第3話愉快なソロプレイ

もう終わった。


あの時の俺が時間が迫ってくるのにID全然思いつかないから焦ってこんなIDを入力した。


終わった、あっ、別にゲームに不満とかあるじゃなく、ただ……ちょっと……死にたい……


ダメダメ、こんなことでへこんじゃダメ。そう、IDぐらい誰でも気にしないのさ!


周りにプレイヤーがどんどん現れ、みんなもアカウント作成できたようだ。俺は首を横に振り、混乱の思考を頭の中から捨てて、まずゲームに集中する。


足を運び、視界なかの村に向かっていく。周りのプレイヤーが直接森の方向へモンスター討伐に行く人が結構いるけど、こんなゲームにはクエストを受けるのが必須だな。歩きながら、自分のプロフィールをチェックした。


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名前:砂糖が甘くておいしい


種族:人間


職業:盗賊


LV 1


HP    100


攻撃力  2 ― 3


防御力  2


知力   0


クリティカルヒット率  0%


命中率  0%


回避率  0%


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装備品は拾った木棒、ボロボロな服とボロボロなパンツ、かわいそうな装備だな。

プロフィールを閉じ、周りの様子を見ながら困りそうな人を探す。すると、ボロボロな鎧をかぶり、木製のやりを持って、見た目多少汚いおじさんが真正面から向かってくる。頭の上に字が浮いてある:レオン村の護衛エイデン。


とりあえず声をかけよう。


「エイデンさん、困りそうな顔つきだな、何があったのか?」


「分かるかい、坊や。実は最近、村の周辺に出没する魔物の数が増えたんだ。俺たちだけでは手が回らないんだ。」


「良ければ俺が手伝えますか」


「お前?」


彼は手をあごに当てて、俺のこと疑いそうに観察する。


「まあいいだろう、今は別の頼れる人もいないから、魔物退治のクエストをお前に任せるか」


来た!定番なヤツ:魔物退治。躊躇なし受けよう。


「じゃあ早速腕を見せよう、村外のスライム十個を倒して、落としたスライム粘液を持って帰りなさい、その時報酬をお前に与えよう」


ジン——シリーズクエストを受けました!


クエストを受ける時の効果音が響き、クエストページが現れた。そこに緑色の魔物退治クエストが載っていた。けどシリーズクエストは何かってちょっと気になるが、とりあえずスライムを倒しに行こう。


村を出て、いくつのスライムが荒野に飛び跳ねている。こっそりと一匹のスライムに近づき、木棒を振りかざして一撃を加えた。


「7」


白い数字がスライムの頭から飛んでくる。ダメージは攻撃力より高いな、どうやら複雑な計算式があるようだ。


スライムの行動が鈍くて、回転の隙にもう一撃。


「13」


今回は黄色の数字が飛んだ、なにこれ、クリティカルヒットなのか、それとも弱点攻撃か。まあいい、それは後に調べよう。スライムがようやくこっちに向き、からだが跳ねて体当たりしにくる。


「6」


スライムが俺の腹にぶつかて、自分の頭からダメージ数字が落ちた。


いってえええ!!!!くない。痛みで叫びたいけど、痛覚があんまり通じてこない、何だろうこの感覚、腹が軽く叩かれたような感触だ。殴られたという痛みは少しだけあるが、まるで三歳児のパンチのようだった。


もう二撃追加して、このスライムを倒す。スライムのHPがゼロになり、死体が光った埃のように散ってしまい、地面に緑色の粘液と銅貨一枚が残った。


レドリームの貨幣システムは銅貨百枚=銀貨一枚、銀貨百枚=金貨一枚。一番やすい貨幣だけど、このレベルだしありがたく頂戴しよう。


ねばねばの粘液と銅貨を拾って、バッグに投げる。経験値が三分の一ほど増加した、あとニ匹倒したらレベルアップか。


よし、頑張るぞ!


まだニ匹を倒すと、金色の光が俺の身体を照らし、暖かい熱流が胸の中から湧き出す、レベルアップだ。HPが150になるし、消費した分も回復した。


そしてステータスポイントも5点がある。選択できるステータスはSTR「ストレングス」、VIT「バイタリティー」、DEX「デクステリティ」、AGI「アジリティー」、ING「インテリジェンス」。


INGはまず除いて、盗賊は物理職業なので、INGとは無縁だな。VITは基本的に戦士と牧師の選択なので、これも排除。STR、DEXとAGI、この三つは盗賊にとって有利だけど、DEXは命中率、クリティカルヒット率に、AGIは回避率と命中率に影響するステータスなので、装備が揃っていない場合収益性が低い、ここはSTRのほうが一番だな。


でもまあ、DEXはクリティカルヒット率に影響があるので、一応一ポイントあげよう。クリヒット率が0の場合一生クリヒットしません、けど率は0.000001としても話が違う。可能性だな可能性、人間は常に可能性に希望を寄せるだよね。


そうと決まり、さっそくポイントを使い、プロフィールも変わった。


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名前:砂糖が甘くておいしい


種族:人間


職業:盗賊


LV 2


HP    150


攻撃力  4 ― 5


防御力  2


知力   0


クリティカルヒット率  0.1%


命中率  0.1%


回避率  0%


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スライムを相手に試してみるか。平原でうろうろしているレベル1のスライムに狙い、セリフを言いながら拾った木棒をスライムに撃つ。


「喰らえ!正義の奇襲!」


「19」


白い数字が飛んできて、スライムのHPが一瞬三分の二になった。うむうむ、悪くない、効率が結構上がったようだな。


そして攻撃追加、何だか力が腕から湧いて、今までと違ったように感じた。


「46」


赤いヒット数字が飛んで、スライムがまだ回転中でHPがゼロになって、光った埃になる。かわいそうなヤツ、殺人犯の顔すら見えずなくなった。


でも分かった、数字が赤いのはクリヒットなのか。


狩りを続き、十匹スライム倒したあと、俺も無事にレベル3になった。そして最後のスライムが死亡した時、何が別のものが落としたようだ。


草を払いのけたら、一つの靴がそこにある。


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村人の靴「布」


品質:コモン


HP:15


装備レベル:1


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うむうむ、コモン品質な防具だが、HPプラス15の属性が悪くない。なぜ靴なのに一つしかないことをツッコミたいけど、まあまあとりあえず無視し、装備しておこう。


レドリームの防具は布、レザー、鎧この三つに分類されて、その順番で防御力が上がる。魔法使いと牧師は布防具しか装備できない、盗賊と弓使いはレーザーと布二つが装備できて、そして全ての防具は戦士に適用される。


周りのプレイヤーも増えたし、みんなスライムを狩りている。なるべく人混みを避けたほうがいい。


そう思い、俺は村に帰り、護衛さんのところに行って、そこでエイデンはのんきそうに散歩している。おいおい、手が回らないっと言ってたよね、魔物退治にしなくて大丈夫?


俺はスライムの粘液をバッグから取り出し、パッと彼目の前の地面に捨てた。別に彼の怠惰に不満なんかじゃなく、ただねばねばな感触があんまり好きじゃないからだ。うんうん、きっとそうだ。


彼は俺の肩を叩きながら、粗野な声で話してくる、濃密なひげすら震えている。

「砂糖が甘くておいしいよ、お前が戦士としての資格が認めよう」


その名前で呼ぶな!あと俺は戦士じゃなく、盗賊だ。


「これを持ってけ、お前にふさわしい報酬だ」


彼は手を揚げ、俺の経験値が半分くらい増えた、そしてとある装備がバッグの中にいる。


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錆びたナイフ


品質:コモン


攻撃力:3 ― 5


装備レベル:2


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やっと攻撃力1-1の拾った木棒とさよならだ。これを装備して、俺の攻撃力も9-12になった、強くなったなあ俺。


エイデンの顰めた眉は俺の努力で緩まない、それにクエストページに魔物退治のクエストがまだ残っている。


なるほど、シリーズクエストはこういうことか、まだ続きがあるから。


「若い戦士よ、これからこそ本番だ。西の森に、村人の安全を脅かして魔物を狩に行け。オオカミの牙、バットの翼、ゴブリンの木棒十個ずつ集めよう。俺はここに芳醇な美酒を用意してお前の帰りを待つぞ」


エイデンはかんらかんらと笑いながら、俺の肩を叩く。というか笑うな、そして待つな、お前もやれ、本来するべき仕事だろう。心の中にツッコミけど、まあ今はNPCと遊ぶ時間じゃない、レベラゲは一番大事だからな。


さっそくクエストを引き受け、西の森へ足を運ぶ。


一分くらい歩き、周辺の景色は平原から森に変化した。魔物たちのレベルが高くなったから、レベラゲしてるプレイヤーたちのすがたがだんだん消えてしまい、俺だけになっちゃった。


クエストページに、魔物退治のクエストの文字が緑色から黄色になって、薄々赤色がついている。多分クエストのハードルがこれで反映される。


「ハフーッハフーッ」


オオカミの呼吸音が俺を起こし、クエストページを閉じ、周りの環境を観察する。


木々がストレートで、高い。幹が太い、多分ニ三人くらいしか抱かない。樹冠が幹から茂れ、濃密な木の葉が光を防いだ。視界が暗くて、加えて魔物の吠え声、ますます不気味になった。


周りのオオカミが全部二体三体で、グループを形成して行動している、こんな時油に断して、下手にオオカミの目線を引いたら俺多分すぐ死ぬだろう。


慎重で足を運び、狩れる相手を選ぶ。周りの状況をよく観察して、ようやく見つけた狙い目は、オオカミ一体が木の陰に身を潜め,緑色な目だけが露出し、周りを警戒してる。


よし、コイツにしよう。


できるだけ足音を立てずように近づきだけど、向こうがすぐ俺のことを気づき、「グルルー」の声を出して、俺に威張てくる。


おかしいな、普通なら魔物は追いかけてくるのはずなのに、なんでコイツがまだ動かないの?


まあどうでもいい、とりあえず先手を取ろう。取ったばかりの神器――錆びたナイフを持て、オオカミに近づき、一撃を加えた。


「13」


ひっく!!


そんなに低い?レベル3になった俺はスライムを攻撃した時普通は40くらいのダメージだけど、13ダメージはさすがに低すぎ。


「ウオン」


オオカミは吠えながら、爪を俺の胸もとに伸ばし、引き裂くような痛みが襲いに来て、ダメージ数字も飛んできた。


「47」


ヤバい、なにこれ!HPが215しかない俺は4-5撃くらい受けたら死ぬ。


戦闘がはじめのゆえに、オオカミのステータスも見える。


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LV 7


HP    300


攻撃力  12 ― 15


防御力  15


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なんとレベル7!自分より4レベル高いとは、勝てないのも当たり前だ!今は戦いの場合じゃない、身の安全を守るのは最優先。そうと思い、俺は全力疾走、来た方向に逃げる。


......


何で追いつかないの?


十メートルくらい逃げた後、俺はこういうことを意識した。


普通ならモンスターは一定の距離を追うのはずだが、後ろからの足音が全然ない。振り向くと、あのオオカミはまだあの木の下に怖い目つきで俺のことを睨む。


なるほど、こういうことか!再び魔物のステータスをチェックした時、俺は先見落としたところを意識した。このオオカミの名前は「けがをしたオオカミ」。


ちゃんと観察すると、オオカミの後ろ足が多少赤色に染めたようで、あれは原因で追いつかないのか。


俺にとってこれはチャンスなんじゃない?


でも一つのテストをしないと、もし予想通りなら、自分より4レベル高いモンスターを倒れるかもしれない。


再びあそこに戻り、オオカミまだ喉から「グルルー」の声を出し、俺に威張てくる。俺は手の中のナイフをしっかり握り、息を詰めてオオカミに近づき、一撃を撃つ。


「16」


白いダメージ数字が飛んで、やはり低い、でもそれはポイントじゃない、気を付けるところは今!


オオカミは前足を高く挙げ、俺を襲おうとする。俺は気を落とし、冷静に向こうの動きを観察する。今だ!オオカミの攻撃をちゃんと見つめ、爪が俺のことを当たる前に一歩を下がった。


「MISS」


俺の頭の上から灰色の文字が飛んでくる。


行ける!


胸もとの鼓動が高鳴り、呼吸もはやくなる。自分の回避率が0なのに、MISSした。つまり、ちゃんとタイミングと距離を掴めば通常攻撃も避けられる。


「15」「18」


二つの数字が飛んできて、オオカミのHPがだんだん減っている。俺は手からの攻撃は続き、足の動きも止めていない。向こうからの一撃もちゃんと避けて、大きな「MISS」が飛ぶ。


オオカミのHPが三分の二くらいになって、俺はまだ一撃を受けることがない。


よし、この調子でどんどん行こう、経験値が俺のこと待ているぞ。


HPがだんだん減ってしまい、オオカミの動きも不安になる。攻撃の幅が先より広くなって、でも後ろ足のせいで爪が俺のところに届かない、その上今まで隠していた怪我した後ろ足が表に出る。


チャンスを見つめ、オオカミの尻に向かい、俺は錆びたナイフを順手から逆手に変化して、アイツの怪我したところに上から下へ振り下ろす。


「41」


ダメージ数字が飛んでくる、やはりここに撃てば弱点攻撃になる。でもさすがにオオカミに近すぎて、この一撃は避けられない。


「83」!!!


魔物がクリヒットだと?オオカミの一撃で、俺のHPが半分以下になった。今が逃げると必ず一撃を受けなけらばならない、その時HPが危なすぎる。オオカミのHPも80くらい残る、今は勇ましいほうが勝つ!


連続二撃をオオカミの弱点に振って、その代わりに俺もオオカミの一撃を喰らった。


「39」「57」「44」


オオカミの爪を無視して、俺はとどめを刺す。魔物が倒れた瞬間、金色な光が俺を包み、HP全てが回復した。


ヤバい、経験値多すぎる、一瞬レベル3からレベル4半分くらいになった。オオカミの死体が消えていて、あそこに牙、銅貨何枚、そしてとあるものは緑色な光が輝いている。


もしかして……


俺は心臓の鼓動を抑えて、地面に寝ているものを手にする。


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ウルフの籠手「レザー」


品質:アンコモン


防御力:10


HP:35


攻撃力+3


装備レベル:5


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強い!なんと三種類の属性がついているとは、それに個体値も悪くない、さすがにアンコモン品質。まだ半レベルの経験値が必要だが、気合い入れて頑張るぞ!


レベル4になった自分はまだステータス上昇、それに別のオオカミは先のヤツよりレベル低いので、一対二、一対三でも問題にならない。無事にこの森でレベラゲ、あっという間にレベル9になった。


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名前:砂糖が甘くておいしい


種族:人間


職業:盗賊


LV 9


HP    635


攻撃力  18 ― 19


防御力  22


知力   0


クリティカルヒット率  0.1%


命中率  0.1%


回避率  0%


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うむうむ、悪くない。ここでレベラゲしてる間、コモン品質のガラクタもいっぱい拾って、自分に装備してた。相変わらず貧乏そうな外見だけど、一応ヘルメット、胸当て、ズボン、靴が揃っていた、今のところ別のプレイヤーと比べれば強いんじゃない。


そうと思い、俺はレドリームの公式サイトを開き、世界ランクを見ると……


!!??


もし別の人がそばに居れば俺の顔は絶対そのような表情だ。


世界ランキングで一位のプレイヤーはもレベル12になったけど、彼と同レベルの人も一万人くらいが居た、日本だけでも千人以上。日本サーバーレベル10以上のプレイヤー数も三万、俺のランキングは……あったあった、43542位、ああまだ降ろしてる。


やべえなみんな、必死過ぎ。俺の効率はもう悪くないと思ったんだが、他の人はもっと効率的だった。


クエストアイテムはもう揃ったし、さっさと村に戻り、クエストを完成しよう。獲得の経験値は多分俺をレベル10に行かれるだろう。


そうと思い、村に帰ろうと思った時、後ろがゴブリンの叫び声がいる。あっちのモンスターは全部倒されたのはずだけど、どうやらリポップしたようだ。


振り向くと、一つのゴブリンがそこにいて、一見は普通だけど、何が変な感じがする。


まあどうでもいい、とりあえず倒そう、ゴブリンくらいは余裕だ。


ナイフを逆手で持ってゴブリンに近づき、一撃を撃つ。


「58」


まあまあ、どうやら普通なゴブリンだ、攻撃した時のダメージが他のゴブリンと大した違いがない、さっさと解決して村に戻ろう。


俺はこんな軽い気分でゴブリンと戦いしたけど、次の瞬間、ゴブリンさんの一撃は俺の傲慢を撃破した。


「129」


いった!痛い!


感覚的な痛みじゃないだけど、ただこのダメージが高すぎて、精神的な痛みを感じた。


嘘、何でこんなに高いんの?ゴブリン次の攻撃が来る前の隙に、俺はステータスページを開き、ゴブリンのステータスをチェックした。


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ゴブリン隊長(エリート)


LV 12


HP    500


攻撃力  29 ― 34


防御力  20


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なんとエリートモンスターだ、どうやら別のゴブリンと雰囲気が違う。ゴブリン隊長が持てた武器も違って、普通のゴブリンなら木棒を持てたんだが、コイツは剣を持ている。


隊長さんの攻撃力は29 ― 34、さすがエリートモンスター。けどその代わりに防御力が普通のゴブリンと違いがない。


よし、挑戦してみよう!エリートモンスターなら経験値も多くなるのだ、このきっかけに大稼ぎにしよう。


俺は集中して、ナイフをしっかり握って、ゴブリン隊長の甲冑がカバーしていないところを狙い一撃を撃つ。


「63」


そして視線を敵から離れなく、左右に動いて後退してる。ゴブリンと怪我したオオカミと違って動ける、そのため向こうの通常攻撃を避けるの難易度も更にアップする。


距離を取りすぎて向こうの攻撃はキャンセルされたら、次に攻撃範囲に入る瞬間通常攻撃がすぐ迫ってくる。もし距離が近すぎなら、攻撃判定の範囲から離れない以上、MISSになるのは不可能だ。


ゴブリン隊長がギャッギャッと騒いで、剣を上から斬りつけてくる。俺はちゃんと向こうの動きを見つめ、左側に移動。剣の方向も俺のことと共に俺のすがたを追いかけてきて、俺を斬られる瞬間、俺は一歩を下がり、そして右側に避ける。


「MISS」


よし!今ならチャンス、次の攻撃が来る前にできるだけ相手のHPを減ろう。俺はゴブリン隊長に近づき、一撃を撃とうと思ったんだが……


「62」


「60」「59」「67」


向こうに一撃あげたの代わりに、俺のHPも減ってしまい、半分くらいになった。

何今の!?俺は戦闘データをチェックして答えを見つける。


「ゴブリン隊長の通常攻撃がMISSしました」


「ゴブリン隊長はスキル連撃を使いました、ダメージ60、59、67」


なるほどスキルか、プレイヤーがレベル10になったら就職してスキルを習得できる。つまりモンスターも同じ、レベル10以上のモンスターはスキルを使えるということだ。


とりあえず一撃を返す。ゴブリン隊長の攻撃力が高すぎて今のところエリートモンスターから逃げる余地がない、まったく向こうの動きを見ずひたすら逃げると多分追い殺されるだろう。すなわち俺を生かす方法は一つしかない、エリートモンスターを撃破それだけだ。


ヤバい、緊張してきた、すこしだけ手汗も湧いてくる。ヘルメットをつけたまま感覚が混じりこむ、キャラクターのかそれとも現実世界俺の手汗のか見分けられない。


俺は相手のHPを減りつつ後退して、できるだけ自分のHPを保証しながら攻撃する。幸いゴブリン隊長の動きが簡単で読みやすい、攻撃パターンはほぼ一つしかない、避けるのも易くなる。


ようやく向こうのHPを100以下に減ってしまて、自分はまだ200のHPを持っている。

「118」


ダメージ数字が俺の頭の上から飛んでくる。


ヤバい、相手に集中し過ぎで後ろの道を確認するのを忘れた、後退途中で木に邪魔させこの一撃避けなかった。


ゴブリン隊長斬った後、まだ剣を高く挙げて、どうやら連撃のスキルはもうクールダウンが終わった。


「フー」俺は吐息しながら相手の動きをじっと見つめる。ゴブリン隊長の動きは簡単なのさ、冷静すれば避けるのも不可能じゃない。


ゴブリンは剣を高く挙げて俺の頭狙い斬ってくる、俺は息を詰め、先ゴブリンの動きを思い出す。からだを左右に移動して、動き跡が綺麗な折れ線になった。


「MISS」


「MISS」


「MISS」


避け終わり俺は錆びたナイフを順手で下からゴブリンの腹に刺し込む。


「86」


赤い数字が飛びながら、ゴブリン隊長が鳴いて倒した。暖かい光が降ってきて、俺もレベル10になった。

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