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Rotten flower

第1話

私達はその呪縛から開放された。あの地獄のような空間から。

スクロールすれば運命がすでに見えてしまうのだからそれに耐えようとするのが人間の定めであろう。それに対策しようとて、結局その結末ですら決まっているのだから矛盾が生じてしまう。

まぁ、開放されたのだから今、それを考えても実質的に意味はない。彼は何も考えずに書き、矛盾ができたらそれを消し、私達をその世界に生み出したり消したりする。

例えば、「」という語句が生まれたとてその主となる……主となる……「」内に囲まれた単語がなくなってしまえば実質的に意味はない。今、例に上げた言葉ですら私は忘れて……忘れて……あれ、あの話が終わって私は作家の呪縛からは開放されたのでは……

「なんで画面にこんなに文字が。」

俺は画面とにらめっこをしながらコンピューターの不調かと思い一旦放置してどのような文章が生まれてくるのかを再確認することにした。もし、これで石のある文章なのだとしたらそれは他人からの遠隔操作ということだろう。

俺はクッキークリッカーに勤しむことにした。

何かがおかしい。私は呪縛から開放されたはずだ。それなのになんで記憶は消えてしまったのだろうか。

きっと忘れっぽい性格なのだろう。私は。という謎の決心をし、続きを思う。つまり、ここに書くことにした。

そもそも、他人から操作されることは嫌いだ。操作というよりも予言し、それを何も知らずに行動していることが怖いのだ。周りのみんなは気づいていないが、このオフ。つまり、最後のピリオド、句読点が打たれてからは自由なのだから。今は関係ないはず。

何かがおかしい。僕はクッキークリッカー中、このページは見ていないはずだ。それなのに、なぜこんな文章が勝手に打たれているんだ。

内容を見ると小説内の登場人物の思っていることみたいだ。そもそも登場人物は物語のことを知らないわけで……

長くなってしまったのでここまでで一旦中断しよう。流石に二段階までで十分だろう。僕はそんな世界で生きているようなやつらとは違い、自由に生活している。

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