第13話 石塚
今日は猫羽公園に寄って行こうと思う。るいっぺも七愛ちゃんも一緒。あ、けど実は、お祖父様との待ち合わせ。正仄空泉のレプリカ竹刀(神気入り)を使って打ち合いをしようという話。本当はひとりで来るつもりが二人も来ちゃっただけ。神気の操り方を教えてもらうつもりなんだけどなぁ。「猫羽公園見違えたよね!」と七愛ちゃんが言った。「そうですね」「それなそれな!」私とるいっぺの声が重なった。「ブランコもできたしな!」るいっぺが一目散にブランコに乗った。「まってぇ!るいっぺぇ!」七愛ちゃんも乗る。私も続いて乗って、ブランコを漕ぐ。「飛び降りしよーぜ!」とるいっぺが言って、一番高い所から飛び降りる。私は普通に降りて、七愛ちゃんを待つ。「えい!きゃあ!」『どん!』「大丈夫?」七愛ちゃんが落ちた!飛び降り失敗・・・「怪我はしてなさそうだな。」るいっぺが言った。二人で七愛ちゃんの心配をしてたその時!「ちょっとこっち来いや」という声がした!手を後ろで掴まれた。顔だけ後ろを向いたら、2人の顔があった。ひとりは、この間の不良。東堂煌聖。もう一人は分からない。「だ、誰?」声を絞り出した。「俺は覚えてるよな?お嬢様に叩かれた手。次の日まで痛かったからな(笑)。流唯都より強いかもな(笑)」と東堂が言った。「俺は東堂と同じ不良グループ『ブラックデーモン』のリーダー石塚龍鬼だよ。部下がやられたっていうから来たんだ。お嬢様かわいいじゃねぇか。こいつにやられたのか?だせぇな。ほんと使えねえ。」もう一人は、石塚龍鬼って言うんだ。「とりあえず猫羽公園は、にぎやかになってきたから、猫羽公園を囲む林の中で話そうぜ」手を掴まれたまま、林に入った。林に入って、腕が緩んだ瞬間、私とるいっぺは、手を振りほどいた。るいっぺは、七愛ちゃんの腕を掴んでる石塚を、突き飛ばして、七愛ちゃんを奪還した。「痛ぇじゃねぇか。」「流唯都お前偉そうなんだよ。弱いくせに」二人の不良が喋ってくる。そしたら、「るいっぺは弱くないよ!お前たちのほうが弱いー!!!」と言って、七愛ちゃんが不良に向かっていった。「「危ない!」」私とるいっぺがハモった。だが、七愛は止まらず、石塚に向かっていった。そしたら、「流唯都も弱いけど七愛のほうが弱いぜ。」と言って、石塚は、軽々とまた七愛ちゃんを捕まえた。『ジャキン』石塚が、ナイフを出した。「ほら、抵抗したら、こいつがけがするぜ?」石塚は、ナイフを七愛ちゃんの首の近くで、チラチラ動かした。私はすぐ手をあげて捕まった。私が捕まったら、石塚は、ナイフをしまった。るいっぺもすぐ降参すると思ったらしい。だが、るいっぺは実際にはそうじゃなかった。「舞優!七愛!今助けるぞ!」るいっぺはこう言って、石塚に向かっていったんだ!だけど、石塚の隣の東堂が、ポケットから、ダーツを出して、るいっぺに投げた!残念なことにるいっぺの手に命中してしまった。「うっ」るいっぺがうずくまった。絶体絶命大ピンチ!「お嬢様は東堂に手ぇ出してるし、流唯都は最後の最後まで抵抗してる。七愛は、俺たちが弱いとか抜かしやがった。全員それなりに落とし前つけさせてもらうぜ。いいな?」ヤバい。やばいってーーーー!!!そしたら、石塚の、後ろから声がした。「お前さんたち。何やってるんだ。」「うるせぇよじじい!どっかいけよ。」石塚は、苛ついたように返事。だけどあれ?この声聞き覚えがあるような・・・『バシッ!ビシッ!パン!』「中学生に高校生が寄ってたかって大人気ないのぉ。」「お祖父様!」「何だこの爺!ばけもんか!」私とお祖父様と石塚の声が重なった。そう!石塚がじじいって言ったこの人物は、お祖父様だったのだ!お祖父様は、東堂と石塚を竹刀でうちすえたのだ!「逃げましょう。リーダー!流唯都やお嬢様から逃げるわけじゃないからいいじゃないですか」東堂はもうビビってる。「クソっ。覚えてろよ!お前ら!」二人共、捨て台詞を残して逃げていった。あっ「お祖父様ありがとうございました。お見苦しい所をお見せして申し訳ございません」大急ぎでそういった。「いいよ。最初から見ていたからの。危なくなったら助けに入るつもりだった。」と言われた。見てたんだ。「君が流唯都君かな?七愛ちゃんと舞優を守ろうとしてたね。偉い子だ。」とお祖父様が、るいっぺに言った。そしたらるいっぺは「いえ、俺は男なんで!」と言った。なんかカッコイイ!その後思い出したように「あのーおじいさんは、お嬢様のおじいちゃんですか?だったら、俺と七愛で、お嬢様んちに遊びに行きたいです!」とるいっぺがいった。「いいよ。君は立派な男の子だ。儂が香菜に言っとくよ。あっ香菜は舞優のお母さんな。」とお祖父様は返事した。「さて。やっぱり今日の練習は中止。先に帰ってるよ」と言って、お祖父様は帰ってしまった。「手、大丈夫?あ、そうそう。なんで、石塚に向かっていったときお嬢様じゃなくて、舞優って呼んだの?」と思い出したように聞いたら、「大丈夫だよ!これっくらい!ん?あれ?あぁ。別に理由は。まぁあえて言うなら舞優のほうが危険な時短く呼べるから。お嬢様のほうが良かった?」と言われた。「全然全然!」と返事した。
石塚龍鬼
高三。
ウルフカット。金髪。
背は百八十五センチ
筋肉もあり、体格もいい。
好きな食べ物 肉
嫌いな食べ物 卵などなど
好きなタイプ(女) 特になし(だれでもいいが?)
嫌いなタイプ(女) 俺のやり方にケチつけたり逆らってくるやつ、俺を冒涜するやつ
好きなタイプ(男) 俺の部下
嫌いなタイプ(男) 正義感ぶってるやつ。偉そうにしてるやつ。逆らってくるやつ
習い事 なし。
勉強 ☆☆☆☆☆(中卒)(中学もずる休み多い)
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