第9話 神

ゴールデンウィークになって、どこかに遊びに行こーってお母様に言ったら(もちろん敬語で)「私は仕事が」と言われた。まぁ予想はしてたけどね。今日も家でひまするのかなぁと思ってたけど、今日は違かった。お祖父様が、私に声をかけてきた「今日、石川に行かないか?」なんでぇぇぇぇぇぇえ!「石川ですか?き、今日?」とびくびくしながら聞いたら、「あぁ。もちろん泊まりだ。いいだろ?」と返事が来た。「あ、はい。けど、なんでですか?」と聞いたら、「正仄空泉に神気を入れてもらうつもりなんだ」と言われた。「えーと、確か、神気を入れられるのは・・・神家?」と言ってみたら、「正解だ!よく覚えてるなぁ」と、とても嬉しそうに言った。「神光(ひかる)に入れてもらうんだ。石川に住んでるからな。石川に、いくぞ!」そして、石川に行った。神光に会った。その人は、神気を纏っていた。「こんにちは。私は、神光です。こんにちは。新しい空泉の守り人さん。以後、お見知りおきを。」と言われた。ちょー緊張して、「はい!空泉舞優です!本日は、空泉家の家宝の正仄空泉に神気を入れてもらいにきました!」と言ったら、「そんなにきんちょうしてきばらなくてもいいですよ」と笑われた。そして、お祖父様が、神さんに、「こいつに神気を入れるところを見せたいんだが」と言った。「これはこれは、空泉様の頼みは断れませんな。おっと空泉さんはこのお嬢様もそうか。」神さんはそう言ってクスクス笑った。うわー神さんにもお嬢様呼びかぁ・・・ま、仕方ないよね。その後こっちに来いという仕草をした。奥の部屋に入れてもらった。部屋に入った瞬間、神さんに「正仄を。」と言われた。鋭い声で言われたので、「あ、は、はい!」と、大急ぎで正仄の箱の蓋を開けて渡した。そしたら神さんは、正仄の鞘を外し、こう唱えた「神からたまわりし神気を正仄空泉にこめまする。どうか、神気をもう少し分けてくだされ。私が神気をこめるのをどうかお許しくだされ」そう唱えたとき、部屋がとても暗くなった。だが、ものともせずに神さんは手を正仄空泉にかざした。そしたら、神さんの手は、神気で光り輝いて見えた。そして流れるように神気は正仄に移った。正仄は、神気を纏い、一瞬とても綺麗に光った。正仄空泉の光が落ち着いた頃、電気がついた。「ありがとな、光。帰るぞ舞優」とお祖父様が言って、私がうなずいた。時計をみたら、4時になっていた。

「あぁー温泉気持ちー」と、たまたま貸し切りになっていた露天風呂で言ったら、「だろ?」と、男湯から声が聞こえてきた。「お祖父様!そちらも貸し切りで?いや、大きな声を公衆浴場で出してしまい、申し訳ございません!」と慌てて返事をしたら、「彩葉も香菜もやれ敬語やれ礼儀とうるさいからなぁ。ま、いいこと?なのかな。」と言ってバシャーンっていう音がして、お祖父様は露天風呂を出た。今日の旅行は、お祖父様様と、一生の思い出として取っておく。神気は、相変わらず綺麗だったなぁ!


神光(ひかる)

三十八

黒髪短い

背は百七十四センチ

目上の人への態度がいい

いい体格している

好きな食べ物 青林檎

嫌いな食べ物 サバ

好きなタイプ 文化や昔を大事にする人

嫌いなタイプ へらへらしてる人、文化を重んじない人、昔を否定する人

勉強 ★★★★★

職業 表向きは骨董品、雑貨屋。陶芸用品一式がそろっていたので、陶芸教室もやっている。

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