第26話 戻ってきた所で・・・
しっかりと差し入れデザートで理那達のご機嫌を取ることが出来た俺はすぐに上野動物園跡地にあるダンジョンに戻ってきたが、時間は午後三時の時間が過ぎていた。
「カエルを一回シバいてから休んで・・・いやいや、油断はイカンイカン・・・残ってるポイントを他のスキルに割り振るか・・・」
まるで日常にいるカエルを取りに行くような感覚でボス部屋に入ろうとした自分に戒めをしてから俺は五階層のセーフティーエリアでいつものキャンプセットを用意した。
「・・・なんとなくこの先にヤバいのがいそうなんだよな・・・」
俺のこの予感が当たるのかは分からないが備えておいて損はないだろう。
「・・・そう考えると・・・やっぱり今からレベル上げするか・・・時間は、今は五時前か・・・軽く今のうちに食べてしまって・・・三時間はレベル上げ出来るか?」
俺は時計の針とにらめっこしながら考え、
「よし、じゃあ始めるか!」
この時から約三時間の時間が経過して、
「ステータス」
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帝 拳信
レベル 50(MAX)
筋力 481
反応 513
敏捷 470
器用さ 468
魔力 228
SP 0
スキル
闘気(MASTER)
気功(MASTER)
波動撃
破邪
加速
先駆者(MASTER)
鑑定(MASTER)
エネミーサーチ
トラップサーチ
アイテムボックス(MASTER)
パワーチャージ
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2レベルしか上がらなかったわ・・・しかも、先駆者を上げた意味・・・本当にレベル50で最大値なのか?今どきのゲームだと序盤も序盤じゃないか・・・
少しがっかりとしながら俺はステータスとにらめっこするが・・・
「まさか解放条件とか無いだろうな?現実でそれは流石にクソゲーだと思うのだが・・・」
そんな事に思い至り半ば納得もしつつも、俺は嘆いた。
「・・・先にその条件を探すか?いや、現状のモンスターで手に負えないのはまだ出てきてないし、時期尚早か?でも、理那の話だとドラゴン系の素材が母さんの薬の素材だって言うし・・・ウ~ン、とりあえず進んでみるか・・・このダンジョンにドラゴンが出てくるか分からないし」
俺はそう考えて今日は休む事にした。
翌日の昼前に俺はセーフティーエリアを出てダンジョンの奥に向かって出発した。
何故昼前の時間になったかと言うと、
「・・・まさか寝坊するとは・・・いい歳こいて恥ずかしい限りだ・・・」
セーフティーエリアだったから事なきを得たが、サークルの方だったら間違いなく危なかった事は分かる。
「まぁ、幸い階段は消失しないようだし、様子を見ながら慎重に進むか」
そう言いながら俺はボス部屋の奥の階段を下りた。
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