第11話水龍様が俺の眷属になって、悪魔、邪神、魔族、魔物の大軍が人族を滅ぼす為に集まって来た。
ビーチ港街に着いた時、水龍にお願いして離れたところに停めて欲しいと頼んだら建物の影になっているとこに停めてくれて、他の人に見られずに直ぐに降りることができた。
海から顔を出したキレイな金髪の色気ムンムンの人魚が、大きな胸のオッパイを隠す小さめの貝殻を治しているが、チクビしか隠せていない。にっこり笑い大きな袋を5つ小船に入れて
「水龍様、これが御命令の魔物の右耳と魔石を回収したものです。」
「ウム、ご苦労、では約束の魔物の魚人の右耳と魔石じゃ、約3万余りある。魔物と言うよりは低俗、低級な魔族に近い、だから右耳があるのだ。」
「有難うございます、助かりました。」
魔物の右耳は、色んな種類の魚人の魔物の右耳が入っており、魚底人、邪魚人、人食魚人、魔魚人、ジョーズ魚人、ウツボ魚人、イカ魚人、カマス魚人、テラピア魚人、カニ魚人等下半身が人型の2本足で、首までがほぼ人型で銛を武器として持っていた。頭が魚類等で魔族に近いから、ちゃんと耳があるのだそうだ。
でも低俗、低級な魔族とはいえ3万もの魔族がいたとは人族が本当にヤバイのではと、危機感がある。
丁度シャンとハクが目覚めて
「オォ、水龍ではないか、久しいの恥ずかしいところを見られてしまったな。アハハハハハッ」
「水龍のお姉様、お久し振りです。何故かお姉様が3人いて、グルグル回っています。」とユラユラしながらハクは喋っている。
「姉さん、白龍よ、話は先程聞いたが何してるんですか?。冗談も休み休みにして下さい。人の眷属になるとは嘆かわしい。恥を知りなさい」
「申し訳無い、ドジってしまった。でも今の方が色んな所へ行けて満足して、楽しんでいる。
龍王の玉のガーディアンだった時は、どこへも行けず龍王の玉から離れることも出来なかったから不便この上ない、ツマラナイ退屈な生活じゃった。
今では、ヤリタイことをヤリ、旨いものを求めて旅するのも良いもんだぞ。なぁハクよ。」
「ハイです。お姉様、美味しい物をお腹1杯食べてるのです。それに龍王の玉のスキルが手に入れることも出来るんですの。」
「シッ、ソレは内緒じゃと言ったじゃろうが」
「ごめんなさいです、お姉様」
「白龍よそれは何のことだ。龍王の玉のスキルを手に入れることが出来るのか?」
ハクは困ってしまって、シャンにどうすればいいかと涙顔をしてる。
仕方が無いとシャンが
「水龍よ、タクマの眷属になって召喚されると、その時に使った龍王の玉の力、スキルがこちらに写るのじゃ。
だからハクも眷属になって、冒険者として一緒に旅している。
妾が龍王の玉のスキルから手に入れたのが龍獄炎魔法と龍魔法激雷、その他にも龍眼やアイテムボックスや耐性等も妾のスキルに写したから何時でも使えるぞ。」
「水龍のお姉様、ハクは龍魔法の焔激斬と激炎魔法や索敵やアイテムボックスや龍眼とかも写しましたので、龍王の遠見等も使える用になりましたわ。」
俺の知らぬ間に龍王の玉の力からスキルを写していたらしい。
「何とな、2人共その魔法は使えなかったはずだが、そんな簡単に手に入れることが出来るのか。
フムゥ、我にも属性のない魔法や龍王のスキルが手に入るということか」ニヤッとしたかと思うと
「タクマとやら、お主の眷属になれば良いのじゃな、人は長くて100年しか生きられないからその程度なら我も眷属になってやろうぞ。」
話を聞きながら俺は色気がハンパない人魚のデカパイのチクビを隠す小さな貝殻が気になり、ついチラチラ目がオッパイを見ていた。
それを見ていたシャンとハクは2人して何かコソコソと話をしている。
「水龍さん、俺等は冒険者をやりながら、各地へ旅行し、依頼を受けているから、もし俺等と同行する気があるなら、冒険者登録をしてもらうが良いか。」
「ウム、もちろんじゃ、どうすれば良い。」
「冒険者に登録するためには名前が必要なんだ。名前はあるか?無いなら俺が付けるが」
「名は無いから付けてくれ、」
「分かった。水龍だから•••ウオーターだから短くしてウタでいいか?」
「ウタだな分かった。」
決まった途端にやはり、俺とウタの身体が光り、ウタの光が俺に入るのだった。ステータスで確認するとヤッパリ眷属になっていた。
その時、シャングリラの3人も目が覚め、意識と記憶が混濁しているようで、
「魔王が出たぞ、早く騎士団と王様に報告せねば、後冒険者ギルドにも伝えねば。いや、いつの間にか居なくなって、水龍様のリバイアサンが居たはずだ、そうか、水龍様が魔王を倒したのか。
ウン?そう言えばタクマ、何を口止めされてたっけか?、あっあ〜、タクマ私達は何も見てないし、人には話さないから、命だけは助けてくれ。」
まだ、意識がハッキリしてなさそうなので、惚けることにした。
「さっきの、水龍さまは凄かったですね。数万の魚人の魔物とドでかいオクトパスの魔物と水竜モドキと魔王を名乗る海坊主を簡単に倒しだんですから。
それにホラこれ、水龍様からもらいました。口止め料も入ってます。」とニヤッと笑ってみせる。
シャングリラの3人はビクッとなり、荷物の中身を見る。
そう言って数万の魚人の魔物の討伐証明の右耳、討伐ランクA〜Dとかなり高めの魔物の討伐証明部位がワンサカ入っているものと、その魔物の水色の魔石、大きさがバラバラの色付きの為、1個で銀貨5枚〜金貨30枚するのが、数万個をシャングリラの3人に見せると目をキラキラ輝かせ、
「さすが、水龍様、人々の守り神、海の守り神、漁師の守り神そうか、あの時水龍様がやったのか、そうだよな、人にあのような力が有るわけない。
我らは口が硬いから安心してくれ。
しかしスゲ〜な、これを全部もらったのか?。数万匹分•••3万匹分は軽く超すぞ。6人で割っても1人金貨100枚以上確定だな。ウウン?見知らぬ人が1人紛れ込んでいるがこの子供はパーティー申請してないから、やらないぞ」
「構わんぞ、必要無いし、要らないからヤルヨ。」
「ハイ、先程ここで合流した者です。依頼の報酬は6人で割りましょう。」
早速冒険者ギルドへ依頼完了と精算を済ませにやってきた。
冒険者ギルドに来たが目立ちたく無いので、ヤハリここでもオクトパスと水竜モドキと魔王を名乗る海坊主の素材は出さないことにした。トラブルのと、目立つのは嫌だからね。
冒険者ギルド内は活気に溢れていた。
ギルドの受付には、キレイどころが5人いて、エルフ、うさ耳獣人や人族がいて、皆キレイに化粧をし、服がはち切れんばかりのデカチチをアピールしている。
全員独身で30才手前の様で、焦っているのかこれが将来有望な冒険者だと見るとアタックが物凄い。
将来要望なお金を稼ぐ者は居ないかと鷹の目のように、ギラギラと獲物を狙っている。
海軍船や商業船、漁業船に乗っていた大勢の冒険者や兵士や騎士団の方が集まって、
“魔王の海坊主や部下のオクトパス、水竜モドキ、子分の魚人達を倒したのは誰だ?”とか
“水龍様が助けて下さった”とか、
“部下の人魚達がキレイでグラマーで色っぽかった”とか、
“英雄イヤ勇者は国から莫大な報奨金が出ることになるぞ”とか、色々話し合いが行われながら、海賊退治の報奨金をギルドから受け取り分配が始まった。その時海賊の財宝の分配もランクを考慮して支払われ俺は金貨10枚、シャンとハクは仮冒険者との事で金貨1枚づつ貰ったのだった。
シャンとハクは仮冒険者Hの為、仮が取れるときに考慮してランク上げをやるそうだ。
受け付けでついでに、ウタの冒険者登録もお願いし
ステータスフェイクで書き換えたものを出す。
ウタは次のようにした。
ウタ(女) 8才 人族 状態=正常 職業=仮冒険者ランクH Lv15 Hp=250/250 Mp=360/360
力=172 魔力=197 敏捷=75 知力=125 防御力=97 運=59
スキル=格闘術Lv5 体術Lv4 噛み付き 水魔法 風魔法 (雷魔法 氷魔法 海魔法 重力魔法 精神魔法)
としたが、ステータスとLv的には100分の1程度下げ、水龍の力はステータスフェイクで隠したのである。
ある程度は人並みに近付けたつもりである。
( )内の魔法は1つでも特別な魔法となる為、今は見えないようにしておき、少しづつ出していこうと考えたのだった。勿論フェイクなので、使えるのである。
ここで、パーティー名を決めようということになった。シャンとハクは
「ここは、やっぱり”ナイスバディ“がパーティー名には良いのではないか」
「お姉様、”セクシーズ“でも良くないですか。」
「却下、俺も居るんだぞ、恥ずかしくて使えんわ。そうだな、お前らを見て付けるなら、”ゼッペキーズ“でいいかな。」
「それはどういう意味だ?。」
「胸と尻がストンと絶壁だから、アガガガガッ、イテテテッ噛むなよ、痛いだろ。」
行き成りシャンとハクからの、噛みつき攻撃があった。歯型がくっきりついている。不服のようで、
「バカモン、失礼なやつだな、これから大きくなるのだ。」
「そうよ、失礼しちゃうわ、発展途上なのよ。」
「分かったよ、じゃパーティー名は”ガチマヤー“でいいか、お前等食いしんぼだしな。」
「仕方が無いのジャ、成長期だからな」
と渋々納得してもらって、受け付けで、俺、シャンとハクとウタでパーティー名”ガチマヤー“(食いしんぼ)で登録したのであった。
ギルドの入り口で、シャンとハクが
「私等は、チトっ用事を思い出したから後で宿屋で会おう」
シャンの事だから魔導具屋へ行き、オッパイを大きくする薬をくれとか言うんだろうなと予想が付く。
そう言って離れて行くが、水龍もコソコソ後を付けていく。まぁ、水龍は理性があるみたいだし悪事?を止めてくれるだろうと思う。
目をギラつかせて男を粗探ししている受け付けの女子は、自分達には見向きもしないで有望な冒険者の方に行き、冒険者の腕にチチを擦り付けて甘えたような声で囁く様に出す声が色っぽ過ぎる。
それとは別に海の魔物の討伐の精算と魔石の買い取りをお願いしようと、1番空いている端の方へ行くと、シャングリラの3人が女だと分かると”チッ“と舌打ちをされたのである。
カチンと来たシャングリラのリーダーが
「出遅れのオバサン達、まだ男が見つからないの?、諦めたら」と悪態をつくと
「アンタなんかに言われたく無いね。コッチは結婚に必死なんだから、邪魔したら殺すよ。」
他の受け付けの人も「そうよそうよ、この中で1番の稼ぎ頭を探して早く捕まえなきゃいけないのよ」
「へえ〜、この中から1番の稼ぎ頭ね。ジャあたし等に決まりだけど、あたし達は男が欲しいなアハハハハ。」
そう言って魔物の討伐証明部位と魔石の入った袋を無造作に受付台に置く“ドサッ、ドサッ、ドサッ”と次々に置いて行くと受付の女の子達がビックリして、「これは何、」
そう言って中を見て、さらにビックリして”ヒッ“と少し悲鳴を上げ、
「少々お待ち下さい。」そう言い、後ろのドアから上の階へ駆け上がると、エルフのギルドマスターが一緒に降りてきて
「私は、ギルドマスターのファンタだ。詳しい話を聞きたい、2Fへ来てくれないか。」
そう言って2Fへ案内される。
ギルドマスターの部屋は質素だが、中央には高価そうなフカフカのソファとテーブルがデンと置かれている。
進められるまま、4人でソファに座ると身体が沈んで行く。今まで座ったことのない感覚におお~っと感動してしまう。
「さて、話を聞きたいが、皆が言うには水龍様が出て来て、魔王と手下の魔物を全て倒したとか、小船に魔王が攻撃しようとしたら、魔王の上半身がイキナリ消滅したとか、海の中で爆発が起こり、魔物の魚人が全て倒れたとか、水龍様の部下の人魚たちが船を港まで運んだとか色んな噂が囁かれている。
何か知っているなら話して欲しい。」
シャングリラのリーダーのサザナミが、俺をちらりと見て考えてから
「アタイ達も本当は、気絶をしていたから何が起こったのかは分からない。ただ、気が付いたら水龍様から魔物の討伐証明部位と魔石の入った袋を貰っただけだ。」
ギルドマスターのファンタが自分をジット見つめて、イキナリビクッとして、
「何故、前の聖龍、龍王が使っていた龍斬激切と超音波息波砲を人が使えるの?、そんなに低いステータス、Lvで使えるスキルではないのに?。あなた何者?、人なの?」どうやら、鑑定持ちのようで、エルフは長命と言われているので、何か知っていそうだ。
「勿論人です。この件につきましては、黙秘します。この事は俺の秘密ですから、命に関わりますので、他の人には話さないでください。」
「勿論、冒険者ギルドは秘密主義だから誰にも話すことはしない。安心してくれ。
となると、今のステータスはフェイクでも使っているのか?だとしたら冒険者ランクGでは低すぎるなよし、私の権限で冒険者ランクをAにしてやろう」
「拒否します。聞いたところ冒険者ランクがCからは、依頼の強制があり余程のことがない限り断れ無いとか。
自分はノンビリ冒険者をやりながら、アチコチ旅をしながら珍しいものを見たり、美味しいものを食べ歩きしようと思ってるので束縛されるのは嫌ですので断ります。
もし冒険者ランクを上げるならD迄でお願いします。もし、C以上に上がった時は冒険者をやめて、別の仕事に付きます。」
「う〜ん、勿体無いな、お金になるし英雄や勇者にだってなれるかもしれないのだぞ。」
「興味ありません。お金はもう持ってますので、今回もLv上げが目的でした。」
「もしかして、海の魔王や部下のオクトパスや水竜モドキの魔物も持っていたりするのかな?」
シャングリラのパーティーメンバーが驚いて口をあんぐり開けて俺を見ている。
それを俺が気にしているのを、ギルドマスターのファンタがそれに気がついて、
「少し、こちらの方と込み入った話をしたいから出てもらえるかな。お金は確認に時間が掛かるから明日までに済ませるから明日来てくれ。受け付けに用意させて置く。」
シャングリラの皆は無言で頭をコクンコクンと頷いて部屋の外に出て行く、その背中にギルドマスターのファンタが威圧を込めて言う。
「今の話も守秘義務が発生しますから、誰にも話さないように!話すと怖いことが起こるからね!」と釘を差してくれた。
「それで、どんな魔物を持ってたりするのかね。」
考えてみる。この人は信用出来そうだし、何時かは魔物達を出さないといけないなら、今では無いか、チャンスなのかも知れないと思い、
「ここでは、大き過ぎて出せません。アイテムボックスに黒竜200m、魔王海坊主は上半身はなく下半身だけですが300m、タコの魔物オクトパス200m、水竜モドキ200mを持ってます。」
ギルドマスターのファンタがビックリして、
「そうか、王都からの魔電でミーサ神官長が龍王の力を持つ者の存在を把握した。
邪魔をしないよう、手助けするようにと入ったが本当だったとは。それが、タクマ様だったとは」
「様、呼ばわりは辞めてください。全身がむず痒くなってしまいます。それに、私は普通の人です。」
「アイテムボックス持ちかね。それ程の容量持ちは勇者だけだった。素晴らしい。
もし、Lv上げが必要なら、幾つかこちらで紹介出来るがやるかね?」
「依頼内容を聞いてから考えます。」
「そうだな、先ずは魔物の買い取りをしたい。
魔法の薬や武器、防具の作成その他に使えるから、全部買い取りたいが一度には無理だ。一匹づつの買い取りで、処置が済んでから次になる。
この裏に、ドデカイ魔物専用の解体場がある。
そこに案内するから一緒に来てくれ。」
ギルドの裏に連れて行かれて、そこにドデカイ倉庫がある。東京ドーム2つ分は有るだろうか?その倉庫に付くまでにギルドマスターのファンタは、全部の解体者を緊急招集して、30人のベテラン解体者を集めていた。
「緊急の急ぎの解体を行う。大物の解体準備を始めるように。」さすが、冒険者ギルドのベテラン解体者達あっという間に用意を済ませる。
「タクトさん、まずオクトパスを出して欲しい。」
オクトパス200mを床に敷いた布の上に出すと、
皆、ビックリして”おおーっ、すげー“解体の責任者のドワーフのガダルさんが
「これはやり甲斐があるな。腕がなるぜ。
ヤロー共かかれ。ギルドマスター明日の朝までに解体を済ませますので待ってもらえますか。」
「うむ、頼んだぞ。その後は水竜モドキの200mのワニと海坊主の下半身300m、最後に厄介な黒竜200mも待っている。全部を解体するのにどれくらい掛かる?」
「そんなに、分かりました。こちらも解体魂に火が付きやした。意地でも、一週間以内に終わらせてみせます。」
「皆さん、あまり無理せず宜しくお願い致します。明日の朝に次の水龍モドキを持って来ます。」
「オクトパスは美味しく食用になり、捨てるところがない、素材としてはタコの吸盤と、口とタコスミが買い取れるが、タコの身も少し買い取りたい。」
「ハイ、欲しいだけどうぞ。」
「ギルドの受け付けで冒険者ランクDのプレートを用意するように言ってある。持って行ってくれ。」
ここで分かれてギルドの受付へ行くとシャングリラの3人が待っていて、ガチガチに硬くなり、
「これをどうぞ。」と海賊退治の分のお金を全部渡そうとするが
「いえ、チャント6等分しましょう。シャングリラの皆さんが居なければ、討伐に参加する事が出来ませんでしたから」6等分した内のシャンとハクと俺の分の3袋をもらったが、シャングリラの3人のとは違い、俺達の袋の膨らみ具合が大きい。
「気を使う必要は無いですよ。明日魔物の討伐証明の代金と魔石の買取代金が払われますからそれも6人で均等に割りましょう。
自分等は別口でその後、大物魔物の素材と魔石の代金を自分等は貰う予定ですから。後、口止め料も入ってますから宜しく。」
そう言ってちゃんと次の日に魔物の討伐証明3万匹分と魔石の代金を6等分したのであった。
1人聖光金貨2枚(2億円)と白金貨3枚(3千万円)金貨50枚(5百万円)を貰ったのであった。
シャングリラの3人は泣いて喜んだのであった。
シャングリラの3人と分かれて冒険者ギルドを後にして安宿に向かうと、途中で海産物店の前を通ると龍の子、3人組がコソコソ出て宿屋に、向かったのであった。
???何してるんだろうと声を掛けると
「ぎゃータクマ見ていたのか。」
「いや、その店から出るとこしか見てないが、金が入ったから、金の分配と約束の豪華な晩飯を食べに行こうぜ。」
「儂ら3人はもう食ったから、先に宿に戻っているからゆっくり晩飯を食べて来てくれ。」
変な奴、食い意地が張っているはずなのに要らないなんて可笑しいなと思ったが、まぁ1人のユックリした食事も良いかと屋台巡りをしながら、腹一杯食べ、沢山の食べ物も買い、アイテムボックスにこれでもかというほど買い漁ったのである。
冒険者は野宿をするのが基本と聞いているので、ランプやテント2組、毛布4人分、調味料や皿やスプーン等も揃えて、念の為強い酒も多めに買っておく。主にシャンの対策用として。
宿に付き部屋へ行くと龍の子3人組は、ベットの中に毛布に包まって隠れている。
「ただいま、冒険者ギルドのお金を分配するぞ。集まってくれ。」
「フフフフフッ、これを見ろ、」毛布をはぎ取るとお子ちゃま裸にホタテの大きな貝殻で造ったブラジャーとパンティーのつもりか、アソコを隠している。呆気に取られてつい、ボ~と見てしまうと、
「ガハハハハッ、我等の色気に参ったか。」
見ると1番常識があるように見えたウタも同じ格好をしている。ウタは恥ずかしそうにモジモジしてる。
「はぁ〜、ウタは常識があると思っていたんだがな、お前まで何してんの?。」
「これは、ち•違うべ•••べ•別に付き合いでやってるだけだ」
「はぁ〜、3人共、チョット俺の生活魔法の訓練に付き合ってくれ。」
「良いぞ、どうすれば良い。」
「あぁ、これを見てくれ。“スリープ”」生活魔法を唱えると3人はバタンと眠りに付いたのであった。
シャンはいろんな耐性を取ったそうだが油断してたんだろう。
3人をベットに寝かせ、毛布を掛けて俺は床に買ったばかりのキャンプ用の毛布を敷いて寝たのであった。
夜中に重さを感じて起きると、シャンが俺の腹の上に寝て、右腕を枕にしてハクが寝て、左手を枕にしてウタが寝ていた。
起こすのは可哀想なのでそのまま朝まで寝たのであった。
翌日の朝、俺等“ガチマヤー”のパーティー4人でギルドに付くとオクトパスは解体されており、食用の肉と素材代、魔石代をもらい、代わりに水竜モドキのワニ200mの解体をお願いして帰ろうとした所、ギルドマスターのファンタさんが走って来て、
「今ギルドの緊急の魔電が入りまして、遥か東側に国境を超えた魔族の領土で、物凄い数の魔族と魔物、邪竜、邪神、悪魔が集まっていていよいよ、人族を滅ぼしに掛かるようですので緊急招集が全冒険者に掛かりました。勿論兵士や騎士等も集められてます。お願いです手を貸してください。」と頭を下げるとシャンとハクとウタは
「任せておけ、腕がなるのー」
「はい、お姉様やってやりましょう。」
「姉さん、我らが見せ場じゃな」
ギルドマスターのファンタさんが3人を見て、
「こちらの3人は?」
返答に困ったので「秘密兵器です」
そう言って、MAPで東の方を見ると物凄い魔物の数が集まって来ている。
「ハク、3人を乗せて飛べるか?」
「ハイです、問題ありません」
「よし、頼んだぞ。ファンタさん急いで俺等は向かいますんでここで失礼します。」
「まて、お前等4人で何ができる。合流したほうが良くないか?」
「いえ、他の人は邪魔になるだけですので、俺らで始末します。その後に来てください。行くぞ」
そう言ってビーチ港街も門を出て人目のない所からハクに白龍に成ってもらい、飛んでいったが、後ろから多くの悲鳴が聞こえたが無視して行く。
「あっ、しまった。ギルドの受け付けで冒険者ランクDに上げるから冒険者ランクDのプレートを受け取るように言われてたっけ。まぁいいか、慌てる必要も無いか。次の時もらおう。」
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