第3話 ステータス


何とかスライムを倒したのは良いんだけど…その後に頭に鳴り響いた声が俺を現実から遠ざける。俺は一体…それにステータスが表示されるなんて現実ではありえない。称号『(初)ダンジョンを挑戦せし者』…ダンジョンってあのダンジョンだよな?


わからないことは多くあるけど、まずはステータスを確認しておこう。


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立花タチバナ恭介キョウスケ

レベル 1

種 族 『人間種』

職 業 『未選択』➡️

副 業 『未選択』➡

称 号 『(初)ダンジョンに挑戦せし者』(NEW)『(初)魔物を討伐せし者』(NEW)『(初)レベルアップを獲得せし者』(NEW)『(初)職業を解放せし者』(NEW)


体 力  50/50

魔 力  10/10

攻撃力  『G』

耐 久  『G』

俊 敏  『G』 

器 用  『G』

知 力  『G』     

 運   『S』


スキル

『鑑定 Lv.1』(NEW)『マップ Lv.1』(NEW)『アイテムボックス Lv.1』(NEW)

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ツッコミたいことは沢山あるけど、これからに関係してくる事なのでしっかりと確認しておこう。


まずは俺の名前だよな? それならこの出ている内容は俺のステータスで間違い無いと言うことだな?


そしてどうやらレベルが存在するらしい。現在は1で状況から言ってスライムを倒したことでレベルが上がったのだと思う。ゲーム何かでも敵を倒してレベルを上げたりするからそう言うものなのだと思っておく。


当然だけど種族は『人間種』だった。これで人間じゃなかったら何か怖いよ・・・


次に『職業』と『副業』だけど、未選択状態で項目をタップすると職業を選択して下さいとメッセージが出てくる。昔やったドラ○エとかF○とかでも職業を選択していたなと昔を思い出しす。


職業の選択はステータスを確認してから試してみよう。


そして『称号』だけど、様々な恩恵が与えられるようだ。恩恵の確認はステータス画面で確認できるので確認しておいた方が良いだろう。


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称号 『(初)ダンジョンに挑戦せし者』

恩恵1 ダンジョン探索スキル3点セットを習得する

恩恵2 ダンジョン内で疲れ難くなる

※世界で初めてダンジョンに挑戦する者に与えられる称号

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称号でもわかるように俺は現在ダンジョンの中に居るらしい。これでスライムが存在する理由はわかったけど、ここが異世界なのか地球なのかは判断がつかない。


多分だけど後者だと思う。


何故かって? それは称号に(初)がついているからかな? 地球にダンジョンが出来て、たまたま俺がそれに巻き込まれた。なので、世界で初めてダンジョンに挑戦せし者とか称号が与えられたのだと思う。


ダンジョンに挑戦しているつもりは無いけどね。


恩恵1 ダンジョン探索スキル3点セットは、スキル『鑑定』『マップ』『アイテムボックス』のことだろう。


恩恵2 ダンジョン内で疲れ難くなる。今の俺には嬉しい恩恵だ。


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称号 『(初)魔物を討伐せし者』

恩恵1 経験値取得率上昇

恩恵2 戦闘スキル取得率上昇

※世界で初めて魔物を討伐した者に与えられる称号

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これはスライムを討伐したことで得られた称号だろう。


恩恵1 経験値取得率上昇は魔物を討伐した時に得られる経験値が上昇するものらしい。ようするにレベルが上がり安いということみたいだ。


恩恵2 戦闘スキルの習得率上昇は戦闘に関するスキルが習得しやすくなる。


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称号 『(初)レベルアップを獲得せし者』

恩恵1 レベルアップ時のステータス補正上昇

恩恵2 レベルアップ時のスキル経験値上昇

※世界で初めてレベルを獲得した者に与えられる称号

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恩恵1 レベルアップ時のステータス補正上昇はレベルアップ時にステータスに補正が多くかかる。ステータスの伸びが良いと思えばわかりやすいかな?


恩恵2 レベルアップ時のスキル経験値上昇はレベルアップ時にスキルに入る経験値が上昇するみたい。スキルのレベルが上がりやすくなる。


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称号 『(初)職業を解放せし者』

恩恵1 副業を解放される

恩恵2 一度だけ無条件で特殊な職業に就く事が出来る

※世界で初めて職業を解放した者に与えられる称号

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恩恵1 副業が解放される。職業とは別に副業に就く事が出来るらしい。簡単に言うと職業を二つ選択出来るということ。


恩恵2 一度だけ無条件で特殊な職業に就く事が出来る。特殊な職業はわからないけど、就ける職業が増えたと喜ぶことにする。


次は『スキル』の確認だな。習得スキルはステータス画面で確認する事が出来る。本当に助かる。


スキルはスキル名を思い浮かべただけで、何となく使い方がわかる。不思議な感覚だ。


◆スキル『鑑定』 ランクA 

・ものを鑑定する。


俺でも知っているくらいだから鑑定の説明はいらないかな? 今はレベル1だから鑑定を使用しても読み取れる情報は少ない。その上、魔力が減るので連続での使用は難しい。


◆スキル『マップ』 ランクA

・地図を表示する。


ステータス画面とは別に地図の画面が表示された。俺が歩いて来た道が表示され、進む方向は黒塗り状態だった。どうやら俺が通った道を自動マッピングしてくれているようだ。これで迷子になることは無くなった。


◆スキル『アイテムボックス』 ランクA

・異空間にアイテムを保存する。


これも定番のスキルだよね。異空間にアイテムを保存できる。異空間内は時間の経過が無いらしく、俺は直ぐに弁当の入ったリュックをアイテムボックスに閉まった。


アイテムボックスの中は感覚的だけど六畳の部屋が1つ分ほどだった。


収納リスト

・リュック×1

・石×1

・スライムゼリー×1

・魔石×1


スライムを倒した時に残った謎のゼリーはスライムゼリーと言うらしい。用途はわからないけど保管しておく。


へぇ~これが魔石なんだな? 赤黒い小石を見ながら、良く小説で出てくる魔石を見て少し興奮する。


称号とスキルに関して破格の恩恵を受け取っていた。後は職業と副業を選択するだけだが、これが一番悩むんだよな。職業の選択で職業に応じた様々な恩恵があるはず。ここは慎重に選択して無事にここを出なくてはならない。必ずここを出て、もう一度家族に逢いたい。だから絶対に諦めない! 決意を新たに職業欄をタップして職業の項目を眺めるのだった。

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