第25話 悪役と大隊

「これは……」

「これより我らが解放戦線第三大隊、貴方を全面的に協力させてもらう」


 ザっと。

 爺さんを含め、完全武装の兵隊五十人ほどが膝を折って祈りを捧げ始める。

 流石にこの展開は予想していなかった。

 せめてもの餞別に鉄馬車のいいヤツをくれるかなとは期待していたが、まさか彼らが戦う気だとは。


「爺さん。一緒にやる気かよ」

「その通りだ。ここにいるのは生き残った兵士の中でも鉄仮面と戦ったことがある者たちだ」

「今までこそこそやってたのに、聖女を前にようやく旗を立てたってことか」

「何を言われても構わん。ただ、目が覚めたと言っておく」

「?」

「――こう歳を取ると、戦いを避けるために思考が働く。白状すればシュナイダー卿の件もある意味、逃げ腰になっていたのだよ。相手が相手なだけにな」


 自嘲気味に司令官の爺さんは笑う。

 今まで力漲る猛者とそう思っていたが、その一瞬だけはくたびれた老人に見えた。


「だがアサシン、それに聖女ヒルド。貴方達の抗う姿を見て――そして、今朝シュナイダー卿を討つという言葉を聞いて目が覚めた」


 すぐに司令官の爺さんは元に戻った。

 今にでも出陣しそうな戦士の顔だった。


「我々は戦士だ。非道や圧政から人々を守る戦士。ならば聖女ヒルド。貴方の行いは我々と同じだ」

「いえ」


 ヒルドは首を振った。


「わたくしは聖女ではありません。今まではそう見えていたのかもしれない。もしかしたら、わたくしの行いはそうあったのかもしれない。ですが」


 ズズズ、と殺意が練りあがる。

 ヒルドの目は漆黒に塗れていた。


「今のわたくしは復讐を成す者。この外道の血で外道を殺すだけの、剣を取る畜生です」

「聖女様……」

「こんな愚かで醜い女に手を貸すというのなら止めません」

「貸すよ」


 そう言って立ち上がったのは髪を逆立てた男。

 ギリガムだ。このメンツの中にいたのかと驚いた。


「誰が何と言おうとアンタは聖女だよ。畜生は俺みたいなのを言う。アンタが贖罪している中で、身勝手な憎悪を燃やしてた大馬鹿野郎だ」

「……」

「聖女様よ。アンタがやる事なす事罪深きというなら死んだ子供たちが可哀そうだろ。俺の親父も報われない。だからせめて聖女のままでいてくれよ」


 ギリガムの言葉は俺が放った言葉に似ていると思った。

 ヒルドには辛い言葉かもしれない。

 けれど、今まで親殺しの十字架を背負い続けてきたのだ。

 こんなのは屁でもないだろう。

 だがそれでもひと押しが必要な時は誰でもあるはずだ。

 何を言われるでもなく、そっとヒルドの手を握った。

 ヒルドはしばらく震えていたが、決心をしたのかギュッと握り返してきた。

 

「……わかりました。貴方達が聖女と言うなら、わたくしは聖女になる。しかし、それでも! あのシュナイダー卿の死だけは願う!」


 ヒルドが魔法の剣を出現させる。

 それを目の前に立て切っ先を天に向け、足を揃えて目の前の戦士たちに向き直る。

 解放戦線たちもまた腰のショートソードを抜いて剣を目の前に立て、切っ先を天に向ける。

 多分俺の世界で言う敬礼のようなものなのだろう。

 騎士道から発展したと思えば、ヒルドと解放戦線が示し合わせたようにしたのも納得だ。



「ここからは復讐。命を弄ばれた子供たちの為に、泣き叫ぶ醜い女バンシーの復讐! 共に征く者は応えなさい!」



 ヒルドがあらん声でそう叫ぶ。

 崩れた前哨基地にいる全員に聞こえるように。

 声が染み渡った頃に、司令官の爺さんは応えた。

 


「ならば応えましょう聖女ヒルド。我らはこれより聖女の大隊。貴方の嘆きを弾丸に、貴方の怒りを刃に載せ、貴方の悲願に命を捧げ従う者!」



 半壊した前哨基地に声が響く。

 それは精強な戦士たちと、一人の聖女の慟哭。

 無念を晴らすために一つになった、巨大な殺意の塊だ。

 こんなのは見たことがない。

 あまりにも素敵すぎて呆然としてしまった。

 個の殺意を突き詰めたのがアサシンなら。

 群の殺意を突き詰めたのが聖女の憤怒なのだろう。


 ――のちに、彼ら第三大隊はこう呼ばれることになる。


 哭き聖女の大隊バンシー・バタリオン


 彼らのエンブレムは涙する聖女が剣を抱く独特のデザインになったという。

 

 ここから起きる事はただ一つ。

 悪党が無残に殺される事だ。



 §



 五十人というのは多いと思ったが、意外と動きやすい。

 あれから俺たちは城郭都市フェレゼネコへ出発。

 夕方ごろに付近の森で隠れ、陽が落ちるのを待った。

 やがて部隊のうち数人が先行で向かうと、南東の城郭からカンテラの光がチカチカと光った。

 その合図に合わせて徒歩で向かうと、固く閉ざされているはずの城門の一部に人が通れるだけのドアが追加されていた。


「城郭の南東はほとんど放置されているのが現状だ。だから、我々のような者たちがひっそりと入るにはうってつけと言うわけだ」


 司令官の爺さんの言う通り、確かにここはブラックマーケットも開かれるほどに放置されている。手が回らないとはいえ、お粗末な話だ。

 城郭都市に入ると、中にはまた馬車が用意されていた。

 そこからは南東から静かに北上していく。東地区は魔法関連や錬金術関係の地区が多く、少し異国情緒めいた建物が多い。

 夜は殆ど人通りが無かった。建物の煙突から化学スモッグのように立ち上る煙はいつ見ても気味が悪い。

 やがて城郭都市を十字に走る主街道に突き当たると、馬車の隊はバラバラになって横断する。

 数ブロック先でまた合流して、いよいよ中流階級から上流階級の区画に入り込んでいった。


「北東、中流階級から上流階級に切り替わるあたりに朽ちた屋敷がある。そこは我らの隠れ家だ」


 見えてきたのは大分前に人が住まなくなったような、それでもそこそこ大きな屋敷。

 壁に囲まれてはいるものの、ところどころが朽ちて崩れている。

 肝試しで来たならば幽霊が出るぞと、そう言われてもおかしくない場所だ。


「拠点があるとはな。アサシン界隈もノーマークだ。こんな絶妙に中途半端なとこは」

「中途半端で悪かったな。俺の実家だよここは」


 そう言ったのはギリガムだった。

 馬車から他の隊員たちと弾薬や魔石の入った木箱を建物の中に運び込んでいる。


「アンタのか」

「皮肉なもんだよな。ここで俺は聖女に恨みを覚えて、今は聖女を助けるために家を提供してるだなんて」

「わたくしたちが土足で入っていいのですか」

「もう解放戦線の基地だ。それに、俺はアンタに対して罪滅ぼしのつもりで参加してる。遠慮はいらない」


 そう言ってどんどん荷物を運んでいくギリガム。既に他の隊員の倍以上の荷物を運び終えていた。

 よく見ればかなり鍛えている。多分だが、今まではヒルドに復讐するその一心で鍛えたものなのだろう。

 あれよあれよという間に屋敷の庭には野営が構築されて、作戦会議が開かれる。

 ここからシュナイダー卿の屋敷は五ブロック程度離れている。距離にして一キロあるか無いかくらいだ。

 しばらくして斥候部隊が戻ってきた。その情報は素早く黒板のような板に描かれ、全員に共有されていく。

 ここまでの部隊展開といい、素早く動く手慣れた指揮といい見事と言う他なかった。心得のあるヒルドも唸るほど。この爺さん、伊達に長い間戦ってきたというわけではなさそうだ。

 

「ふむ。シュナイダー卿はいることはいるが、一人だけか」


 斥候部隊の報告はこうだ。

 シュナイダー卿のいる屋敷はまるで城壁のような塀に覆われて広大だが、そこに傭兵はおろか私兵団すら誰一人いなかったという。

 ただところどころに固定砲台や、変な場所に弾薬が置かれていたり、土嚢で作られた壁があったそうだ。まるでミニチュアサイズの戦場のようだと、斥候部隊の隊長は評していた。

 あまりの静けさに、さては逃げたなと思ったその時。ホワイトハウスのまがい物みたいな屋敷のバルコニーから、一人カンテラを持つ老人がいたという。

 単眼鏡を見て斥候部隊の隊長は引き上げを指示した。

 そこにいたのは、明らかに斥候部隊に気づいていながら笑みを浮かべるシュナイダー卿がいたそうだ。


「爺さん、おそらくだが鉄仮面が出てくるぞ」

「同感だ。シュナイダー卿の広大な屋敷はおそらくだが、鉄仮面の実験場も兼ねていたに違いない」

「塀が高いというのもやられましたね。貴族は高い塀があればあるほど立派だという風習がありますが、まさか隠れ蓑にするとは」


 と、ヒルド談。この辺りは店長からも聞いた。

 塀や壁の高さは、この世界でそのまま財力や権威のステータスのようなものらしい。

 城郭都市もまた、城郭の大きさでその都市の規模を表しているのだと言う。

 貧民街から中流階級のいる集合住宅の人々は、金持ちになったら塀に囲まれた屋敷を持つのだというのが夢なのだとか。

 逆に公共の建物についてはほぼ塀が無い。それは即ち私欲は無いということを表現しているそうだ。

 それを聞いて、ふと思いつくのはヒルドの聖堂だ。

 外壁は確かに無い。一見すると確かにあそこは皆に開かれた聖堂だ。

 だがあの聖堂のコの字型のつくりは、建物そのものが塀に見立てられたものだとしたらどうだろう。

 シュナイダー卿の欲望をそのまま表現していると共に、中の子供たち――つまり材料を守るという意味があったということだ。


「屋敷にたどり着くまでに鉄仮面と二、三体とカチ合う事を考えたことがよさそうだな。爺さん、火力は足りているか?」

「正直に言えば心許ない。前哨基地を襲撃されて武器庫を半分吹っ飛ばされてしまったからな」

「そっか……」


 それはマズいなと思ったが、よくよく考えれば俺にはアテがあるのを思い出す。

 多分事を話せば喜んで飛んでくる変態が約一名いる。


「因みに爺さん、金持ってる?」


 というと、司令官の爺さんはキョトンとした顔になっていた。

 まあ確かに、こんな事態で金があるかどうか聞くのも変なものだとは思う。

 俺だって言われたら


「今からおつかいにでもいくのか?」


 と皮肉交じりでそう返す。

 てか、爺さんはもうそう返しそうな顔になってる。


「どうなの?」

「あると言えばある。ここの家の金庫室に行動資金のための金貨がある」

「前金ならそれで十分だ」


 というと、俺は通信用魔石を開く。

 すぐに反応が返ってきたので座標を送り、しばらく待機。

 月が南中したあたりで、そいつは来た。

 馬車隊を連れて、だ。

 最初こそヒルドも爺さんも、解放戦線の連中も動揺していた。

 それはそうだ。

 秘密の基地だというのに訪問者が現れたのだから。

 俺は構わないから開けてやれと言うと、古びた門からひょっこり顔を出したのはねちっこい笑顔と三白眼を持つ、ローブを被った少女だった。


「キッヒッヒ! 旦那ァ。大口の仕事っていうから来ちゃったじゃあないですか」

「サリー。よく来てくれたな」

「旦那の為ならいつでもどこでも。ショップ・メイガスは出張販売も行っていますからねえ」


 にちゃあと微笑んで、走り寄っては抱き着いてくるサリー・メイガスことサメ子。

 ヒルドも解放戦線の連中も目が点になっていた。

 その後に続いてぞろぞろとやってくるのはサリーの店の店員たち。

 全員女性だ。

 中には用心棒めいた屈強な者もいる。

 彼女達は普段は店には顔を出さないが、調達や荷運び、またはその警護を担当している。

 時には山賊や他の城郭都市の輸送体を拿捕までして武器を調達すると言うからサリーはサリーで恐ろしい。


「アサシン、か、彼女らは?」

「アサシン商会が贔屓にしてる武器屋だよ。優秀な武器コンシェルジュでもある」

「キッヒッヒ。どぉも初めまして。解放戦線のお客様は初めてだぁ。今後とも贔屓にしていただけたら嬉しいですねェ」


 そう言うとサリーはぺたぺたとサンダルを鳴らして、はいどーぞと名刺のようなものを渡していた。

 彼女の異質な姿と雰囲気に、完全に飲まれてる司令官の爺さん。

 解る。

 サメ子は黙っていればエロ可愛いけど、なんだか食われそうな気がして怖い。


「ラムダ。そ、その方とはどういうご関係?」

「あーん?」


 再び俺の腕にくっついたサメ子がヒルドの方を向きなおると、不良のようにジロリと睨んでいた。


「なんですかぃこの別嬪さんは。旦那ァ。いつの間に女作ったんで?」

「女ってお前……ヒルドだよ。ヒルド・サンダルウッド」

「はぁ、はぁ。あの聖女様ですかい。これはこれは初めまして。ウチは旦那の女です」

「ラムダ!?」

「ばっ! お前――ひっ」


 何言ってんだお前と言おうとしたが、思わずヒッと小さな悲鳴を上げてしまった。

 サメ子の目が怖い。

 アサシンの俺が怖いと言っているのだから相当だ。

 三白眼の目の中にブラックホールができたような、そんな光彩を欠いた恐ろしい目。

 ガパァと口を開き、ギザギザの歯で威嚇するように前傾姿勢でヒルドを睨んでいる。


「ラムダ……あの、こういう方が好み……なんです?」


 流石にヒルドもドン引きの様子。

 慌てて手を振って否定すると、サメ子は首だけ回してこっちを睨んできた。

 怖ッ。

 目、怖ッ!


「お、俺とサリーは商人と客の関係だよ。ずっとな。多分死ぬまでそう」

「……」

「なんだよ。威嚇すんな」

「この女ったらし」

「はぁ?」

「……まぁ旦那はモテますし? 死ぬまでってのはポイント高いんで。辛いですが及第点としましょう。キッヒッヒ」


 何が機嫌を損ねたのかはなんとなくわかるが、何で機嫌が戻ったのかはよくわからない。

 てかコイツの事未だによくわからないことが多い。


「それより聖女様ァ。今の今までその首に噛みつこうかなと思ってやしたがね」

「噛みつく!?」

「お前いい加減にしろよサリー」

「イヒッ! なんだか、いい目をしてらっしゃいますねェ」


 にちゃあ、とまた独特の笑み。

 ドン引きしているヒルドに近寄ると、すんすんと匂いを嗅ぎ始める。

 そのうち周囲をぐるぐる回って値踏みするようにヒルドを眺めては、


「へぇ」

「はぁ~」

「なるほどなるほど」


 とニヤニヤし始めた。

 なんかこれやられた事あったな。

 最初に出会ったのがそうだったような気がする。

 その時は一緒に来てた店長とニトがドン引きしてたような。

 

「聖女様ァ。なんだか同じ匂いがしますねェ」

「な、なにが!?」

「キヒッ! こいつぁとんだ失礼を。旦那、いい人を紹介してくれましたねえ」

「何言ってんだお前。ヒルドが贔屓になるとでも言いたいのかよ」

「ウチは客を見る目だけはあるんですよぉ」

「お前なぁ」

「聖女様ァ。どぉかご用命の際はウチを使ってくださいね。言われれば何でも揃えますよォ。もしウチの体も欲しいなら、聖女様なら特別価格だァ」

「かっ体ッ!?」

「サリー!」

「キヒヒッ! ヤキモチですかい旦那? 冗談ですよぉ。ウチは旦那に一途ですからぁ」


 途端に満足の顔になって、笑い続けるサメ子。

 あまりにも異様で、解放戦線の連中がもうお化けを見る目でこっちを見ていた。


「ほら。爺さんのトコいけ。武器も弾薬も魔石もあるだけ売ってくれ。あの鉄仮面を何人も相手にするかもしれないから」

「もちろんでさぁ! いやぁ~ホントに旦那は福の神だ。いっぱい売りますよぉ……だから、はいこれ。オマケですぜぇ」


 差し出してきたのは単発式の銃だった。

 どこかで見たなコレ、と思ったがあっと思い出す。


?」


 あの大砲のような筒に、えげつない返しのついた銛。

 もともとは飛竜を駆るための兵器をサメ子が改造したと言うアレだ。

 

「既に城郭の上に置きましたから。どこからでも撃てますぜ。ピンチの時は、これを撃ってくだせぇ」


 そう言ってちらっとヒルドを見るサメ子。

 見せつけるように俺の胸を指でなぞると、満足そうにして司令官の爺さんの方へ行ってしまった。

 まあ、とりあえず、だ。

 これで武器弾薬については問題ない。

 サメ子はとんでもない変態で変人で、見た人がカルチャーショックを受けるようなヤツだが仕事は超一流だ。

 それが証拠に今まで怪訝な目で見ていた解放戦線の連中も、サメ子が武器コンシェルジュとしてテキパキと的確に必要そうな武器、弾薬を並べていくとたちまち見る目が変わり、うーむと唸っていた。


「ラムダ」


 振り向くとヒルドが何か言いたげそうな顔をしているが、やはり怖いものをみたように眉毛がへの字になっていた。


「ア、アサシンとは、いろんな協力者がいるのですね」

「サメ子……サリーについてはああいうものだと思ってくれ。あと言ってる事半分くらいテキトーだ。仕事以外は」

「そうですか。なら安心しました」

「安心?」

「その。わたくしはそういうのに慣れていなくて……何か、やだなと。そう……」

「えっ」

「い、いえ! 忘れて下さい。大事な戦いの前ですから!」


 え、何その反応に困るヤツ。

 ヤキモチ焼いたって事?

 そういうのはちょっと。

 破壊力が大きいと言うか。

 なんで顔を赤らめてもじもじしてるの?

 今、仇を討ちに来ているんだけど……。

 と。その時。

 ゾクッとしたので顔を向けてみると、またしてもサメ子が怖い顔で「しゃー!」と威嚇していた。

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