第18話 勇者、動き出す
時間は、ハルマンの洗礼式よりも少し前に戻る。
所変わって、グラディッシュ領。
ここは、勇者ハルクトが治める領地である。
「ハルクト!」
執務室のドアがノックをすることもなく開け放たれた。
入って来たのは、ローブを纏った女性。
「イリア?なんだ?」
「これを見ろ、今朝速達で届いた」
ハルクトは、イリアから一枚の紙を渡された。
それを見た彼は、椅子から立ち上がった。
「遂にこの日が来たか、イリア。後は任せる」
「ああ、行ってこい」
ハルクトは、旅支度を済ませ急ぎで領地を飛び出した。
グランディッシュ領は、ツァエリ領の隣領である。
彼は、その日旅に出た。
ハルクトの行先は、極一部の人間にしか知らされなかった。
--------------------------
これで、序章終了です。
次回から1章スタートします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます