第23話 ハルマンの成長【肉体】
「うーん」
ボクは、目を覚ます。
随分体が軽い。
「おはようございます、ハルマン」
「え、お嬢様?」
開き切らない瞼。
でも、聞こえるお嬢様の声に反応していた。
目を擦る。
「心配したのですよ」
「え?」
「気づいてないのですね、無理もありませんね。
ハルマン、貴方は1日半眠っていたのです。
訓練をした日は一昨日になります」
ボクは、驚くしかなかった。
そんなに寝ていたのかと。
そして、目の前にいるお嬢様。
凄くおめかしをしている。
薄く化粧もしているようだ。
いつものドレスではなく、今日は水色のワンピースを着ている。
「ハルマン、デートをしましょう」
「え、あ。はい」
「そうですね、ハルマンの新しい服を買いに行きましょう。
立派な体つきなってますよ。
うっとりしてしまいます」
ボクの身体?
視線を下へ向ける。
細身なのは変わらないが、一昨日とは違い引き締まった筋肉が付いていた。
「あの訓練で、ハルマンは称号相応の力を行使する力を手に入れたのでしょう。
そして、そのために身体を最適化するために睡眠を欲したと思われます」
称号・・・ステータス。
洗礼式から3日でボクは成長したってことだろうか。
あまり実感はないのだけど。
「はぁ、ずっとハルマンの肢体を眺めていたいですけど。
お出かけするには着替えないといけません」
「そ、そうですね。
では、着替えますのでお嬢様は外へ」
「ワタクシの事は気にせず、着替えてください」
そう言われてしまって、ボクは諦めて着替えをするのだった。
お嬢様の眼光が鋭い。
ボク、狙われてる?
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