第4話

 5歳の頃の話だ。

 僕は母さんと外を歩いていると、何かの影が横切って行くのに気が付いた。

 その影の正体は一体何だったのだろう。

 僕には今でも分からない――が、明らかに僕が知っているどの生物にも当てはまらない、“異質”であったことは確かだ。

 ただ、姿形は人間に似通ったものがあった。

 でも思えば、それがこの事態の始まりだったのかも知れない。

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短編集 柊木緋楽 @motobakaahomaker

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