第17話 クライマックス直前?

よし!今日は遂にるいっぺと七愛ちゃんが家に来る!注意は散々したけど、もう1回しとこうかな…『ピーンポーン』あっ来た!!!『ガチャ』「こんにちは〜」るいっぺ!「おじゃましまぁす!」七愛ちゃん!「おはようございます。流唯都さん。七愛さん」「へ!流唯都さんだってよ。いつも…ウプッフゴフゴ」大急ぎでるいっぺの口を抑える。「あ、アハハハハ…」いつもるいっぺなんて呼んでるってこと知られたら、怒られちゃう。お母様が怪訝な顔で見てきたけどまあるいっぺのことはどうでもいいのか、「…くれぐれも仕事の邪魔はしないでください」とだけ言って去っていった。


廊下で私は再び二人に注意をしていた。私の部屋は奥の方だから注意する時間はたっぷり。二人ともまーったく聞いてない。「このお部屋は何?」「入っちゃダメ!」「このお部屋は?」「ダメ!」「あっちの廊下…」「ダメ!」「もう!分かったから言うだけ言わせて!」「…」「お庭きれいだね。後で出たいな」

部屋につきかけた瞬間もこんな感じ「舞優ちゃん!これ何?刀?木刀?竹刀?」あ、それ家宝だからさわらないで。真剣だし危険だよと言おうと思ったけど、その前に袋を開けられてしまった。「きゃあああああああ!真剣!!!!!」あ~あ。「えっお嬢様真剣持ってんの!やべえ!かっけえ!!!」二人が大声を上げる。「舞優。」あ、、、、「これが監督した子供たちの態度ですか?」お母様「す、すみません…。」二人の大声に引き寄せられたのはもう一人

。「久しぶりだね。流唯都君。七愛ちゃん。」祖父様!「いくら義父様の頼みでも許可するのではなかったかもしれませんね。」お母様は淡々と辛口。「まあまあ。見逃してやりなよ。」何回か祖父様とお母様の間で押問答している間にお母様が折れ、立ち去った。「じゃあね。楽しんでくれ。」祖父様もこう言って立ち去って行った。「あのじいさんどこまでもいい人だ…」珍しくるいっぺが感動している。「異様に私たち舞優ちゃんのお母さんに嫌われてない?」七愛ちゃんは気づいてしまった。「二人が嫌いなわけじゃなくて、うちに友達が来るのを嫌がっているんだよ。祖父様のおかげで来られてるんだから騒がないでね。」フォローついでにくぎを刺しておいた。「はいはい。」はぁ……「というかほんとにうち何もないよ?何するの?暇だよ?」「いいのいいの」ほんと?


二十分後

「ねえダメだって!」「いいじゃんいいじゃん。」私たちは廊下を歩いていた。「大丈夫だって!人がいない部屋に入ったりちょっと覗いたりするだけだよお」それがダメなの!「入っちゃダメって言われてて私だって入ったことのない部屋もあるんだよ!」「そこには入んないから!」「いい部屋とダメな部屋の区別つくの?」「つかない。」「ほらあ」「そこは、舞優ちゃんに教えてもらうの!」ええぇ絶対ばれたらやばいって…後でばれるより今言っちゃった方がいいな。「トイレ行ってくるね。」よし!祖父様の部屋にGO!

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