーブを使用しますか?】

 はい いいえ


「もちろんはいだ」


 俺は迷わずにスキルオーブを使用した。


【スキルオーブを使用いたしました。スキル【槍術】を習得しました】


「おぉ、これがスキルか」


 俺は早速ステータスを確認してみることにした。

 いちおうこの世界がどこまでゲーム世界にそっくりなのかそれを確認する意味も込めて前回とは違う開き方。


「えっと、メニューオープン」


 すると、俺の前にメニュー画面が表示される。

 メニュー画面にはいろいろな項目がある。

 その中に、『ステータス』と書かれたアイコンがあった。

 それを押すと、現在の自分の能力値が表示されたのだが、それに重なるように表示されるものがあった。


【レベルが上がりました。レベル1→2】

【攻撃力が1あがりました】

【防御力が1あがりました】

【魔力が1あがりました】

【SPが1増えました】

【新しく槍技:スラッシュを取得しました】


(おう、やっぱりスキルとかもこうやって覚えていくんだな。どこまでも原作通りってわけらしいなこの世界)


 それを確認してから俺は最後に自分の現在のステータスを確認してみた。


名前:カイン

レベル:1

攻撃力:11

防御力:9

魔力:11

SP:11


スキル:

クラフト 鑑定 槍術


槍術:

スラッシュ

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