第4話ゴブリンキングを倒し龍王の球と魂が融合

ゴブリンの巣穴を調べているうちに、一つの部屋に入ったら目の前に魔法陣があり、気が付くと物凄く巨大な金ピカの建物の中に居た。

後ろを確認すると何もない壁になっていた。

どうも、全部金でできているであろう建物でドデカイ通路の両サイドいっぱいに、金銀、財宝、高そうな武器、防具、魔導具などが積まれている。

いきなり、薄暗い洞窟からイキナリ魔法陣で金ピカの人工物の建物に転移させられたので、警戒しながら剣を構え盾で防御しながら少しずつ前に進むと、前方が更に巨大な空間になっており、その奥の方に部屋が見え、警戒しながら入ると、壁から伸びた鎖に綺麗なスタイルのいい長い金髪の全裸の女性が繋がれている。

年の頃は20歳位だろうか?、オッパイは大きく、ウエストはくびれ、オシリの大きな女の人が両手を鎖で縛られ、意識を失っているかのように項垂れている。

ゴブリンに犯された様子はないが今までの女性は狂っていた為、布を体に掛け、鎖を剣で叩き切ろうと、”ガンガン“と打ちつけて、叩いていたら、“ギャーギャー、グギャー、ギギャッー”とゴブリンの鳴き声がして後ろを見ると、2m程のガッシリした体格のいい大きな背丈の人型のゴブリンがいた。

普通のゴブリンは1m程のはずだが、ヤガス兵士長から聞いていたゴブリンキングと思われる。醜悪な顔に頭には小さなコブのようなツノがいくつも見え口からはヨダレを垂らしながら入口から入ってきた。

鎧を付け、左手に盾、右手に剣を持ったゴブリンキングへと、即座に走り剣を叩きつけるが盾で受け大きな剣を降ってくる。それを盾で受けるがパワー負けして吹っ飛ばされる。

3度俺から剣での攻撃を行い、突っ込むが力の差で壁のドアまで吹っ飛ばされ、何とか立ち上がろうとすると、ゴブリンキングが突進して体当たりをされ、後ろの壁のドアを壊して隣の部屋まで吹っ飛ばされる。

暗い隠し部屋のようで中央に光り輝く玉が浮いている。ゴブリンキングが追っかけて入って来たので満身創痍の身体で立ち上がるが口から血を吹いてしまう。その吹いた血が光る玉に掛かったらそれまで動かなかった光る玉が自分に近づき胸から身体の中に入ろうとしているが、ゴブリンキングはすぐそこまで来て剣を振り上げているので、それどころではない。すると胸に入ろうとしている光の玉がイキナリ太陽の光のように、眩しい光りを発しゴブリンキングが眩しくて、目を両手で庇うと喉に空きができ、チャンスとばかりに剣技1の貫通付きをゴブリンキングの喉に付き、ぶすりと刺さった剣を横に引き裂くとゴブリンキングは、”ギギキャャッー“とヒト鳴きして倒れるのだった。

ここで自分も力尽き倒れたのだが、自分の身体全体が光り輝き、声がする『魂と融合しました』。その声を聞きながら意識が途切れてしまう。

隣の部屋からさっきまで鎖に繋がれていた女性が入ってきて言う「合格じゃ、妾の奴隷で飼ってやろう。ムッムッムッ龍王の玉がない、龍王の玉はどこに行った。龍王の玉、龍王の玉、妾の力の根源の龍王の玉はどこに行った。·····」すると、気絶している村神タクマの身体が光、声がする。

『愚か者め!!、龍王!、お前の力を今、全て取り除き封印した。人からやり直せ、力を取り戻したければこの男を守り、この男に愛され一晩床を共にし愛されれば、力を取り戻しお前に宿るであろう。』

「ご先祖の龍王様方、それはあまりではないでしょうか。人間ごときクソ虫、ゴミ虫、ウジ虫、クズと一晩とはいえ過ごすことなど龍王の恥、威厳に関わります。」

『馬鹿者、この男の力を真の力をお前も見たであろう。もしこの男が死ぬようなことがあれば、我らも死にお前の力も一生無くし封印したまま人として死ぬのだ』そう言って光が消えていく。

「ナッ、妾の身体が縮んでいる。コレではお子ちゃまではないか。コレではこの男に相手もしてもらえぬぞ。」

•••••••••目が覚めると横に丸裸のペチャパイの金髪のお子ちゃまの女の子がいて言う。

「ほれ、この身体をゴミ、クソムシのお前に一晩だけ好きにさせてやる。有り難く妾の施しに感謝するんだな。封印されている力を取り戻したら、その後で屈辱の代償としてお前を食ってやる。有り難く妾の腹に収まるが良い。」そう言って腕を組み仁王立ちしている。

(アレッ?この子は誰だ、さっきの20歳位の女性はどこに行った。)

立ち上がり、隣の部屋を探すが鎖はあるが女性がいない、女の子が一緒に付いてくる。

(可哀想に、この子もゴブリンにさらわれた犠牲者みたいだな、ゴブリンに無理やり抱かれてやはり狂っているんだろう。)

仕方がないかと、布の毛布を女の子に掛けてやる。

「何をする、今からお前にこの素晴らしき体を恵んで抱かせてやろうと言っているのだ」

「分かった、分かった、今は早く危険なゴブリンの巣穴から脱出しなければならないんだ、まだゴブリンがいるかも知れないから油断できないんだ。後でな。それと隣の部屋にいた鎖に繋がれた20歳位の金髪女性を見なかったか。」そう言ってから先程の部屋で倒したゴブリンキングとその装備をアイテムボックスに入れておく。

「それは妾じゃ、妾が化けていたのじゃ、ゴブリンはもう居ないぞ、お前をここに転送した妾が言うんだから間違いないぞ」

変なことを言う子供だなと思いながら、周囲を警戒する。20歳位の金髪女性を探しながら仲間と合流しようと探すが仲間が見つからない。確かに出てきた魔物は、ゴブリンキングが一匹だけだし、ゴブリンの巣穴は洞窟のようなところだったはずだ。それなのに、今いる場所は金ピカの巨大なお城のようなブロック作りのようなところに居たので、独り言のように「ここは何処だ、俺は何処に居るんだ」と言うと側にピッタリ寄り添っていた子供が言う。

「此処は我が城、エンシャントドラゴン龍王の城じゃお前如き、ゴミのようなクソ虫、ゴミ虫、ウジ虫の人如きが入ること叶わずの領域じゃ」

頭がおかしくなっている子供が胸を張って言っている。物凄くデカイ城だが住人と誰とも合わないし、見えない。そうこうするうちに、先程の財宝のところに戻って来ていた。城の住人、持ち主が居ないのに勝手に持っては行けないなと思っていると、

「その財宝が欲しいのか、やはり欲深き卑しいクズ虫のような人間よのう。良かろう、それが欲しければくれてやる。ただし妾と一晩過ごすのじゃ、その後妾が食ってやろう。」子供が偉そうに何かを言っていた。

「ホレ、これなんかは神話級の神聖槍じゃ、ホレ、これなんかは伝説の聖弓じゃ、これは人の勇者が持っていた聖剣じゃ、これなんかは•••••」と色々説明しながら自慢している。

確かに見た目も物凄い武器や防具、魔導具だと分かる。

「これは、転移の指輪と言って、行ったことがある場所へ行くことができるが、1日1回しか使えない。この指輪は他人の鑑定と自分のステータスをフェイクしてくれるすぐれもんじゃ」そう言うので2つの指輪を受け取り左手の薬指と中指にはめるとピッタリであった。

鑑定の指輪を使い子供を鑑定すると

女(エンシャントドラゴン、メス) 9歳(930歳)

ドラゴニュート人族(龍族)  (称号=龍王の玉のガーディアン、無敵の龍王)

状態=正常(全ての力を封印中、人族に変身中)   LV=1 HP=12/12 精神P=100/100 MP=15/15

力=20 魔力=10 精神波=70 精神力=40

敏捷=18 知力=7 防御力=6 運=12

スキル=封印中

固有スキル=封印中

エクストラスキル=封印中

この子供の言っていることは本当の事だった。( )内には、龍王という文字が読める。

人族Lv=1となっていて、一般人並だ。

目的がハッキリと分からないが、一晩共にしたあとは食べられる様なので、一生手を出さないと決めた。最もいくら可愛いとはいってもお子ちゃまだし、性格が悪そうなので範疇外ではあるが、一応城の主らしき人がもらっても良いと言っているので財宝をアイテムボックスに全部詰め、

「それじゃな」と転移の指輪を使おうとすると

「待て待て待て、一晩妾と過ごす約束を果たしてからじゃ」

「でも、一晩過ごしたら俺を食うつもりだろ」

「そうじゃ、有り難く妾の胃袋に収まるが良い、妾の栄養にしてくれようぞ」

「何で力が封印されているんだ。」

「お主が龍王の玉を身体に取り込んだからじゃ、お主と一晩過ごせば妾に龍王の玉が入り、そうなれば封印が溶け、力を取り戻し自由に行きたいところへ行き、人間等軽く滅ぼしてくれるわ。ガハハハ」

危ない、やはりコイツは抱いてはいけない。

「ここでは嫌だ、街へ行ってから約束は守る。」

「致し方ないのお、なんてわがままなのじゃ、ではしばらく待て、準備してくる故」

テメーが人をワガママなんて言うなーとツッコミたかったが龍王とのことなので、なるべく穏便に相手にしないでおく。

龍王が奥の方へ行くので、待っているとフット気付く食べられるのを待つ必要は無いので今のうちに転移の指輪でゴブリンの巣穴へ戻ると、仲間がいて「タクマ何処へ行っていた探したぞ」三人一組を組まされていた仲間の1人が言う。

龍王の城に行っていたと言っても信じないだろうから「ゴメン、ゴメン急に腹を下してトイレに行っていた」

「まったく、一言声を掛けてから行けよな」

「悪い、イキナリだったんで焦っていたんだ。それで今はどうなっている。」

「中は完全に制圧して帰る準備をしているよ」

「分かった、じゃ戻ろうか」この討伐で仲間は死傷者無しの完全攻略だったとのことだ。

自分が倒したゴブリンキングも出すと皆ビックリしていたが麻痺したゴブリンキングを倒したんだろうと言われたのだった。

ゴブリンキングの討伐証明の右耳を切り取り、魔石も赤色の1cm程のが取れたのだった。

帰りは皆明るく、何匹倒しただの自慢大会で楽しく帰ることができた。


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