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「死神、8歳も年下の男の子からの言葉本気にしててヤバくない?」




「あの子も死神のこと持ち上げてるだけなのにね。」




昼休みが終わる前に女子トイレに入っていると、女の子達の声が聞こえてきた。




“喋る場所には気を付けなさい。”




そんな言葉をグッと飲み込んだ後、苦笑いをしながらも女の子達の言葉を聞く。

聞きたくなくても聞こえるから。




「あの子めっちゃ良いよね~。

顔も良いけど身体も良い。」




「身体見たような言い方!!

何かあったりした!?

レイラ結構頑張ってるじゃん。」




「全然無理、連絡先も交換出来てない。

スーツのジャケットもたまに脱いでるけど、ワイシャツからでも身体良いの分かる。」




「飲み会も5月にあった最初の飲み会に来ただけだしね!!」




「でも、金曜日の死神の歓迎会には来るからね!!

希奈、あの子の隣に一緒に座ろう!!」




「・・・あの子、死神の隣に座るんじゃない?

あの子も凄いじゃん、死神の持ち上げ。」




“死神の持ち上げ”

その言葉には吹き出しそうになった。




「でもさ、他の部署の同期にも聞かれたけど、今回の死神の異動の話、佐竹部長も関わってないっぽいよね?」




「思った。佐竹部長も驚いてたしね。

死神のことを攻撃した社員が降格とかになるのも、佐竹部長関わってないっぽいよね、昇進の方も。」




「マジで死神じゃん、こわ~!!

ずっと気が抜けないとか無理なんだけど!!」




「まあうちら、労務担当だからまだよかったよね。」




「言えてる!!」




そんな会話をしてキャッキャと笑いながら、人事部労務担当であるレイラと希奈は女子トイレを出ていったようだった。

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