第9話壁の女神

 ジョハリのまどは、日向壁島ひなたかべじまのひまわり大迷路だいめいろにやってた。

 炎天下えんてんか日差ひざしのなか、たくさんのひまわりが黄色きいろかがやいている。

 そんななか、ジュウジュウかれるにく野菜やさいおとこえる。

女神めがみとのたたかいがわったて、ことで、バーベキュー大会たいかいよ」

「おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!! 」

 ジョハリは魔法まほうしたグリルで、豚肉ぶたにく、ピーマン、とうもろこし、カボチャをいた。

 すると、椅子いすすわっているボサツが、みんなに報告ほうこくした。

「みんな、バーベキュー大会たいかいたのしんでいるようだが。オレは、あたらしいつけたら、パーティーをける」

「え、? 」

「え、? 」

「え、けるの? 」

 ジョハリには、突然とつぜん報告ほうこくだった。

「ああ、元々もともと使つかってたまちになってたからな」

「そうなんだー」

 ジョハリは、太陽たいようひかりかがやそら見上みあげた。

「それにしても、あついわね」

「もうなつだなぁ。帽子ぼうしかわきそうだ」

 ボサツは、れわたるそら見上みあげながら、自分じぶん帽子ぼうし心配しんばいする。

 そのボサツのうしろの椅子いすすわっているハイエとリンおねえさんは、いたにくべていた。

「そうえば、ドーナさんをかけないですね。ガブガブガブガブ」

くさでもべているかワン。ガブガブガブガブ」

「なんだか、心配しんぱいね」

 ジョハリは、ドーナの安否あんぴにした。

 そのとき、ジョハリのうしろにいるボサツがまたやらかした。

「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」

「ボサツ、またとおしたにくべた。いまから、ボサツの治療ちりょうしてくる。ハイエとリンおねえさんは、そこでってて」

「はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!! 」

 ジョハリたちがそのはなれるなか、ハイエとリンおねえさんはバーベキュー大会たいかいつづけた。

「せっかくのバーベキューですし。にくべましょう」

 ハイエはバーベキューグリルをた。

 ピーマン、とうもろこし、カボチャなどの野菜やさいしかのこってない。

にく美味おいしかったワン」

「リンおねえさん。わたしのぶんのこしてくださいよ! 」

べちゃったものは、かえせないワーン」

 

 一方いっぽうそのころ

 ドーナは、かべ女神めがみった。

 あたまにフォークのような二本角にほんづの茶色ちゃいろみみほそ尻尾しっぽ、ドーナの三倍さんばいあるおおきなおっぱいがあるうし女神めがみだ。

むすめ、ドーナ。いまから、番人ばんにんになるための試練しれんあたえる。ひまわり大迷路だいめいろ脱出だっしゅつせよ」

了解りょうかい、ママ」

 ドーナは、うしろにあるぐちた。

 三叉路さんさろ右折二回うせつにかい

 三叉路さんさろ二回直進にかいちょくしん

 左折二回させつにかい

 右折二回うせつにかい

 三叉路さんさろ右折二回うせつにかい

 十字路じゅうじろ直進ちょくしん二回にかい

 三叉路さんさろ右折うせつ

 十字路じゅうじろ左折させつ

 三叉路さんさろ直進ちょくしん三回さんかい

 右折うせつ

 左折させつ

 三叉路さんさろ直進ちょくしん

 十字路じゅうじろ右折うせつ

 三叉路さんさろ直進ちょくしん三回さんかい

 十字路じゅうじろ左折させつ

 十字路じゅうじろ直進ちょくしん

 十字路じゅうじろ右折うせつ

 三叉路さんさろ左折させつ

 十字路じゅうじろ直進ちょくしん

 三叉路さんさろ右折うせつ

 左折させつ

 右折うせつ

 三叉路さんさろ直進ちょくしん

 三叉路さんさろ右折うせつ

 十字路じゅうじろ左折させつ

 十字路じゅうじろ直進ちょくしん

 右折うせつ

 左折させつ

「あと、右折二回うせつにかい脱出だっしゅつだモウ。ううん? 」

 みぎほうから、三人さんにんのミノタウロスの女性じょせいあらわれた。

 っているものは、みぎからじゅんに、おおきなかんおの、ナイフである。

 三人共さんにんとも二本角にほんづの茶色ちゃいろみみほそ尻尾しっぽ、ドーナの三倍さんばいくらいのおおきいおっぱい、チーズがら胸当むねあをしている。

「あなたたちは、チームフロマージュ。ここでえるなんて、めずらしいモウ」

「あえて光栄こうえいだモウ」

「あたしたちは、冒険中ぼうけんちゅうでも依頼いらいけるモウ」

依頼いらいは、あるのかモウ」

「もちろん、あるモウ」

 

 ところかわって、ジョハリたち

おそいわねぇ。ドーナ」

おそいですねぇ。ジョハリさん」

はやくしないと、オレの帽子ぼうしかわくぞ」

「たいへんそうだワン……」

 ドーナを心配しんぱいしたジョハリたち

「そうね。じゃあ、つぎしまきましょう」

 ジョハリは三人さんにんに、ドーナをつことをやめる提案ていあんをした。

「ああ」

「そうしましょう」

「そうするワン」

 ジョハリたちは、ドーナをしまいていくことにした。

 

 



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