第七章:Avengers Endgame/大団円‼ ワルモノ死んで八方塞がり‼ 悪夢の明日へReady Go‼

(1)

「ちくしょ〜ッ‼」

 私は、互いに食らい合いながら1つに融合しつつ有る2種類の魔物に向けて「魔法の矢」を放ち……。

 魔力は元のまま、制御が出来なくなってるせいで、魔物(単数形は複数形かは不明)が居た場所には大穴……え……。

「えっ?」

 その大穴から……これは……下水の臭い……。

 あ……下水道まで届く大穴を空けちゃ……あああ……。

 その大穴から、タコみたいな感じのエロ触手が何本も出現。

「逃げろ〜ッ‼」

 冗談じゃない……王都は……人間が住んでる場所だけじゃなくて……下水道なんかさえ魔物どもの巣窟と化してるらしい。

「もう……こんな所からは逃げましょうよ……」

「そうっすよ姐さん……。姐さん達の言う通り、王都そのものが魔界に飲み込まれかけてるんなら……」

「待って……まだ……有る……。生きたマトモな人間が居そうな場所が……」

「へっ?」

「有ったとしても……見捨てて逃げましょうよ」

「あのね、ルーカス君、キミ、一応は聖戦士パラディンでしょ」

「何言ってんすか? 姐さんも御存知の通り……たまたま拾った聖剣の御蔭で、聖戦士パラディンっぽい能力ちからを使えるようになったチンピラっすよ、俺は……」

 そして、その聖剣も……「鋼の男」にヘシ折られ……「鋼の男」さえも死んだ。

「で……逃げて……明日からどうすんの?」

「知りませんよ、そんな事。明日になってから考えますよ」

「でも、あそこに居る人達を助け出せば……結構な礼金が出るし……多分、あそこには……明日からの生活や、王都から逃げ出すのに必要なモノが揃ってる筈」

「あのねえ、この状況で、そんな都合のいい場所なんて……」

「有るよ。王都で一番、守備が固い場所。そして……王都で一番強力な結界に護られてる場所」

「えっ?」

「行くよ。国王一家を救出に、王宮へ……」

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