第12話悪魔達に呪いを掛けられ余命3日とインポになる。

門から出て、人目に付かない様にしてから、ハクの背に3人が乗り込み急いで東の悪魔や邪神や魔族等が集まる場所に向けて飛んで行く。

ー ー ー ー ー ー ー

(少し前)

大魔王ドバボーンが納める魔族の土地の30km手前には人族が納める国の魔族の進行を防ぐために作られた最重要都市がある。

人口10万の大都市であるが、待機している兵士の数のほうが人口よりも多い。

その都市の名は魔族対策要塞都市カレンザ。

魔族との境界線に高さ20mの壁を100kmに渡って作られ完全武装された都市で、更に都市の周囲にも同じ様な高さの壁が築かれている。

その都市の壁の上には投石隊や投げ槍隊、弓隊、魔法部隊、魔道士隊や魔術師隊や魔導師隊が何時でも臨戦態勢で待ち望み、5,000人全員が決死の覚悟を持っていた。

その他にも聖騎士隊や騎士団、兵隊の常駐者5万人さらに傭兵団約1万人、高ランクの冒険者約5,000人、他にも人族が滅べば次に狙われる獣人の国やドワーフの国、エルフの国、小人の国等からも数万に登る軍隊が応援に来ていた。

そんな魔族の土地で、不穏な動きが人族の魔族対策要塞都市カレンザに居る聖騎士や冒険者達の遠方を見るスキルの持ち主によって確認された。

殺気立つ魔族の集まりを3日前から不審に思い偵察隊を出した所、人族の国へ総攻撃を掛けることが分かり直ぐ様、王都や各都市へと魔電を使い伝達される。

≪至急、応援を請う。大魔王ドバボーンの魔族の国で人族に総攻撃の動き有り、各部隊は速やかに応援を頼む。カレンザにて、死守防衛に入る≫

ー ー ー ー ー ー ー

白龍の背中から、外の景色が飛ぶように後ろに消えて行く。物凄く早いが白龍が全身にバリヤを張っているようで風と重力を完全に無にしている。

馬車でビーチ港街から5ヶ月掛かる場所をたったの、20分程で到着した。

MAPで確認して山2つ分手前で降りる。

シャンとハクとウタの3人に少し様子を見て来るからここで待っていてくれと頼む。

緊急時なので、念の為龍王の玉の力をONに切り替え、龍王の玉のスキルの力を存分に使う。

龍王のスキルの隠蔽を使って身体を隠し、韋駄天の神風疾風走法で空中を音速で走り、龍眼の力を使い遠見と魔素と魔力の動きと濃さを見ながら走る。

身体及び武器、防具にも強化の魔法を掛ける。

悪魔や邪竜、邪神、邪精、魔族達が集まっている場所に近づくに連れて、目立たないように空中移動から地面に降りて森を走る。

魔族共とすれ違うが、隠蔽のお陰で気付かれずにやり過ごすが、その時の魔族の話を聞いてしまう。

「大魔王様が、人族を滅ぼすと皆に声をかけて10万の魔族や魔物や邪神や邪竜、邪精、悪魔も参加したから最早、糞虫の人族はお仕舞いだな。グフグフグフッ、思い切り人が食べられると思うと興奮するなグフグフグフッ」

「ほぼ全員が揃ったから、直ぐにでも出発するだろうけど、早くしてくれないかなゲヘゲヘゲヘッ」

やばい今にでも魔王達が人族に攻撃を仕掛けそうだ。今固まっている内に何か敵を一網打尽に出来る魔法はないかと龍王の玉のスキルを見ると、龍魔法メテオが有る。これを放つことにする。

強さがわからないので念の為、複数対角に撃つことにした。

「龍魔法メテオ、メテオ、メテオ、メテオ、メテオ」魔物が集まる中央に1つのメテオと、対角に成るように後4つのメテオを少し離して放つと空から眩い光の星が落ちて来る。

地面に堕ちたから思えば1つでも“ドドドドオオオオーン”と物凄い振動と爆発音と爆風、物凄い埃や石等も物凄い速さで飛んで来る。それが、後4つも堕ちてきたのだ。

思わず龍王のスキルのバリヤを張る。身体全体を包むように3mの透明な結界バリアとなり、これは魔法攻撃と物理攻撃を完全に防ぐ為、埃すら入って来ない。完璧なバリアであった。

砂と煙が徐々に消えて行くと、山が3つ程ぶっ飛び、消滅し穴の深さが500mに達するほどの巨大なクレーターが出来ていて、まだ、MAPには穴の底の数体の魔物反応が見える。

龍眼の鑑定を常時使用にして、その穴の奥に、剣を持ちそこへ突撃する。

そこには、血だらけで生き絶え絶えの100mの邪竜カオスドラゴンのジャバルバグが居たので首と胴を切り離して倒し、10mの大魔王が全身ドス黒い紫色の血だらけでフラフラ立ち上がって来る。

大魔王は頭に角が5つ有り、5つの目が紅く光り、口が裂け大きな牙を生やした、満身創痍な大魔王を頭から左右真っ二つにすると、大魔王はその場に崩れるようにして倒れる。

その右側で、黒い霧の人型の魔物?が土砂から沸き起こる。2m程のその魔物に斬りつけるが空気のように手応えがない。

龍魔法の精神体破滅砲を左手から放つと“シュッバババーツ“と物凄い音と雷が手から放出され、霧の魔物は霧散するかのように消える。

MAPにはもう1つ巨大な影が見え、警戒しながらそこを見ると、そこにはフラフラしながら立つ、山羊の頭の3mは有るであるう悪魔ウザゾルバンが全身ドス黒い紫色の血だらけで立って居た。

剣を構えて斬りかかると、魔盾と魔剣で応戦して来る。

自分は、身体能力上昇、身体強化、身体硬化を既に掛けているが、悪魔の剣の速さが半端なく、つい龍王の玉のスキルの神速剣で対応する。

“ガキンガガガキーン、ボキン”だが、悪魔の持つ魔剣は俺の強化した剣を斬り裂いて途端にピンチになってしまう。

アイテムボックスから無造作に選んだ剣が前にシャンから回収?貰った龍聖の飛斬剣であった。

手に取ると同時に刀身が光り、刀身が10倍の長さになる。重さが逆にお箸のように軽くなっている。

それを悪魔ウザゾルバンに振り下ろすと魔盾と魔剣で防ごうとしているが、構わずに振り降ろすと魔盾と魔剣をまるで抵抗なく切り裂き、切り裂いた場所が光の炎で燃えていた。同時に悪魔も豆腐を切り裂くが如く抵抗なく真っ二つにすると切り裂いた場所が光の炎で燃えている。

悪魔の背後に黒い円板が出来、そこに左右真っ二つになった悪魔が吸い込まれ消える手前で、俺に向けて、黒い霧を飛ばす。

それを右に飛んで避けたら、追尾型なのか黒い霧がいきなり方向転換をして、俺に当たるのだった。

「????、何が起きたんだ?」、何をしたんだと身体を触っても何ともない。

悪魔の方を見ると既に消えていた。

全部倒したと思い、龍王の力をOFFにして、魔物の素材の回収に行こうとしたときだった、先に倒したカオスドラゴンの頭だけの目が光、黒い霧が口から放たれ、生活魔法のバリアを貼るが、それを弾くと思っていたら、弾くことなく黒い煙はバリアの側面を伝って俺を包むのだった。

しかも、倒したと思っていた大魔王と消し飛ばしたと思っていた黒い霧の人型の魔物の霧が集まって来ていて、同じ様に黒い霧を俺に放つのだった。

カオスドラゴンと大魔王と黒い霧の人型は、

『呪を思い知れ』と念波を俺に放ち“フッ”と消えて逃げられてしまうのだった。

そんな時にシャンとハクとウタが爆発音を聞いて駆け付けてくれた。

周りのクレーターを見て、シャンが

「これは派手にやらかしたのぉ、妾の手柄が立てられないではないか。」

シャンが俺の右手に持つ剣を見て、

「何故じゃ、妾の龍聖の飛斬剣を何故タクマが持っている?龍王が持つ物を人であるタクマが持てるはずがないのじゃが」

そこで、先程の戦いで使ったシャンから貰った龍聖の飛斬剣の話をすると、

「何〜ィッ、あり得ない!、剣の力を使いこなしている?、この剣は意志があり龍王しか扱えないとされている物だぞ!人のタクマがそもそも使えるわけがないのじゃ!。」

そう言うので龍聖の飛斬剣をシャンに渡すと重くて下に落としてしまう。

「グワーッ重い何故じゃ、妾がお前の持ち主だぞ、何故に妾を拒否するのだ。」そう言ってシャンは龍王のスキルの龍眼の鑑定を使うと、

「ナ〜ニ〜イ、持ち主がタクマお主になっているではないか。ふざけるで無い。イヤダ、イヤダ、イヤダ、ヤダ、ヤダ、ヤダ」と子供のように地団駄を踏んで駄々をこねるのであった。

その時龍王のスキルの龍眼を同じく持つハクが

「お姉様、大変です。主様のステータスの状態を見て下さい。インポの呪いと龍王の玉のスキル使用妨害の呪いと龍王の玉封印の呪いと、余命3日宣告の呪いが付いてます。」

「「「なにぃー、本当か」」」俺も含めて皆、ビックリして、直ぐにステータスを見ると、ハクの言う通りだった。俺は13才にして、インポになっただけでなく、俺の命が余命3日しかないとは、この世の終わりにさえ思えたのだった。

“ガ~ン”俺はショックで泣き崩れ、膝から崩れ落ちてしまった。

その時だった、「ギャッハハハハハッ思い知れ、龍族よ、お前等の時代は終わりを遂げるのだ。我らが数千年イヤ数万年前から共同で開発した呪いの力を思い知れ。ギャッハハハーッ」

その声は俺の身体からする。服を脱ぎ声のする場所を見ると、お腹に瘤ができており、その瘤が人の顔のようになってその瘤が口で喋っている。

「俺様は寄生魔邪神ガンメン、呪いの恐ろしさを思い知るがいい。」

「お前はいつ俺に取り憑いたんだ?」

「今に決まってるだろうが!、お前に依り代を殺されて、黒い霧となって、漂っていた。あのままでは、1時間で消滅し俺も終わりだったが、運良くお前が来たのでインポの呪いを掛けお前に寄生することにした。

ギャッハハハハッ、しかし、余命3日宣告呪いを受けるとは、その後に他の龍族に寄生せねばならんな。ギャッハハハハハッ。俺を倒そうとしても無駄だぞ。寄生中はお前の力を押さえ込むからなギャッハハハハッ」

「他の呪いはお前ではないのか?」

「インポの呪いは俺だ。しかも、生きている呪いだ、これを祓う事も消す事もできまい。この俺様を倒さぬ限りなギャッハハハハハッ。

教えてやる。龍王の玉のスキル使用妨害の呪いは邪竜カオスドラゴンのジャバルバグの呪い。

龍王の玉封印の呪いは大魔王ドバボーン様の呪い。

余命3日宣告呪いは悪魔ウザゾルバンの呪いだ。」

話を聞くだけ聞いたので剣でお腹の瘤を切り取る。

“ズキン”という激しい痛みが襲って来る。落ちた瘤からは、顔が消えていた。

直ぐにお腹を生活魔法のヒールを掛けて治す。

倒したのかなと思ったら、背中から声がする。

「無駄無駄、俺を倒すことは出来ぬよ。寄生の力を見くびるな。ギャッハハハハハッ」

俺の背中に瘤の顔が出来ていて喋ってくる。

シャンとハクとウタが笑いながら言う

「アッハハハハッ、妾も見くびられた物じゃのう」

「クスクス、そうですねお姉様」

「フフフフフッ、タカがその程度の力で笑わせる」

「タクマ生活魔法の浄化を身体中に満たすのじゃ」

言われるとおりに、生活魔法の浄化を自分の全身にに掛けると、シャンは龍眼の能力妨害をガンメンに放ち、ウタは龍眼のスキル妨害をガンメンに放ち、ハクが白魔法の白聖浄化をガンメンに放つと寄生魔邪神ガンメンは苦しみ出し俺の身体中を逃げ惑う。

「辞めろーっ、何故此処に龍族が3人も居るんだ。苦しい辞めろーっ」

寄生魔邪神ガンメンは逃げ惑い俺の左手の先に逃げ込むと、おもむろにシャンが剣で俺の左手を斬り落としたのだった。“シュッパーン”

「ぎゃーっ、いててててっ何をする。シャン、なぜ俺の左手を斬り落とす?」

「まぁ、見てろコヤツの能力とスキルは龍眼のスキルの力で使えぬから、霧になって他の人に寄生することができぬ。そのまま死ぬか、左手から逃げ出すかのどちらかだ。」

俺の斬り落とされた左手からドス黒い紫色の血が出て来て、俺に近付いて来る。

ウタが、魔物が 全部抜け出したのを龍眼の鑑定で確認してから左手を拾い俺に付け、ハクの白魔法のハイヒールでくっつくと、痛みが消えて治るのだった。

近付いて来る黒い血に剣を刺すが効いていないため、俺の生活魔法のファイアマジックウエポンのファイアボールを打ち込むと紫色の黒い血は燃え尽きて行き成り消えて、消滅してしまうのであった。

これで、寄生魔邪神ガンメンが掛けたというインポの呪いが解けただろうと確認をすると、まだ俺に掛かったままだった。他の呪いも残ったままである。倒したと思っていたがどうやら上手く逃げたらしかった。

俺にとってはそれよりも、余命3日宣告呪いの方が深刻である。肩を落として

「後3日で俺は死ぬのか。はぁ~っ」

落ち込んでいると、シャンとハクとウタが

「タクマ心配するな。大丈夫じゃ治せる心当たりがある。その呪いはアイツに頼むしかないか」

「そうですね、お姉様。あのバカ弟にしか、その呪いは消せ無いでしょうね。唯一の取り柄が呪いの知識ですもの。もしかして、その他のも解呪出来るかもですわ」

「あの、冥王龍の得意分野だな。仕方ないあのバカ弟に会いに行くしかないな。」

「本当か助かるよ、余命3日宣告呪いを解けるとは助かる。でも、インポの呪いは寄生魔邪神ガンメンに逃げられたから後回しだな。」

これに腹を立てたのがシャンだった。

「何〜、インポの呪いがまだ残っているのか。

タクマよ、これから、悪魔や魔族共を皆殺しにするぞ。呪いを解くには呪いを掛けたやつを倒す事が早道じゃ、そうでなければこの生きているというインポの呪いは多分体内を逃げ惑い、隠蔽で隠れたりして解呪は難しく解けないかも知れない。」

「タクマさん、悪魔を真っ二つにしたと言ってましたが悪魔が持つ魔核を切り裂きましたか?、それを切り裂かねば悪魔達は死にませんし、復活してしまいます。悪魔や邪神、邪竜、邪精等も魔核を上手く隠しながら何個も持っているはずです。」

「いや、そういうことは、初めて聞くから知らなかった。そう言う事か、不味いな遠くに逃げられたかもな」

「何を言っておる、あやつらを地の底まで追い掛けて追い詰めて魔核を切り裂くのじゃ。フフフフフ妾を怒らせるとどうなるか、思い知らせてやる。

確か、龍王の玉のスキル使用妨害の呪いは邪竜カオスドラゴンのジャバルバグの呪い。

龍王の玉封印の呪いは大魔王ドバボーンの呪い。

余命3日宣告呪いは悪魔ウザゾルバンの呪いだそうだから、何としても奴らを徹底的に倒さねばならん。そうで無ければ龍王の玉のスキルの力を写せぬし、タクマのインポも治らず、子作りが出来んでは無いか。」

結局俺とエッチする事を考えているようだ。

ノンビリ異世界旅行生活で楽しく色んな所を見て回り、美味しい物をたらふく食うつもりが、悪魔達を皆殺しの旅になる事になったのだった。

俺もこの年で死ぬのは嫌だ。これは何とかなりそうらしいが、インポはイヤだ。シャンが言うように悪魔達を追って地の底だろうが、暗黒世界だろうが黄泉の国だろうが、徹底的に追い掛けることになったのだった。

シャンが言う

「他の、龍王の玉のスキルの使用妨害の呪いと、龍王の玉封印の呪いはどういうものだ?。」

「俺が知るわけないじゃん。」

「ウム、よし、ならここで速いうちに確認と龍王の球のスキルの力を写しておくとしようぞ。タクマ召喚をしてくれ。」

「分かった“召喚龍王”“召喚白龍”“召喚水龍”」と立て続けに召喚を行うと3人は龍に変身して変わるが龍王のシャンは4mの大きさ、白龍は2mの大きさに、水龍は3mの大きさに伸縮自在の能力を使って、小さ目に変身するのだった。

「おかしいぞ???、龍王の玉のスキルが使えない?これでは、妾に龍王の玉のスキルを力を写すことが出来ないぞ」

「本当ですわ。お姉様私も龍王の玉のスキルの力が使えません。」

「何〜、我が眷属になった意味が無いではないか。悪魔共め〜、姉さん必ず皆殺しにしましょう。」

3人共、宛が外れて悪魔や魔族共の皆殺しが目標になっている。

時間が10分経ち、3人共仲良く、例のごとく意識を失うのであった。仕方無しに既に獲得している龍王の玉のスキルを使い急いで、港街に戻る。3人を抱えている為、3時間程掛かり、港街まで来て宿屋で3人を寝かせてから、インポの確認のためエロ街へと向かう。

エロ街には色気ムンムンのボン・キュッ・ボンの綺麗なお姉さんが沢山いる。

高級なお店に入り、1人金貨10枚〜50枚のお姉さんを3人買い部屋へと向かう。

部屋は薄暗くピンク色のエロさ満載の多分媚薬の香を炊いているようで、興奮ままならない。

女の人達も部屋へ入ると同時に服を脱ぎ、素っ裸になり、ナイスバデーを見せて俺に甘ったるい吐息で首や耳元に息を吹き掛け、俺の胸やお尻やアソコを撫でながら、胸やお尻をくっつけて来る。

地球での若い頃にはチンコが腹にのめり込む程だったのに、まるで死火山のように、ウントモスントモしない。つい、チンコに「お~い生きてますか〜」と突っ込んだのだった。

興奮は半端なく、女の一人が俺に抱きついたときだった。

俺の鼻から多量の鼻血が“ブハーッ”と飛び、女の子と部屋の中を鼻血だらけにしてしまい、女の子達も“キャー”と叫び声を出して逃げ出してしまった。

お店の人にメッチャクチャ怒られて、叩き出されてしまった。泣く泣く肩を落としてエロ街から宿に歩いていると、シャンとハク、ウタが物凄い顔で走って来る。

肩を落として泣きながら歩く、俺の鼻血だらけの服を見て

「何があった、魔族か?やられたのか?」

「イヤ、インポが本当かどうか確認をしたかったんだ。チンコが立たず鼻血が出た。」

「「「龍罰じゃ、妾達が1番手と言って於いたはずじゃが!」」」と慰めもなくシャンにゲンコツをゴンと1発打たれ怒られたのであった。

ー ー ー ー ー ー ー

俺達が魔物が集まる場所に白龍の背に乗って向かっていた頃、魔族対策要塞都市カレンザは、決死の覚悟で集まっている勇士たちは、皆命に替えてでも魔族の侵入を阻止する構えであった。

しかしながら、魔族は強い、魔族1人に対し勇猛なベテラン騎士が100人は必要とされているため、皆生きては帰れ無くとも、絶対に諦めまいと覚悟を決めていた。

スキル看破を持つ魔道士達が魔王達の隠蔽をしての侵入突破を何としても阻止しようと待ち構えていた。

そんな中、魔道士達に都市の上空を飛んで行く、10mの大きさの白龍が背に何名か乗せて魔族の方へ飛んでいくのが見えた。

「あれは神に仕える白龍様ではないか?、すると背中に乗っているのは神様か?、物凄いスピードだ。

神様が私達の救いを寄越したかも知れない。

もしそうなら、我々は救われる。」

人々は魔族の応援が続々集まり、魔族側の兵力が増し更に人族の危機が増したと思った為、白龍を見た人族は願わずには要られなかった。

そんな時、天から降る流星が魔族の土地に降り注ぐと、大地と空気を震わせる物凄い振動と閃光と爆発音、要塞都市カレンザまで届く噴煙。

更にその直後、遠方を見るスキルの持ち主が見たのは、人が子供を3人抱えて宙を走っていくのが見え、西の方角に消え去るのを見た直後に、急ぎ偵察隊が結成され魔族側に向かうと、魔族側の領土が、巨大なクレーターが出来、魔族が全て滅んでいるのが分かったのだった。

”神様の使いが魔族を滅ぼした。いやその人が魔族を消滅させた“とか囁かれ、あれは誰だと人探しが始まり各都市に魔電で

≪大魔王や悪魔、邪竜、邪精、邪神、魔族全消滅せし、人族は救われた。救世主の勇者様は、子供を3人抱えて西の方へと戻って行った。御礼を言いたい、心当たりのある人は連絡くれ≫

それを受け取ったビーチ港街の冒険者ギルドマスターのファンタさんはホッとするとともにドヤ顔でやはり、冒険者パーティー”ガチマヤー“の4人がやったのだと確信し、直ぐに宿の方に使いを出すと共に各都市に魔電を打つのであった。

≪魔族を討滅したのは冒険者パーティー“ガチマヤ”の4人の子供の冒険者と思われる。それは、ミーサ神官長が受けた神託の人である。≫

と余りの嬉しさから、ついポロッとバラしてしまった。

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