6

お兄ちゃんの家のお風呂から出た後、いつもよりも甘い香りのボディクリームを塗っていく。

丁寧に丁寧に、塗っていく。




そして、ピンク色のナイトドレスを着た。

胸の所が深く開いていて、太ももより少し長いくらいのナイトドレスを。

その上に同じピンク色のカーディガンを羽織り、私は今日もお兄ちゃんの部屋へと向かう。




ノックもしないでお兄ちゃんの部屋に入ると、お兄ちゃんは机で勉強をしていた。




私が入ってきたことにも気付かず・・・。

勉強に集中している・・・。




そんなお兄ちゃんの背中を見ながら、私はお兄ちゃんのベッドの中に入る・・・。




「癒し・・・。」




そう呟き、私はお兄ちゃんの匂いもする掛け布団にくるまる・・・。




そして、長い時間・・・




お兄ちゃんの背中を見ていた・・・。




こんなに可愛い見た目の妹が・・・




こんなにエッチな格好をしているのに・・・




そして、自分のベッドの中に入っているのに・・・




私に背中を向け続けるお兄ちゃんを・・・




長い時間、見ていた・・・。




──────────・・・・




ギシ──────...という音と、ベッドが少し動いた振動で目を開ける。




目を開けると、お兄ちゃんがベッドに入るところだった。

シングルベッドの隅っこに寝転がっていた私の隣に・・・。




そして、掛け布団を持ち上げた時に私の姿を見て困ったように笑った。




この姿の時は、私がそういうことをして欲しい時だと知っているから・・・。




「今日は、もう遅いし・・・。

りーちゃんも寝てたでしょ・・・?」




「少し寝たから元気になったよ?」




私の返事にお兄ちゃんは困った顔で笑い続ける。




でも・・・




ちゃんと、私の姿を見ている・・・。




それが堪らなく嬉しくて、掛け布団の中でピンク色のカーディガンをゆっくりと脱いだ・・・。




そして・・・




私の隣に寝転がろうとしているお兄ちゃんに、見せる・・・。




ピンク色のナイトドレスの胸の所を少しだけずらし・・・




胸の先を少しだけ見せ、お兄ちゃんに口を開く・・・。




鋭い歯で噛み付くわけではなく・・・。




甘く、噛む・・・。




甘噛みをする・・・。




「お兄ちゃんだって、私とエッチなことしたいでしょ?」




「それは・・・うん・・・。」




「お兄ちゃんだって、私のこと好きでしょ?」




「うん・・・。」




「私もお兄ちゃんのこと好きだよ?」




「うん・・・。」




私の胸の先を興奮した顔で見ているお兄ちゃんを見ながら、ニヤニヤしてきてしまい・・・そんな顔のまま、また口を開く・・・。




「お兄ちゃん、私を戴いて・・・?」




そう言った私に、お兄ちゃんの瞳が揺れていく・・・。




でも・・・




ゆっくりと、私の胸に顔を近付けてきて・・・




胸の先に向かって、近付いてきて・・・




それがお兄ちゃんの少し薄い唇に触れそうになった時・・・




お兄ちゃんが私の顔を見てきた・・・。




興奮しながらも、真剣な顔で・・・




そして・・・




「ありがたく、戴きます・・・。」




そう言って・・・




唇を開き・・・




私の胸の先に・・・




噛み付いてきた・・・。




甘く、甘く・・・




噛み付いてきた・・・。

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