第7話 小駒

朝も一昨日約束させられた、待ち合わせで、るいっぺと一緒に学校に行く。学校に着いた。あっ。小駒さん来てる。小駒音。男子で、クラスのムードメーカーである。私はとりあえず「おはようございます」と言った。いつもは朝の会で来るのに・・・。「おっは〜!うわ〜、先に挨拶されちった。やべぇやべぇ。」なんて、相変わらずよくわかんないことを言って、「けど、早く来たのは俺だから、まだ一対一だ。」とか、謎な対決を一方的にしてくる。「じゃあ、明日に持ち越ししましょうか?」と聞いてみたら「明日は多分遅く来るからわりいけど。」と、断られた。全く。早く来た理由はすぐわかった。一時間目何で学活なんだろと思ったら、「会社活動やりまぁす!」と言って、たった一人でやってる会社お笑い会社の活動の名のもとに、ピン芸を始めた。準備のため早くきてたんだ。それにしても大声だ。面白いと思ってるひともいるし、自由時間がとれていいと思ってる人もいるが、とにかくクラスの皆は大歓迎だった。本人は、お笑いの世界に入り込んでいるので気づいてないが、クラスの半分が好きな事をしていた。私も今日はその一人になってしまった。るいっぺが、「ね、ね、家に来ない?」と、私と七愛に聞いてきた。私が「お母様がだめって言うと思います。るいっぺのお母様はいいんですか?」と言った。そしたら、七愛ちゃんの顔が一変した。「私はオッケーだよ!るいっぺ」と言ったあと「こっち来て」と私をクラスから連れ出した。クラスから出たあと、「私に『るいっぺって呼んでるの何で?』なんて聞いといて何よ。るいっぺになんか言ったの?『七愛ちゃんより私のほうがいい』とか?ひどい!友達だと思ってたのに!『私にるいっぺってなんで呼んでるの?』って聞いたのはアピールの確認や冷やかし?どういう事!!!!」なんてまくしたてて泣き出した。「そんなわけ・・・」と言っても激昂してる七愛ちゃんには届かない。どうしようと思って顔をあげたら、るいっぺがいた。「わりい。聞いてた。」と言って七愛ちゃんの頭をなでていた。「そんなわけ無いだろ。七愛よりお嬢様のほうがいいなんて言わねぇよ。幼馴染だろ?分かってくれよ」とるいっぺが、がらにもなくしみじみと言った。そしたら七愛ちゃんは「えーそーなのー?」と、気分をころっと変えて、にっこり笑った。「あぁ。こいつを俺はあだ名で呼んでるし、こいつにも俺のことあだ名で呼んでもらわにゃ不公平だろ?後、こいつは恩人だからな。」とるいっぺが言った頃にはとにかく自分のことが好きだと分かった七愛ちゃんは上機嫌でクラスに戻っていた。恋の病は過剰に勘違いを生み出してしまうな。


小駒音

中一

黒髪で十五センチ位の長さの髪が生えている

背は百七十二センチ

筋肉がついていて、同年齢の人よりずうっと元気

好きな食べ物 りんご

嫌いな食べ物 特になし

好きなタイプ 面白いやつ、のってくれるやつ、俺を分かってくれるやつ

嫌いなタイプ 真面目すぎてユーモアのかけらもないやつ、ふざけたらのってくれず逆に怒ってくるやつ

勉強 ★★☆☆☆

習い事 通信講座を週一、バスケを小学校の間やってた

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