第4話 挨拶をしてからダンジョンに向かいます
ジョブを決めた俺はダンジョンに出発する前日に、トレーニングジムでトレーナーさんのガチトレーニングを受けた。
その際の結果は当然のようにトレーナーを驚かせた。
何故ならそのトレーニングジムにはジョブを決める前に訪ねており、その時は40キロのバーベルでトレーニングするのが限界だった。
だが、今回は80キロのバーベルを持ち上げる事に成功しており、その他のトレーニングも前回以上の結果を出した。
勿論、翌日には筋肉痛にはなったが・・・その翌日には完治しており、更に身体の筋肉の張りが増した。
どうやらジョブを選ぶと筋トレの効果も増すようだ。
その結果のステータスがこれだ。
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身体能力値
筋力 38(33+5)
反応 40
敏捷 36
器用さ 36
魔力 11
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という結果になった。
この結果を踏まえてトレーニングを続ければ更に強くなれるかもしれないが、現状として俺には時間が無い為、ダンジョンにて実戦を繰り返す事で強くなる事にする。
簡単に言うとレベルとやらを上げる事で強くなる事にする。
ここでレベルとやらを上げて強くなれるのか?という疑問が出ると思うが、この部分は既に日本政府が公表しており、レベルアップの効果までキチンとオープンしている。
何でも公表していない国もあるらしいが、日本政府は公表する事に決定したと発表した時に、色々と理由を述べていたが俺は憶えていない。
俺にとって重要なのはダンジョンに潜れるかどうかなのだから・・・
筋肉痛が完治したのを確認した後に俺は親戚の叔父の元へと訪ねていた。
「正継叔父さん、俺がいない間母さんの事を頼むよ、後は一応妹の事も気にかけてくれると嬉しい」
彼は
そんな俺が叔父にそう頼むと、
「・・・本当にダンジョンに潜るのか?」
叔父は険しい表情で俺を見ながらそう問う。
「・・・母さんを助けるにはコレに賭けるしかないんだよ、叔父さん・・・ダンジョン病は間違いなく奇病の類だ、今すぐ治すのは不可能と言っても過言では無いかもしれない」
「・・・そこまで分かっているのか・・・」
無意識の内に拳を握りしめて俺は更に引けない理由を伝える。
「・・・それに、そこに母さんを助けれる可能性があるのにそれを放棄したら俺は一生後悔する」
「・・・・・・」
「だからごめん、叔父さん・・・俺は行くよ・・・ダンジョンに・・・」
俺の言葉を聞いた叔父は、
「・・・はぁ〜・・・分かった、後悔の無いようにやって来い・・・簡単に死ぬんじゃねぇぞ?」
叔父さんは重いため息の後に、親父の兄にあたるから何というか当然と言えば当然なのだが、親父にそっくりな笑顔で俺の背中を叩いた。
それから俺は一旦家に戻り、今は別に暮している妹に携帯でメールを送り、この日は就寝した。
明日から遂にダンジョンに潜る、母を助ける為の手掛かりが見つかる事を祈りながら俺は瞳を閉じて明日の朝日を待った。
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