第11話 猫羽吾朗
人が集まる所にできるって言ってたなぁ。あと、集まんないとこ。けど、人が集まるとこって屋内多くない?ってことは、見つけやすいのは集まんないとこかな。集まんないとこかぁ。あそこかな。悪いけど人が集まんないとこ。帰り道にある、公園。確か、金持ちが作ったから、正式な公園じゃなくて、市からの援助もなく、買った時は金持ちだった人が、ギャンブルで財産をなくし、幼児用の遊具一つと砂場だけしかない公園になっちゃったっていう公園。結構広いんだけど、地面も凸凹で、あそびにも向いてないし・・公園の看板には猫羽公園って書いてあったから、多分それが公園の名前でしょ。あそこ幼児用遊具は錆びてるし、砂場は固まってるから遊べないんだよね・・・あそこになら、あるかな。いやぁ、学校の裏も候補の一つなんだけど、神気がみえるようになってから、一回行ってるからなぁ。何もなかったし。ま、やっぱし人が来ないって行ったら、猫羽公園でしょ!
猫羽公園に来てみたけどやっぱ人いないし、まわり林だし、こわーい。あれ?こんなとこに人がいる。しかもぱっとみ五十代。なんか、おかしくない?私には分からないだけで神気の化身?なんか変だぞ?って考えてたら、「君。この公園にはよく来るの?」って怪しいおじさんに声かけられちゃった!どう答えればいいかな、「知らない人とは話さないってお母様に言いつけられてるので」よしっ!これが無難!「そう。どうせここにはそんなに来ないんだろう?みんなここは素通りさ」この人なんか、寂しそう。「・・・あなたはどなたですか?」話しかけちゃった。話しかけずにはいられなくて・・・「猫羽吾朗だよ。猫羽公園の設立者さ。」そう返事が来た。設立者か。だからあんなに寂しそうにしてるんだ・・・「俺がギャンブルなんかにはまっちまったから、こんな閑散としちゃってんだよ。」なんか、助けてあげたい・・・何も言えずうつむいた時「あった!」光り輝く小石が3つ落ちていた。その内2つは、とっても輝いていて、正仄より光っていたと思う。「何があったんだい?」あっ怪訝そうにおじさんがこっちの方をみてる。そりゃそっか。小石みて、あった!とか言ってるんだもん。返事をするかわりに、「猫羽さん!叶えてほしい願い、ありますか?」と聞いた。「えっ願い?」猫羽さんは、びっくりした様子で、返事をした。「そうだな。公園がもっと立派になって、子供たちがたくさん来ることかな」と言われた。「叶えてあげますよ!」と言ったら、「子供に叶えてもらうなんて!いいよ。別に。」と言われた。「分かりました」と、言いながら、私は心に決めていた。絶対にこの石で、叶えてあげようって!
「お祖母様、神気を見つけました。」家に帰ったら報告っと。「速いですね。すごいですね。」と褒めてくれた!「その代わりと言っては何ですが、願いが叶いそうなのが2つ、普通のが一つだったので、願いが叶う神気を、一つは三井さんに使っていいんですが、一つは自分で使いたいんです。」と言ってみたら「私利私欲のためには、使わないでくださいよ。2つはもらいます。一つはあげます。」と言われた!早速、今日夜ご飯を食べたらやった。「神の臣下である朱雀様よ。わたくし、空泉舞優、空泉の守り人でございまする。わたくし本日、神のものである神気、お返しする所存にございます。ただいま、奉納いたしまつる。」そう言って石を落として、「いかがでしょうか。」と言ってみたら、パアンっていう音がして、神気がすごい私の周りに集まった!気のせいかもしれないけど、「願いは?」って言う声がしたように思えて、「猫羽公園に遊具をたくさん置いて、子供たちがたくさん来るようにしてください!」って言った。そしたら、私の周りの神気が弱まって、いつもぐらいになったから、「奉納終了です。」と言った。神気は泉に戻った。二日以内に叶うって言ってたから、きっと叶うよね。
猫羽吾朗
五十六
黒髪、白髪交じり
背は百六十七センチ
中年太り。中背
好きな食べ物 魚
嫌いな食べ物 熱いもの
好きなタイプ なし
嫌いなタイプ なし
勉強 ★★☆☆☆
職業 叔父さんの遺産を受け継いだ。株で一定の収入も入っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます